ロバート・F・ケネディ・ジュニアが副大統領候補を発表、ニコール・シャナハンとは何者か――民主党はパニック

ニコール・シャナハン/不明Unknown author, CC0, ウィキメディア・コモンズ経由で

RFK Jr.の副大統領候補が発表

イギリスの裁判でジュリアン・アサンジ氏が、米国への身柄引き渡しをいったん回避する判決を得ました。米国は死刑にしない・言論の自由の保障などを提供しなければならない。これはアサンジ側とにとっては勝利とは言えず、むしろまた遅延という感じですが。

ラッパーのディディが性的人身売買で強制捜査された件で、英ヘンリー王子やキューバ・グッディング・ジュニアなどの名前が挙がってますが、どうなんでしょう。

ともかく捜査官は軍隊レベルの武力行使をしてディディの自宅に強制的に押し入ったとのことで、前代未聞の捜査だと言われています。ディディの自宅はドアが破壊されたりグチャグチャに荒らされており、弁護士が苦情を述べています。今後どのような展開になるのか。

さて今年の大統領選挙に無所属で立候補しているロバート・F・ケネディ・ジュニア氏の副大統領候補が3月26日に発表されました。

少し前にXに投稿しましたが、ウワサ通りニコール・シャナハン氏でした。シャナハン氏はGoogle共同創業者のセルゲイ・ブリン氏の前妻で、2023年に離婚しています。

しかし民主党バイデン陣営は、これに焦っているもよう。

民主党はなんとかRFK Jr.を排除しようと画策してきましたが、それは今のところうまくいっていない。

ニコール・シャナハン

現在38歳というニコール・シャナハン氏は、中国系移民の娘としてカリフォルニア州オークランドで育ったという。

過去のインタビューによると、彼女は中国出身である母親に兄弟と共に育てられ、生活保護を受けた貧しい母子家庭だったと言っている。ドイツ系アイルランド人で米国籍の父親は双極性障害と統合失調症を患っていたため仕事ができず、2014年に亡くなったとのこと。

彼女はワシントン州にあるピュージェット・サウンド大学で経済学と中国語の学士号を取得、同時にクロスカントリーの代表選手として活躍したという。

20代半ばに勤めていた特許会社RPX社で、同僚の男性から性的暴行を受けた後に辞め、重度のうつ病を発症して引きこもりになった。

その後カリフォルニア州にあるサンタクララ大学ロースクールを2014年に卒業して弁護士になった後、AIを使って特許プロセスを合理化する会社クリアアクセスIPを立ち上げ、2020年に同社を売却。

2015年には投資家ジェレミー・アッシャー・クランツ氏と結婚するも、2年で離婚しています。

2018年にヨガフェスティバルでGoogleの共同創業者で億万長者のセルゲイ・ブリン氏と出会い結婚。同じ年にエコーという娘をもうけた。

しかしシャナハン氏とブリン氏は2022年に離婚。ウォール・ストリート・ジャーナルはシャナハン氏とイーロン・マスク氏が不倫関係にあり、これが離婚のきっかけとなったと報じた。

イーロン・マスクに不倫騒動、Google共同創立者セルゲイ・ブリン氏の妻をネトリか

2022年7月25日

マスク氏は不倫報道を否定し、ブリン氏とは親友だと反論している。

一方シャナハン氏も「イーロンとはロマンチックな関係ではない」と否定し、自閉症スペクトラムの娘を助けるために、マスク氏のニューラリンク社が開発した脳埋め込みチップ技術について話していたと語った。

いずれにせよシャナハン氏とブリン氏は2021年12月に別居、2022年1月に離婚を申請、2023年に成立したたという。離婚訴訟でシャナハン氏は財産分与10億ドル以上を求めたが、最終的な分与額は公表されていません。

シャナハンがRFK Jr.を支持するようになったきっかけ

シャナハン氏は、出自やキャリアからも明確なように民主党支持者だった。

FEC(選挙委員会)の記録によると、シャナハン氏は2020年にバイデン陣営に3万ドルを献金しているという。また民主党の資金調達部門であるActBlueにも数回寄付をしており、民主党全国委員会(DNC)にも1回寄付をしているとのこと。

