平野歩夢選手は残念ながら銀、ってかショーン・ホワイトとかいうスーパースター

平昌オリンピックの男子ハーフパイプ決勝で、スノーボード界のスーパースター、ショーン・ホワイト選手と日本の平野歩夢選手の一騎打ちが凄かったと話題になっている。平野選手はオリンピックの前哨戦とも言われる「ウィンターXゲームズ」で前人未到の1440-1440-1260-1260のルーティーンを成功させて優勝していたために、平昌でも金メダル期待の声が高かった。

【動画】Ayumu Hirano wins Men’s Snowboard SuperPipe gold | X Games Aspen 2018


(※ちなみにこの時ショーン・ホワイト選手は練習後キャンセルしている)

ミスジャッジを云々するのはナンセンス

平昌では内容的にはほぼ五分とも言える戦いだったが、先に高得点を出した平野選手に対し、最後のランで大逆転をしたショーン・ホワイト選手が金メダル、平野選手は惜しくも銀メダルとなった。これには一部で「ミスジャッジじゃないか」など物議を呼んでいるが、そんなことより最高峰の技と技、プライドとプライドの真っ向からのぶつかり合いに称賛の声が高い。

そもそも採点競技で、ジャッジがおかしいとか物議する時点でナンセンスで、採点競技とは元来そういうものではないのか。こういうのはフィギュアスケートなどでもよく議論されるが、しょせんジャッジといえ人間なので、いくら公平な視点と言っても、選手の実績とかネームバリューとか競技順とかその日の流れとか雰囲気とかによって流されることは多々あるし、これまでも様々な論議を呼んできた。おそらく根本的なシステム改善が行われない限り、この問題は永久に続くと思う。

今回、ハーフパイプ競技を解説していた中井孝治氏も、ソルトレイクシティ五輪のハーフパイプで5位入賞しているが、あの時はメダルが獲れていてもおかしくないパフォーマンスだったと記憶している。実際あの時、スノーボード界のレジェンド的存在、故クレイグ・ケリー氏がソルトレイク五輪の時にちょうど来日していて、五輪中継を見ながら「あの日本選手は2位に値する」と言っていたそうだ。確かこの時ケリー氏は青森の八甲田山を滑るために訪れており、その時案内したガイドの人がそう話していた事を覚えている。

ちなみにこのソルトレイク五輪ハーフパイプは、アメリカ選手による金・銀・銅制覇だったが、少なくとも銅メダルのJ.J.トーマス選手のパフォーマンスは物議を呼ぶことになった。

つまり人が人を評価するなんてそんなものだ。ジャッジと言ってもマシンではなく感情のある人間だ。例えば野球でいうストライク/ボールの判定でさえ常に物議を醸す。有利なジャッジされた方は当たり前のように受け入れ、不利な判定された方は審判に食ってかかる、なぜなら人間が判定しているからだ。スポーツにとって、1つの判定が天国と地獄に分かれるケースはままあることで、だからこそ、あんなものはセンサーを導入して機械に判定させればいいのに、といつも思うし技術的にも充分可能だと思うが、なぜかそうならない。

ショーン・ホワイトという人間

話はそれたが、ショーン・ホワイトという将来のスーパースターを知ったのは、まだ彼が日本でいう小学校高学年~中学生くらいだったと思う。すでに大人たちに混じって大会に出ていて、よく雑誌や映像などでフィーチャーされていた。2000年ころだったか、日本の大会に出ているのをたまたま現地で観戦したが、まだ全然子供っぽくてあどけなかった。「ショーン」と呼ぶと手を笑顔で降ってくれるような少年だった。成績はそこそこだったけど、まだ大人達のレベルにはかなわないと言った感じだった。

まだあどけないショーン・ホワイト

まだあどけないショーン・ホワイト

この写真はそれから2年後くらいか、東京ドームで行われたイベントで来日していた時に一緒に写真を撮らせてもらったものだ。イベント前に東京ドームシティの広場でスケートボード片手にブラブラ遊んでおり、声をかけたら写真に気軽に応じてくれた。見ての通りまだまだ子供という感じだが、すでに次世代のトップライダーで、成長の早さが凄かった。

彼が本当の意味での世界のトップになるのはこの2~3年後くらいだったか、Xゲームズで3連覇などをした頃からだ。当時「ミスター・パーフェクト」などと呼ばれており、文字通りミスをしない選手だった。スノーボード競技はだいたい3回試技してその中でベストなポイントで争うが、ホワイト選手の場合たいてい1本目か少なくとも2本目でベストスコアを出してしまい、そのまま優勝というパターンが目立ってた。

