さらなる爆弾証拠か――トランプ大陪審は来週まで延期、検事は逆ギレ!

3月24日の大陪審が中止

昨晩、冥王星が水瓶座に入りました。
入った途端、警察がガーシーの実家に家宅捜索したのは興味深い事柄です。

さて冥王星の影響なのか、世の中にはさまざまな話題がてんこ盛りで明らかにフェーズが変わった事を実感するわけですが、連日取り上げているドナルド・トランプ氏の口止め料に関する大陪審についての続報です。

この件の情報を見ていると、騒いでいるのはむしろ左派メディアで、よほど待ち望んでいるのか「トランプ起訴まだか」みたいな感じがヒシヒシと伝わってきます。一方保守系メディアは「また始まったよ」みたいな雰囲気がありますが。

そんな中、現地3月24日木曜の大陪審が延期になりました。別の案件は行われたようですが、トランプ氏関連は来週に持ち越しになったと報じられています。

またマンハッタン検察が来週、さらに証人尋問を行うのか、はたまたトランプ起訴の裁決が行われるのかはまだわかっていないもよう。

さらなる証拠が投下

そんな中で、さらなる証拠となる文書が投下されました。

トランプ氏の元顧問弁護士だったマイケル・コーエン氏が口止め料を支払ったとされるAV女優ストーミー・ダニエルズ氏の声明文です。

この声明は2018年1月30日に出されたもので、トランプ氏自身もTruth SOCIALに投稿しています。

関係者の皆様へ

この数週間、私は数え切れないほどドナルド・トランプと何年も何年も前に交わした性的関係の疑惑に関する報道についてコメントするよう尋ねられました。事実、この疑惑の当事者たちは2006年、20011年、2016年、2017年にその存在を否定し、2018年には再び否定しています。私は、海外資本のタブロイド紙で報道されているように、「口止め料」を支払われたからこの不倫を否定しているのではありません。私はこの不倫を否定しているのです。それは決して起こらなかったからです。

ストーミー・ダニエルズ

声明の真偽

ただ、この声明文のサインはダニエルズ氏の筆跡と違うという指摘もあり、真偽はよくわかっていません。

ダニエルズ氏は『ジミー・キンメル・ライブ!』という番組に出演した際に、この文書にサインしたか?と聞かれ、「わからない。そうだったっけ」と曖昧な返事をしています。

しかし、その後2018年3月25日に『60 Minutes』に出演した際には、トランプ氏と「一度だけ寝た」と発言し、この声明に強制的にサインさせられたと述べました。

ただ、誰に強制させられたかについては「わからない。マイケル・コーエンだと思う」と、これまた曖昧な返事をしています。

アルビン・ブラッグ検事が逆ギレ

この件で下院共和党の司法委員会は、トランプ氏への不当な干渉だとしてアルビン・ブラッグ検事を追求する方針を打ち出したのは以前書いたとおりです。

これに対してブラッグ検事は逆ギレして反論しました。

ブラッグ検事は顧問弁護士のレスリー・デュベック氏を通じて司法委員会とジム・ジョーダン議員に対し、

「ドナルド・トランプが翌日に逮捕されるという誤った予想を作り出し、彼の弁護士があなた達に介入するよう促したと報じられた後に来ただけだ。どちらの事実も、議会の調査の正当な根拠にはならない。」と反撃しました。

また「法執行を妨害することになる」と述べ、司法委員会の要求は「ニューヨークの主権への不法な侵入だ」と書いています。

まだ続くトランプ氏の逆境

ただトランプ氏はこの件以外にも、

・機密文書の持ち出しに関してワシントンDCで大陪審
・2020年大統領選挙で圧力をかけた件でジョージア州で大陪審

と、マンハッタンと合わせて全部で3件の大陪審が行われており、いずれも起訴するかどうかが検討されているものなので、仮にマンハッタンで不起訴になったとしてもまだあと2つのハードルが残っています。

大陪審とは刑事起訴するかどうかを決定するもので、検察官が提示した証拠を、一般市民から選ばれた陪審員が投票で決めることになります。ただ昨今、陪審員の政治的偏りが問題視されており、必ずしも公平公正な審議が行われるとは言えないものとなっています。

なかなか厳しい状況に置かれているのは間違いない。

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2023年4月1日
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