彼女は2023年5月にも、民主党から出馬したRFK Jr.の大統領選挙キャンペーンに450万ドルを寄付した。

その後10月にRFK Jr.は民主党を離脱し、無所属で立候補することになった。

シャナハン氏は最初、RFK Jr.についてよく思っていなかったという。メディアが作り上げたイメージ操作で、ひどい中傷報道しか目にしなかったからだと述べた。

なぜなら民主党および左派メディアはバイデン再選をプッシュしており、そのライバル候補者は必然的にメディアから叩かれることになる。

さらにRFK Jr.は大統領候補者としてシークレット・サービスの警護を付けることさえ民主党に断られている。歴史上、呪われているかのようなケネディ家の一員なのに。

さておきシャナハン氏は、友人からRFK Jr.のインタビューを「1つだけ見て」と頼まれたという。

そのインタビューを見て、シャナハン氏は今までRFK Jr.に抱いていたイメージとは全く正反対の人物であることに気付いたとのこと。

そして重要なポイントは、RFK Jr.が反ワクチン論者だったこと。というのもシャナハン氏の一人娘エコーは上に書いたように自閉症スペクトラムであり、医師からその原因は”注射”だと言われていた。

「私が会った大統領候補者の中で、慢性疾患の蔓延を真剣に受け止めているのはロバート・F・ケネディ・ジュニアただ一人です。」と彼女は言った。

RFK Jr.が選んだ理由

最近、RFK Jr.の副大統領候補には複数の名前が挙がっており、憶測を呼んでいました。

その中には、ニューヨーク・ジェッツのクォーターバックのアーロン・ロジャース氏、元プロレスラーで元ミネソタ州第3党のジェシー・ベンチュラ知事、ディスカバリー・チャンネルのテレビ番組司会者マイク・ロウ氏、元民主党大統領候補のアンドリュー・ヤン氏、共和党のランド・ポール上院議員、元共和党上院議員のスコット・ブラウン氏、ポッドキャスターのデイブ・スミス氏、ニューヨーク州上院議員候補トリシア・リンゼイ氏、そして元下院議員トゥルシー・ガバード氏などがいた。

RFK Jr.がシャナハン氏を副大統領候補に決めたのは、彼女が38歳という年齢であること、そして環境と人工知能に関する仕事をしていることが理由だったという。

RFK Jr.はバイデン政権が現在アメリカ国民に対して行っている検閲、監視、情報戦において、大手ビッグテック企業がパートナーとなっているの事に対する「憤り」を共有できるパートナーを求めていたと述べ、

「だから、ビッグ・テックが(AIを)使って大衆を操る方法を深く知る人物を招いた」と語った。

「ニコール・シャナハンほどこの役を演じるのにふさわしいアメリカ人はいないと確信している。」

一方シャナハン氏は民主党から離別することを表明し、その理由を「エリートおよびセレブリティ主義、どんな犠牲を払っても勝利することへの圧倒的な関心」に嫌気がさしたと言っている。

「民主党は平和の党であり、思いやりの党であるはずだった。民主党の多くは今でもそのような理想を信じていますが、残念ながら、組織としては道を踏み外してしまった。」

「私はこの8年間、そのような界隈にいて、ますます嫌気がさしたのです。」

民主党はパニックモード

民主党は、パニックに陥っているという。

というのも民主党は 第3党候補であるロバート・F・ケネディ・ジュニア氏、コーネル・ウェスト氏、ジル・スタイン氏を投票から排除しようとしているからです。 3人ともリベラル派で、ジョー・バイデンにとって脅威と考えられている。

その中でも人気があるRFK Jr.には相当な警戒心を抱いているでしょう。

大統領選挙の本選が「バイデン/トランプ/RFK Jr.」の三つ巴の戦いになれば、RFK Jr.に票を食われるのはトランプではなくバイデンだと言われている。

FOXニュースはDNC(民主党全国委員会)が主催した電話会議の様子を伝えている。その中で議員らは、ロバート・F・ケネディ・ジュニア陣営の脅威から救おうと奔走しているという。

「彼が選挙に出るということは、ドナルド・トランプが再び大統領になる可能性が高くなるということだ」とマロリー・マクモロー上院議員は主張したという。

カリフォルニア州選出のロバート・ガルシア下院議員は、RFK Jr.を「陰謀論者」と呼び、シャナハンは「反ヘルス政策」だと非難したという。相変わらず彼らに言わせると反ワクチン=反ヘルスのようです。

ガルシア議員は「これはドナルド・トランプを当選させることが目的かもしれない。彼の選挙運動はかなり危険だ。」とビビりまくってる様子。

ペンシルベニア州のオースティン・デイビス副知事は「彼にできることは、バイデン大統領から票を奪い、ドナルド・トランプが勝利しやすくすることだけであり、それを許すわけにはいかない。」

https://www.foxnews.com/politics/democrat-campaign-call-reveals-panic-mode-rfk-jr-white-house-bid-scramble-save-biden-relection-hopes

