大谷選手所属のロサンゼルス・エンゼルスのマドン監督が電撃解任、後任は全米ドラ1のフィル・ネビンに

Maria Serrao - rpvchannel33, CC BY 3.0, ウィキメディア・コモンズ経由で

オオタニさーんの上司が電撃的に解任

大谷翔平選手が所属するMLBロサンゼルス・エンゼルスのジョー・マドン監督が電撃解任されました。チームオーナーのアート・モレノ氏との関係も問題ないように見えましたが、ペリー・ミナシアンGMが主導したと言われています。

マドン監督は大谷選手のやりたいことを理解し、協力してくれていただけに残念な感じがします。現役時代はキャッチャーとしてプレーしましたが、メジャー昇格できず結局マイナー選手のまま引退しました。それだけに選手の気持ちがわかる人だったかもしれません。

マドン監督はタンパベイ・デビルレイズ(現レイズ)監督時代、それまで弱かったチームを強豪に押し上げました。ちょうど岩村選手が所属していた頃です。2008年、2011年にはアメリカンリーグ最優秀監督、2015年にはナショナルリーグの最優秀監督に選ばれています。

2014年オフからシカゴ・カブスの監督になり、「ヤギの呪い」といわれた1908年以来ワールドシリーズ優勝から遠ざかっていたカブスを108年ぶりに世界一に導きました。2020年からエンゼルスの監督になっています。

マドン監督のホロスコープを見ると、公的にも私的にも変革が暗示されていましたのでそれが影響したようです。特に監督という面では突発的な変化が予想されました。

エンゼルスは今シーズン序盤は調子が良く、アリーグ西地区で首位を走っていたものの、いかんせんここのところの12連敗が響いて2位に転落、このままだとプレーオフ進出も危うくなっています。

後任はフィル・ネビン

マドン監督のあとはフィル・ネビン氏が指揮を執ることになりました。ネビン氏のホロスコープはやはりパワフルなタイミングですが。

ネビン氏は1992年のドラフトで全米ドラ1でヒューストン・アストロズに指名されました。全米ドラ1だった選手がMLBチームの監督になるのは史上初だそう。

このドラフトの時、アストロズは高卒のデレク・ジーター氏を指名する可能性もありました。ジーター氏は言わずと知れたニューヨーク・ヤンキースの顔的存在であり、ニューヨークの象徴のような選手になりましたが、運命のいたずらによってアストロズに入っていたかもしれないのです。

けっきょくアストロズはネビン氏を指名し、6番目の指名順位だったヤンキースが相思相愛でジーター氏を獲得することになりました。ジーター氏は祖母の影響で子供の頃からヤンキースファンだったのです。

ニューヨークのヤンキースファンに愛されフランチャイズプレーヤーとして現役を終えたジーター氏と違い、ネビン氏は7チームを渡り歩いて最後はミネソタ・ツインズで2007年に引退しました。ケガにも悩まされたと思います。

2018~2021年まではヤンキースのベースコーチを務め、今年からエンゼルスのベースコーチに就任していました。

ロサンゼルス・エンゼルスの問題点

エンゼルスは2000年台~2010年台前半までは強いチームという印象でしたが、それ以後は負け越しが続いており、大谷選手が入ってからも低迷が続いています。個人的にはどうもアルバート・プホルズ選手の獲得あたりから流れが悪い気がするんですが。

去年は大谷選手1人が攻撃陣を背負って踏ん張っていましたが、今シーズンは強打者2人がケガから復帰し、大谷、トラウト、レンドンという自慢の攻撃トリオが揃ったため期待が出来ました。

しかし頼みのレンドン選手が5月27日に負傷して故障者リスト入り、今後の復帰の目処は立っていません。もう一人のトラウト選手もここのところ26打席無安打とスランプでしたが、ようやくホームランが出たと思ったら7日の試合で負傷し、これまたどうなるか様子見です。

ただそれよりもピッチャーが・・・

投手陣に難題

エンゼルスは以前からピッチャー陣の脆弱さを充分わかっていたはずですが、めぼしいオフの補強はメッツでプレーしていたノア・シンダーガード投手をFAで獲得したくらいでした。

シンダーガード投手はトミー・ジョン手術明けであり、昨シーズン終盤にようやく復帰したばかりで獲得はギャンブルと言われましたが、いまのところ4-4、ERA3.69でまあこれからかなという感じです。メッツ時代はあのデグロムと並んで速球バンバン投げ込むパワーピッチャーという感じでしたが。

というか先発よりもリリーフ陣が問題で、現時点で先発はERA3.80で30球団中13位なんですが、リリーフになるとERA4.29で23位と極端に悪くなります。つまり終盤に逆転されるケースが多い。

メジャーは球数制限が徹底しているので先発は100球前後で必ず交代するため、リリーフの良し悪しはかなり重要なのですが、そこが弱点になっているのが厳しい感じです。

ここから巻き返しなるか?

いずれにしてもオールスターあたりで今シーズンの流れがだいたい決まってくるので、そこから売り側に回るか買い側かに分かれます。

その時点でプレーオフが望める順位にいればトレードの買い側になりますが、そうでなければ高年俸の選手を出してギャラの安い将来有望な若手選手とトレードで交換します。つまり再建モードに入るわけです。

そのトレード期限(TDL)が7月末なので毎年大型トレードが続出します。もしエンゼルスが今年買い手側になるとしたら、ともかくピッチャー補強が優先でしょう。

トレードというと日本では暗いイメージがありますが、MLBのトレードは選手にとってもチャンスでありチームにとっても重要なので、日本の認識とは違います。

エンゼルスはここから巻き返せるでしょうか。

気になる大谷選手

あと気になるのは大谷選手が2023年シーズン終了後にFA権を取得するので、去就が注目されます。

まさか今シーズン中のトレードは考えにくいですが(可能性はゼロじゃない?)、エンゼルスは2019年にトラウト選手と当時北米スポーツ史上最高額となる12年総額4億2650万ドルで契約しており、2019年にはレンドン選手と7年総額2億4500万ドルとこちらも高額契約していますので、これ以上の高額契約は贅沢税の対象となる可能性があります。

そこまでモレノオーナーが奮発するかどうか。

オーナーが超大金持ちに変わったメッツのように、「贅沢税?そんなもん払えばいいんだろ」とばかりに高額契約をバンバン連発するなら問題ないでしょうがどうなんでしょう。