シアトルのBLM活動家がアジア人ヘイトで起訴――あれ?平等がー人権がー、じゃなかったっけ?

BLM活動家がアジア人ヘイトクライムで起訴

最近BLMが目立ってます。

平素より彼らは「Black Lives Matter(黒人の命は大切)」と、人権や平等を訴えているわけで、それは大変ごもっともな主張なんだけど、そんな組織のメンバーがアジア人に対するヘイトクライムの罪で起訴されたようだ。

黒人は大切でアジア系に対してはヘイトですか。矛盾ありませんかね。

でワシントン州シアトルでクリストファー・ハムナーという51才の男性が、アジア系の親子に対するヘイトクライム2件の事件で現地4月16日に起訴されたもよう。この人物は熱心なBLM活動家だそうで、彼のSNSはそんな投稿ばかりのようだ。

アジア人ヘイト事件

まず一件目は、パメラ・コール氏というアジア系女性が、3月16日に5才と10才の子供を連れて車に乗っていた際、目が合ったハムナーから「F— you, アジアのビ○○!」と叫ばれたとのこと。

ハムナーは車から降りてコール氏の車に近づき、拳でパンチを繰り出して「出て行け!」と言ったという。彼女は相当恐怖を感じたようで、後部座席には子供が乗っていたため咄嗟にドアをロックしたが、ハムナーが武器を持っているのか見分けることは出来なかったと。

このときコール氏は子供を守りたい一心だったと言うが、たまたま目の前の信号が変わったので助かったようだ。しかし走り去った後も、ハムナーは物を投げてきてずっと目で追っていたという。

その後近くの建物に停車し警察に連絡したが、20分ほど待っても来なかったため、ハムナーが居場所を突き止めるのではないかと不安になったと言っている。

幸いにもコール氏は逃げる際にハムナーの写真を撮っている。

もう一つのアジア人ヘイト

もう一人の被害者はジェニー・ウォン氏という同じくアジア系女性。

上記事件から3日後の19日、ハムナーはシアトルのスーパーマーケット周辺の道路の真ん中で、ウォン氏を含むアジア人女性2名を車で遮り、またしても「「F— you, アジア人」などと冒涜的な言葉を叫んだと宣誓供述されている。

女性らが車を止めると、ハムナーは車を降りて女性らに突進してきて、物を投げつけてきたという。

こちらも幸いにドライブレコーダーにハムナーの姿が映っており、本人特定の証拠になったようだ。ウォン氏はその時の写真や動画をインスタグラムに投稿したようだが、現在は削除されている。

クリストファー・ハムナー

ハムナーの罪状認否は4月8日に行われており、無罪を主張したとのこと。裁判は6月。

ハムナーは、2020年6月にBLMとAntifaの過激派がシアトルの市街地を占拠したデモに参加していたようだ。反トランプと反警察のプラカードを掲げていたという。

「黒人であることは犯罪ではない」
「良い警官などいない」

最後に

まあBLMの抗議活動では店を襲撃したり略奪したりしてるので、真に平等・人権が主張なのかと疑問はあってもおかしくない。しかもブレオナ・テイラー氏の母親は「BLMは詐欺師だ」「寄付を集めていたが何もしてくれなかった」と言ってるわけで。

先日取り上げたCNNのディレクターのチャーリー・チェスター氏の暴露動画でも、BLMの取材をしたときに「黒人がアジア人ヘイトをやってることがわかった」と言ってるよね。CNNとしてはBLMを支援しているのに、おいおいそれはまずいじゃないかと。

いずれにしてもこのタイミングでBLM関連の報道が目立ってきてるのは、おそらくジョージ・フロイド裁判の結審が迫っているからだろう。

全米注目の裁判は現地4月19日に最終弁論が行われ、その後陪審員による評決が行われる。納得いかない判決が出れば、もちろん各地でBLMの暴動が起こるんだろうけど。

にしても、アジア人はヘイトされてもいいのかって話だけど。

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