ソロス支援の極左検事に多額の献金

一方ニコール・シャナハン氏は、極左志向の強い人物だというのがわかっています。というのもシャナハン氏は、極左検事に資金援助をしてきたという。

その中でもサンフランシスコを壊滅的状況に追い込んだ極左検事ジョージ・ガスコン氏に、6桁の献金をしているとのこと。

「ニコール・シャナハンは、サンフランシスコを破滅させ、現在ロサンゼルスを破滅させつつあるソロス支援の犯罪推進検察官、ジョージ・ガスコンに6桁の献金をしている。」↓

キューバ生まれだというジョージ・ガスコン検事は、文字通り”サンフランシスコを破壊に導いた”と言っていい。

ガスコン検事は左翼の億万長者ジョージ・ソロス氏ほかから多額の資金援助を受けている。ソロス氏に支援を受けた検事は犯罪を軽くし、刑罰も軽くするため、街に犯罪者が蔓延することになる。ソロス氏は文化や秩序をぶっ壊すために金を出すのです。

ガスコン氏が地方検事だった時に、金銭犯罪は49%増加したという。またサンフランシスコ警察が検挙した事件を起訴したのはたったの40%だった。つまり犯罪者を野放しにしている。

さらに刑務所の人数を減らし、拘留時間も短縮し、保釈を待っている犯罪者の釈放を提唱し、死刑を求刑せず、子供を起訴することを廃止した。

また銃犯罪の前科を軽減し、単純な薬物所持を重罪から軽罪に引き下げた。そのためサンフランシスコなどでは薬物中毒者が溢れることになった。

これに対し住民は黙っていたわけではありません。ガスコン検事に対しこれまで3度もリコール運動を起こしていますが、そのたびに不成立になっています。

https://en.wikipedia.org/wiki/George_Gasc%C3%B3n

刑事司法改革にも大口献金

さらにシャナハン氏には、極左の「刑事司法」構想を支援してきた過去があるという。

彼女はロサンゼルス郡の「メジャーJ」の大口寄付者であることを明らかにしています。

「メジャーJ」とはロサンゼルス郡の刑事司法改革イニシアチブのことで、郡の資金の10%を、住宅、メンタルヘルス治療、その他の刑務所転用プログラムを含む社会サービスに費やすことを義務づけており、その一方で刑務所や法執行機関への支出を禁じている。

つまり犯罪者を罰することに税金を使わず、メンタルケアで更正させるよう仕向けるという「きれいごと」を推進するものです。

シャナハン氏はインタビューで、ジョージ・フロイド氏の逮捕現場にメンタルケア専門家が立ち会っていれば、「事態を変えることができたかもしれない」と考えていると述べたという。

いうまでもなくジョージ・フロイド氏はミネソタ州ミネアポリスで白人警官に首を圧迫されて死亡したとされている黒人であり、その後のBLM暴動のきっかけになった人物です。

はたしてフロイド氏はメンタルケアによって助かったんでしょうか。

フロイド氏の死因は警官に首を圧迫されて窒息死した証拠はなく、重度の麻薬中毒であり、フェンタニルとメタンフェタミンによる死亡だと検死報告されていますが。

https://www.breitbart.com/2024-election/2024/03/26/rfk-jr-vp-pick-nicole-shanahan-a-leftist-criminal-justice-advocate-who-has-given-thousands-to-joe-biden/

有権者の動きは

いずれにしてもロバート・F・ケネディ・ジュニア氏はずいぶんと極端なレフトを選んだなという印象を持たざるを得ない。

RFK Jr.の反ワクチンっぷりといえば、その界隈から相当な支持を受けていたので、もしかしたら保守派からも共感を得ていたかもしれませんが、これでどうなるんでしょう。

保守だけどトランプは嫌だと思っている有権者にとって、RFK Jr.は選択肢に入っていたんでしょうか。それが今回の人選でどうなるか。

ただそれよりも民主党がパニクっているように、バイデン氏の方が影響ありそうですが。

懸念されるのはそれで「ケネディ家の法則」が発動してしまうことでしょう。彼の叔父ジョン・F・ケネディ、実父ロバート・ケネディ、叔父エドワード・ケネディ、従兄弟ジョン・F・ケネディ・ジュニアはなぜか不慮にこの世から消えた。

まあトランプ氏にもその懸念は常にありますが。

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2023年4月1日
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