当時彼にはプレイステーションなどがスポンサーに付き、まだ10代半ばにも関わらず年収は数億円と言われてた。その頃のインタビュー記事を覚えているが、母親に資産管理を任せていて、自宅以外に家を数軒持っていると言っていた。その幾つかは投資用で、あとは人に貸しているとか言っていたかな。ともかくお金に関しては本人は無頓着そうだった。

他を圧倒する実力

そんなわけでスノーボーダー達には「ショーン・ホワイト」というのは誰でも知っている存在だったが、一般に知られるのはもう少し後で、19歳の時に出場した2006年トリノオリンピックからだと思う。このときに圧倒的な強さで金メダルを獲得した事が、ショーン・ホワイトという名前を世界に知らしめた。ただそれまでの彼を知っているスノーボード通なら、「獲って当たり前の金」としか思えなかった。
なぜなら彼に匹敵する選手が他にいない。

続く2010年バンクーバーでも、全く他を寄せ付けず金メダルを獲得し、スーパースターの地位を不動のものにした。ショーン・ホワイトが出場する大会では、いつもそうだが、他の選手は2位を争うしかなかった。

あらためてショーン・ホワイト選手のwikiページを見ると、その成績にいまさらながら圧倒される。有名な話だが彼はスケートボードでもトッププロであり、数々の大会で上位に入っている。2020年東京オリンピックではスケートボードも種目になるが、これの出場も狙っていると言われている。
【出典元】wikipedia/ショーン・ホワイト

ソチで彼の時代は終わったと思ったが・・・

彼はアスリートにはありがちだが、ものすごい負けず嫌いらしく、どうやったら表彰台の一番上に立てるかしか考えていない、と何かの記事で見たと思う。そんなキャラが2014年ソチオリンピックでは、表彰台にさえ上がれなかったのは屈辱以外の何物でもなかったろう。

個人的にはソチでようやくショーンの時代が終わったか、と思った。というのもスノーボード選手の選手生命は短い。大抵は10代半ばで頭角を出し、20代前半でピークは徐々に下降線になる。ソチの時はすでに27才だったので、普通なら次世代のニューカマーが台頭してきて結果が出せなくなる頃だ。今回の場合は平野歩夢選手がそれに当たる。

ところがまさか31才で現役バリバリのトップとして平昌オリンピックに出たのは驚きだった。まだショーンがトップを走っているのか、アメリカに次世代は出てきていないのか、と不思議でもあった。また2014年ソチでメダルを逃した後、ショーン・ホワイト氏にスキャンダルが報じられたのもある。なんでも所属するバンドでデビューをしたらしいが、そのドラム担当の女性がホワイト氏からのセクハラを告発したのだ。

個人的にはこのスキャンダルが出た時、目を疑った。というのも彼が20才前後の頃、それこそトップライダーとして世界中を飛び回っていた当時だが、あるインタビューで「選手たちがなぜパーティーをやりたがるのかわからない、みんなホテルでお酒を飲んで大騒ぎするが、何が楽しいのか?」みたいな事を言っていたと思う。そんなわけで彼は「クソ真面目で純粋なスノーボード少年」だと勝手な印象を抱いていたので、セクハラスキャンダルには驚かされた。

ショーン・ホワイト選手のホロスコープ

ショーン・ホワイト選手:出生ホロスコープ

ショーン・ホワイト選手:出生ホロスコープ

長くなってしまったのでこのあたりで彼のホロスコープでも読んでおく。
アセンダントの主星が2ハウスに入っていて、彼が素質を持って生まれてきていること、そしてそれを活かして人生を切り開き、それが収入につながることを暗示している図だ。

この太陽は乙女座10度で、何でも自己管理をしたい。それは彼のパフォーマンスに現れていると思うが、常に勝つために自己管理をし、新たな技の研鑽に努める。勝つためのそれをだ。そして乙女座は実際性・対応力なので、どうやったら勝てるか、そのために細かいことに集中できる。

この太陽は6ハウス近くの火星と120度で、それがMCとグランドトラインになる。つまり彼の意志力と運動エネルギーが結果的に彼の地位を保全する、という意味でいいだろう。
MCは牡牛座で、その主星の金星は3ハウスに入る。つまり彼のセンスや感性が3ハウスで発揮されるということであり、それは遠方での活躍や滑りでのスタイル・カッコよさに結びつくことになる。

月は1ハウスだが4ハウスの土星から90度で、個人的な感情を抑圧する資質だ。これが結果的に真面目な努力に結びつく要素の1つでもある。

ソチの結果やセクハラ告発の頃はこの月に海王星がずっと絡んでいて、いかにもメンタル面や女性に関して混乱がありそうな状況だった。まあでも猥褻な画像を送りつけたなどはスーパースターとしてちょっとどうかとは思うが笑。