ハリウッド界の腐敗
「#MeToo」運動以来、ハリウッド業界の問題がクローズアップされてきました。
2021年のアカデミー賞は前年度に比べて視聴者が58%減り、過去最低の視聴率を記録しました。先日書きましたが、2022年のゴールデングローブ賞は、NBCが放映打ち切りを発表しています。
こうした状況はもちろんNetflixなどの配信サービスが台頭してきたというのもあるでしょうが、ハーヴェイ・ワインスタインやスコット・ルーディンなどにみられる権力乱用が人気低落の一端になったかもしれません。
(スコット・ルーディンって○○の親戚?)
65%の業界人が被害
そんな中で、このたびアニタ・ヒル弁護士が主導するハリウッド委員会の調査で、少なくとも65%の業界人がイジメやハラスメントを報告していると発表しています。
Anita Hill-Led Hollywood Commission Releases New Data, Recommendations And Tools Addressing “Pervasive” Bullying In Entertainment Industry, Especially Among Assistants https://t.co/QL7zRP4Bxi
— Deadline Hollywood (@DEADLINE) May 14, 2021
今回9,630人を対象にした調査によると、女性は男性に比べ、職場でハラスメントを受ける確率が2倍になっているといいます。
なかでも40歳未満のアシスタント職の女性がハラスメントを受ける確率は驚異的に高く、他と比べてさらに約2~3倍になります。
障害のある人は、ない人に比べて約2倍になるようです。
またハリウッド業界にはユニオン(組合)制度がありますが、非組合員は組合員に比べて、ハラスメントを受ける割合が2倍になるそうです。
ハラスメントの内容
ハラスメント内容としては、過剰な批判が5人に1人、侮辱や皮肉(ジェスチャー含む)が4人に1人、怒鳴られたのが4人に1人いたそうです。
またタレント側も、女性および若年層が高い確率でイジメやハラスメントを受けていると報告されました。
過度な批判→14%、侮辱・皮肉→17%、怒鳴られた→16%、悪口→8%、身体的な攻撃→2%などとなっています。
さらに注目すべきデータとして、ハラスメントが発生した場面において、69%の確率でそれを見ている第三者がいた、ということです。つまり目撃者のいる前で、堂々とハラスメントが行われているということです。
これは虐待が日常化しているというのを示しているかもしれません。
最後に
この結果に対して、ポリシーの確率・トレーニング・ワークショップ開催などの対策が提言されましたが、果たしてどれくらい効果があるんでしょうかね。
ただこういう具体的なデータが出てくるのは進歩的な流れでしょう。なぜなら、これまでは報復が怖くて言えなかったり、権力によって隠蔽されたりしてきたので。
時代的には徐々にこういうのを見直す方向になっているので、時間はかかるかもしれませんが変わっていく事になるでしょう。
ではこの辺で失礼します。
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