米最高裁判所のカバノー判事に暗殺未遂、26才の男が逮捕――「カバノーを殺すために来た」

Photographer, Fred SchillingTaken for Supreme Court, Public domain, ウィキメディア・コモンズ経由で

「カバノーを殺すために来た」

米現地6月8日、米最高裁判所のブレット・カバノー判事の自宅付近で銃を持った男が殺人容疑で逮捕されました。

男は警察に対して「カバノーを殺すために来た」と語ったと報じられています。

先ごろ米最高裁の草案文書が流出し、その中で女性の人工中絶の権利を認めた裁判、通称「ロー対ウェイド裁判」の判例を覆す事が検討されていることに対し、左派の抗議活動が起こっていました。

文書流出以来、メリーランド州にあるカバノー判事の自宅には抗議者が集まりターゲットになっていたようです。

容疑者は26才のニコラス・ジョン・ロスク

逮捕された男はカリフォルニア州シミバレーの26才のニコラス・ジョン・ロスクと特定されています。カリフォルニアですからおそらく左翼でしょうね。

ロスクは2014年にシミバレー高校を卒業していますが、高校では2年間ほどクロスカントリーのチームに所属していたという。

LinkedInのロスクのページには、害虫駆除会社でオフィスマネージャーとして働いていたことが書かれているというが、一部の情報によると昨年退職しているとのこと。

この日ロスクは、グロック17拳銃、弾の入った弾倉2本、ナイフ、唐辛子スプレー、ジップタイ、釘抜き、ハンマー、ドライバー、ダクトテープなどで武装し、カバノー判事の家に行きました。

判事の家は公営住宅の記録でも確認できるため、これまで何度もSNSで晒されていたという。そのため抗議活動の集会場所になっていました。ちなみにカバノー判事はトランプ大統領が任命しており、もちろん保守です。

事件の経緯

公開された宣誓供述書によると、8日の午前1:15頃にロスクがカバノー判事の自宅前でタクシーから降りる姿を2人の米連邦保安官代理が目撃しています。ロスクは黒い服装で、バックパックとスーツケースを持っていたという。

その直後にロスクは911に電話し、身分を明かした上で「自分は武装しており、自殺願望がある」と語ったという。

1:42に通報を受けた警察が出動し、1:50頃に逮捕され、モンゴメリー郡警察署に移送されました。

ロスクはカバノー判事の自宅には直接侵入ていないようです。またこの当時、カバノー判事や家族が家にいたかは不明とのこと。

警察に対して「最高裁判事の住所をネットで見つけ、自分の人生に目的を持たせる方法を考え始め、判事を殺す決断をした」と供述しています。そして「判事の自宅に侵入し、自分だけでなく判事を殺すためにピストルなどを購入した」と述べています。

さらにロスクは、この時何らかの薬を飲んでいたと語っているが、何の薬か、なぜ飲んだのかについては答えていないという。

警察によるとロスクの犯罪歴は2015年に軽い交通違反があるものの、それ以外については不明だと言っています。

ロスクの裁判は6月22日に設定されています。

議員も憤慨

この事件を受けて、左派と右派が舌戦を繰り広げています。

共和党は、最高裁判所保護法案を民主党の下院が引き延ばしにしたと非難しています。ケビン・マッカーシー議員は「1ヶ月も前のことだが、今日まで何の法案も可決されていない」

「事件は、まさに多くが恐れていたことだ。武装した男がカバノー判事を自宅で狙ったのです。幸いにもこの暗殺計画は阻止されたが、民主党は個人宅は立ち入り禁止ではないという受け入れがたいメッセージを送っている」

そして「ペロシ下院議長は、上院が全会一致で可決した法案を直ちに採決にかけるべきだ。」「民主党は何を待っているんだ?」

MGTことマジョリー・テイラー・グリーン議員はツイッターで「左派はいつも暴力を振るう」と投稿しました。