『セクハラ』ニューヨーク州クオモ知事、元補佐官からセクハラ告発「唇にキスされた」

元補佐官、クオモNY州知事のセクハラを告発

ニューヨーク州アンドリュー・クオモ知事にさらなる追い打ちか――。

元補佐官のリンジー・ボイラン氏が、クオモ知事からセクハラを受けていたことを告発した。

ボイラン氏は既婚者で娘もおり、2015年から2018年までNY州の経済開発局とクオモ氏の事務所で働いていた。そこでクオモ知事からセクハラや圧力を受けてきたことを公表している。

かなり詳しく書かれているので、かいつまんで紹介したい。

もし声を上げれば、結果に直面することになる

2017年10月にイベントからの帰りの飛行機の機内で、ボイラン氏とクオモ知事は向かい合って座っていたという。それは膝と膝が触れそうなほど近い距離だったと。

そこにいたのは二人だけではなく、知事の報道補佐官が横に座っており、後ろには州警察官もいたとのこと。

そこでクオモ知事から「ストリップポーカーをやろう」と言われた。ボイラン氏はとっさに動揺を隠そうと「それ私も思ってました」と返した――しかしそれは無頓着すぎる返しだった。

アンドリュー・クオモ知事は、セクハラやいじめの蔓延が容認されるだけでなく、期待されるという文化を政権内に作りました。

彼の女性に対する不適切な行動は、好きの現れであり、あなたは正しいことをしているに違いないという肯定でした。

彼は批判者を黙らせるために脅迫を使いました。そして、もし声を上げれば、結果に直面することになるのです。

1. きっかけ

さかのぼること2015年、エンパイアステート開発の副社長として州政府に関わったボイラン氏は、すぐに州開発局のチーフに昇格したという。

しかしその時、「知事の周囲には気をつけろ」と忠告してくれた市民団体の幹部がいたとのこと。

クオモ知事とボイラン氏の最初の出会いは2016年1月6日で、マディソン・スクエア・ガーデンで行われたイベントでのことだった。スピーチのあと、クオモ知事から話しかけられたのだという。仕事に就いたばかりだった彼女は、知事から話しかけられたことに驚いたようだ。

すぐに上司から、知事が自分に気があることを伝えてきたという。

2. 発展

その後クオモ知事は、ボイラン氏の腰や腕や足を触ってくるようになり、彼女はそれを友人に愚痴っていた。

さらに事務所の先輩スタッフらは、ボイラン氏の居場所を監視し始めたという。

彼女がクオモ知事を本当に恐れるようになったのは、2016年12月のことだった。州の上級職員が集まった会合で、何百人の参加者の中から見つけ出され、近づいてきたため身を隠そうとその場から移動した。

数分後に知事の団体の人から電話があり、会いたがっているので来るように言われたという。その場所に向かう間、夫に電話をかけて「怖い」と伝えた。また部屋に通される時、「ここに監視カメラはありますか?」と聞いた。

クオモ知事は彼女の動揺を感じ取ったのか、その場は何もされなかったとのこと。

しかしその後から、バレンタインデーにバラの花が届いたり、彼女のオフィスに知事のサイン入り写真が飾られたりと、周囲に知らしめるような権力誇示が始まっていった。

3. キス

2018年、ボイラン氏は経済開発担当副長官兼知事特別顧問に昇進したが、当初この職務を辞退したという。それは仕事が理由ではなく、単に知事の側にいたくなかったからだったと言っている――最終的には条件をつけて受け入れた。

ある日、経済とインフラプロジェクトについて最新情報を報告するために、NY3番街のオフィスで知事と1対1のブリーフィングを行った後、ボイラン氏が立ち去ろうとドアに向かうと、クオモ知事が前に立ち、唇にキスをしてきたという。

彼女はショックを受けたが、そのまま歩き続けた。知事室長のステファニー・ベントン氏のデスクの前を通り過ぎる時、彼女にキスを見られたことが怖かったという。

その後、ボイラン氏の恐怖はエスカレートした。自分の意見を言うようになってから、先輩スタッフ達(ほとんど女性)の態度が敵対的になっていったという。毎日吐き気をもよおしながら出勤していたと言っている。

2018年9月26日、ボイラン氏はスタッフに辞職することをメールした。

4. 告発

2020年12月13日、ボイラン氏はツイッターで、クオモ知事が権力を利用してセクハラをしていたことを伝えた。

はい、NY州知事クオモは、何年も私にセクハラをしていました。多くの人がそれを見ており、観察していました。

私はそこから何が起こるのかわかりませんでした。仕事のこと(それはとても良かったが)を詮索されるのか、ルックスのことで嫌がらせをされるのか。それとも両方だろうか?これが何年も前からのやり方でした。

この後携帯電話にはジャーナリストからメッセージが鳴り響いたが、反応できなかったという。

機密の人事ファイルがメディアにリークされていた。それはボイラン氏を中傷するものだったようだ。知事の支持者たちがあらゆるところに電話をかけ、ボイラン氏の事を探っていたという。

このツイートに対し、クオモ知事は「事実ではない」と否定していた。「私は女性が前に出て意見を述べる権利があると信じている。問題や懸念を示す権利があると思っている。」

「でもこれは真実ではない」

他の女性スタッフからも

一方で、他の2人の元女性スタッフから、知事からセクハラや圧力を受けていることを打ち明けられたという。それは自分のと同じような内容だったと。

一人は、知事からの誘いを断ったらどうなるのかと怯えながら、常に恐怖の中で生活していたと。

もう一人は、知事を怒らせたスタッフに自分の仕事に危険が及ぶぞと警告するよう、知事本人から指示されていたという。

この二人とも、怖くて口に出せないと言っていたとのことだ。

最後に

前から言っているように、今はリークが普通にあるので。

日本で起きている諸々の問題、会食とか接待とか、リークによるものが多いのでは。それは個人というよりも地位や権力のある人に向かう。そういう天体暗示。

クオモ知事もそうだ。
側近の補佐官から老人ホームのコロナ死者数の隠蔽をリークされ、今度は元補佐官からのリークされた。

前の記事でも書いたけど、今けっこうヤバいホロスコープ状態だからね。どんどん牙城が崩れていく。弾劾手続きの動きもあるようだし、どこまで踏ん張れるか。

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