大坂なおみ選手グランドスラム大会日本人初制覇――ぜんぜん嬉しそうじゃない件

さて日本人初(と言っても3才までしか日本に住んでいないけど)のグランドスラム大会制覇ということで、当然大坂なおみ選手には称賛が集まっているが、この決勝はちょっと複雑な試合になってしまった。報道などでも言われているように、今回決勝の対戦相手のセレーナ・ウィリアムズ選手は、試合途中で審判とトラブってしまったからだ。

By: JCCC BY 2.0

試合は大坂選手がペースを掴む中で、セレーナ・ウィリアムズ選手が意表を突くドロップショットを鮮やかに決めた。その直前、ウィリアムズ選手のコーチが不信なゼスチャーをしたようだった。「もっと相手を前後にゆさぶれ」とでも言うかのような――それを見たウィリアムズ選手はうかつにも、そのアドバイス(のようなゼスチャー)に頷いたように見えた。その後のドロップショットだった。

これを主審が見逃さなかった。プレー中のコーチングは禁止のため、不正とみなされ警告を受ける。その後、ウィリアムズ選手のストレスがプレーに表れる。ミスをした時、思わずラケットをコートに叩きつけて破壊してしまった――この時2回目の警告。

猛然と主審に噛み付く――「ずるいことは人生で一度もしてない!」ものすごい剣幕だったが、それはこの日の自分のプレーの不甲斐なさを象徴しているかのようでもあった。

その後3度目の警告を受けペナルティによりポイントを失った。事あるごとに主審に「嘘つき!」「謝れ!」「ポイントを返せ!」と噛み付くウィリアムズ選手の姿は、なにか“絶対女王”としての権威の転落を物語っているかのようだった。

その間、大坂選手はずっとスルー。
無表情で努めて冷静さをキープしているようだった。

そして表彰式が始まるやいなや、誰一人として勝者を称えることのない満場のブーイング。これによって、この日の会場は大坂選手にとって100%アウェーだったことを知らされる――あまりのブーイングに式典が始められないのだ。この会場の反応に、大坂選手の目には涙が流れ、まったく嬉しくも幸せそうでもない。むしろ敗者のような悲しい表情だった。

見かねたウィリアムズ選手が「もうブーイングは止めて!」とアピールしたことによって、ようやく会場が静まる。逆に言えば、彼女が止めなければ、いつまでもやむことのないブーイングだったかもしれない。

優勝者インタビュー、まるで達成感のない、むしろ「勝ってしまってごめんなさい」という、物悲しいスピーチだった。

彼女のスピーチはいつも自虐的な感じが逆に愛嬌を醸し出すこともある。彼女のホロスコープを見ると、月のそばに土星がある。この土星は牡羊座ではあっても実に牡羊座っぽくないもので、ある意味牡羊座を否定するかのような性質であり、それが彼女の自虐性につながっていると思う。

大坂なおみ選手:出生ホロスコープ

大坂なおみ選手:出生ホロスコープ

もっと堂々と勝ちを誇ってもいい、と人は言うだろうが、それを抑える土星でありそれが彼女の個性でもある。

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2023年4月1日
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