ダイアナ妃の25年前のインタビューに再脚光
ダイアナ妃の25年前のインタビューが、再びいま脚光を浴びてる。
1995年11月に英BBCがドキュメンタリー番組『パノラマ』で放映したもので、当時2300万人が視聴し世間を騒然とさせたものだ。このインタビュー番組は過去最高の視聴率を記録、その後日本を含む101ヶ国で放送されている。
Princess Diana, her brother and the questions about the Martin Bashir interview that won't go away https://t.co/LWfzE5OyEv
— The Guardian (@guardian) November 8, 2020
このインタビューの放映後、ダイアナ妃とチャールズ皇太子は離婚し、ダイアナ妃は2年後に事故死した。
今回このインタビューが注目されたのは、ダイアナ妃の弟・スペンサー卿が、このインタビューについて再調査を要求しているからで、その内容がメディアを騒然とさせている。
インタビューにまつわる疑惑が再燃しているという。
世紀のスクープ
このインタビューが世紀のスクープと言われたのは、ダイアナ妃が自らの事を赤裸々に語ったものだったからだ。
インタビューの中でダイアナ妃は有名な言葉を語っている。「この結婚生活には三人の人間がいたので、少し窮屈だった」――3人とはもちろんダイアナ妃・チャールズ皇太子・そして後にチャールズ皇太子と結婚することになるカミラ・パーカー・ボウルズ氏の事だ。
さらにダイアナ妃はジェームズ・ヒューイット陸軍大尉との不貞を認め、将来自分が王妃になるかという質問に対して「そうは思わない」と答えている。
皇太子妃が、こともあろうにテレビ番組のインタビューで夫や自分の浮気を認めたのだ。それが全世界に放送されたのである。
ダイアナ妃は他にも産後うつ・自傷行為・過食症などについて語っており、結果的にこのインタビューによってダイアナ妃と王室との関係が悪化し、彼女を孤立させ、離婚に結びついたと言われている。
無名記者がインタビューに成功
このインタビューを担当したのは、当時無名だった記者マーティン・バシール氏で、バシール氏はその後「マイケルジャクソンの真実」を書いている。
なぜ無名だったバシール氏がダイアナ妃の単独インタビューに成功したのかについて、その頃から疑問の声があったという。なぜなら当時ダイアナ妃にインタビューしたいと思っていたジャーナリストは、それこそ何百人もいたからだ。
また当時のBBC上層部は王室寄りだったようで、このようなインタビューが放送されることなどあり得なかった時代背景がある。実際、インタビューは極秘裏に行われたものだったという。
なぜインタビューに成功したか
この疑問について、ダイアナ妃サイドを信用させインタビューを取ることに成功したのは、偽造された銀行取引文書だったと言われている。
フリーのグラフィックデザイナーだったマット・ウィスラー氏は、バシール氏から依頼されてナショナルウェストミンスター銀行の取引明細を偽造した。これがダイアナ妃サイドを信用させるための証拠として使用されたという。ウィスラー氏はこれで250ポンドの報酬を得ている。
この文書は当時も問題になったようだが、翌年の調査で証拠不十分のため不正と認められず、お蔵入りになっていた。
再調査をBBCが拒否
スペンサー卿は今になって、この偽造文書を再調査しろと言っている。
その理由として、今年10月に英チャンネル4が放映したドキュメンタリー番組『Diana:The Truth Behind the Interview』によって、インタビューの裏側が語られたという背景があるようだ。
この番組によって偽造文書のことが再び脚光を浴び、スペンサー卿がBBCに再調査を依頼したが、BBC側はこれを拒否した。
しかしスペンサー卿は、妹のダイアナ妃を紹介して欲しいと、バシール氏から信用を示す銀行取引の文書を見せられたのだと主張している。この文書を見なければ、姉は紹介しなかったとも。
ウィスラー氏は仕事を失った
バシール氏から偽造を請け負ったデザイナーのウィスラー氏は、Apple MacデスクトップPCでこの文書を作成し、白黒インクジェットプリンターで印刷したと言っている。
またこの件で過去、BBCから証言を求められたことはないとも述べている。さらに「この話が注目されて嬉しいよ。私はやるべきことをやる使命がある。」
さらに真相を明らかにすることについては「25年も経ってるからね。当時はまだ世界中が準備できてなかったんだ」
当時BBCのグラフィックの仕事を受けていたウィスラー氏は、BBCから解雇され、またグラフィックデザインの仕事を諦めざるを得なくなったという。
結局このインタビューでダイアナ妃は泣き、ウィスラー氏も泣き、唯一笑ったのはバシール氏だけだった。
渦中の人物マーティン・バシール氏
現在BBCの特派員として働いているバシール氏は、新型コロナウィルス感染とその合併症を理由に、調査を受けられないと言っているようだ。
Martin Bashir: BBC journalist 'seriously unwell' from Covid https://t.co/nPS6L9wk2l
— BBC News (UK) (@BBCNews) October 21, 2020
しかしその後バシール氏が、ワインショップで買い物をして190万ポンド(約2億5千万円)と言われる自宅に戻った姿がパパラッチされている。
またBBCがこのインタビューの放映権を、世界中に販売することによって得られた莫大な金額についても、議論を呼んでいるもよう。
BBCとバシール氏は、評判を傷つけた人達によって訴えられる可能性があるといい、さらにBBCは刑事調査されるべきだとも言われており、物議になっている。
最後に
バシール氏のホロスコープも見たけど、いかにも疑惑があってもおかしくなさそうな図だった。
極端なことを好みそうなので、そのためには裏があってもやむなしという感じかな。
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