気になる大谷選手の今後
2023シーズン終了をもって、LAエンゼルスからFAとなる大谷翔平選手がどのチームに行くのか、早くも予想合戦が始まっています。
その前にエンゼルスは、なんとか7月末のトレード期限までに地区上位にしがみついていなければならない。なぜなら、大谷選手のトレードが浮上してくると思うからです。
今シーズンで契約が切れる大谷選手は、チームが7月の時点でプレーオフ進出の見込みがなければ、他チームの若手の有望株と交換できる絶好の玉になる。
もちろんプレーオフが狙えるならば、大谷選手を手放すようなことは絶対にあり得ませんが、もし下位に低迷した場合、思い切ってトレードに出した方が、エンゼルスにとっては来年以降のチーム作りに多大なメリットが生じます。
仮に下位で大谷選手をそのまま保持していても、シーズン後にFAで出て行かれたら、チームにとってまったくメリットがありません。だったらトレードで有望選手と交換した方が、将来的に何十倍ものメリットがあります。
エンゼルスは来シーズン以降も、大谷選手と契約延長を望んでいると報じられており、そのためトレードには出さないと言っていますが、果たして大谷選手サイドの考えはどうなんでしょう?以前「ヒリヒリする9月を過ごしたい」と言ってますから、強豪チームへの移籍も視野に入れているかどうか。
ウワサされている移籍先
いずれにしてもシーズン後に大谷選手がFAになったら、獲得に名前が挙がっているのは、現在のところニューヨーク・メッツ、ニューヨーク・ヤンキース、サンフランシスコ・ジャイアンツ、ロサンゼルス・ドジャースetc・・・あたりですかね。
NYメッツは大富豪オーナー、スティーブ・コーエン氏が金に糸目を付けず選手を獲得しているので、当然大谷争奪戦に参戦してくることが予想されます。ここはおそらくガチです。
同じニューヨークのヤンキースはどうなんでしょう?確かに一昔前は札束で選手を引っ張ってくるイメージがありましたが、前のオーナーが亡くなって息子達が経営を引き継いでからは、贅沢税に関してヒヨっている印象があります。
ちなみに贅沢税とは、チームの総年俸が決められたラインを超えると、それに対してお金を支払わなければならないという規定です。これが意外と負担が大きいので、嫌うチームは多いです。
あとヤンキースは、高額契約のジャンカルロ・スタントン選手の問題がある。そうでなくてもケガが多いスタントン選手は、必然的にDHに置かざるを得ないので、そうなると大谷選手の居場所がない。このあたりの処理がどうなるかが、争奪戦に参戦するかどうかのポイントになると思われます。
SFジャイアンツは、これまでチームの顔的存在で3度のワールドシリーズ制覇の立役者、バスター・ポージー選手が引退したことで看板選手が不在になっており、ドカンと勝負に出てくる可能性があるかもしれません。
というのも今シーズン前に、カルロス・コレア選手と13年総額3億5000万ドルという超大型契約の合意寸前までいっておきながら、破談になった経緯があり、その分の予算はあるし、チームの看板となるビッグネーム選手が欲しいでしょう。
ロサンゼルス・ドジャースは本命か?
残るLAドジャースですが、エンゼルスと同じ西海岸カリフォルニア州でしかも都市部であり、人気チームでお金もある。さらに野茂選手以来、日本人選手を多く受け入れてきた。そして何よりも強い。
まあドジャースは本気で大谷選手を狙いに来るんじゃないかと思いますが、それを裏付ける理由がいくつかあります。
まずドジャースは今シーズン前、FA選手と契約延長せず、かなりの選手が他のチームに出て行きました。タイラー・アンダーソン、アンドリュー・ヒーニー、トミー・ケインリー、クレイグ・キンブレル、クリス・マーティン、トレイ・ターナー、ケビン・ピラー、ジョーイ・ギャロなど。
それに対して新たにFAで獲得した選手は、シェルビー・ミラー、ノア・シンダーガード、ミゲル・ロハス、アレックス・レイエス、そしてJ.D.マルティネスと、言っては悪いですが出て行った選手と比べてちょっと見劣りします。しかしこれが、大谷獲りの予算枠を空ける動きじゃないかと言われてる。
ドジャースのオーナーはサッカーのチェルシーのオーナーでもあるので、そちらにお金をかけるための動きとも言われてますが、もう一つの理由が大きいのです。
その理由というのが、J.D.マルティネス選手です。この選手はDH専門で、大谷選手と被るのですが、ドジャースとは1年契約しかしていない。つまり今シーズン終了後にはまたFAになるのです。
これが、大谷獲りのフラグじゃないかと言われてる。つまり来年以降、DH枠を空けて待ってますよということ。
大谷選手を語る上でDHというのは割と重要なポイントです。というのも交代でDH枠を使うチームもあれば、DH専門選手を置くチームもある。交代で使うチームは、守備を休ませるといった意味もあるので、固定したくないという事情が絡むのです。
ドジャースに騒動勃発
そんなドジャースですが、最近思わぬ騒動が勃発しています。
しばらく前から話題になっていたのですが、静観しているうちに日に日に火種が大きくなってきたので、取り上げることにしました。というのもこの騒動が、実に今の世の中の「分断」を象徴するような出来事だからです。
まず事の発端は、ドジャースが6月16日に本拠地のドジャーススタジアムで「LGBTQ+プライドナイト」というイベントを開催し、その中でSisters of Perpetual Indulgence(SPI)という団体に「コミュニティ・ヒーロー賞」を贈ると発表をしたことです。
MLBの人気球団がLGBTを推すというのもさることながら、それ以上に問題なのは、このSPIがゴリゴリの反キリスト教のヘイト団体だったことです。
SPIは長いこと、カトリックの教えや教義を嘲笑し、結婚、セクシュアリティ、同性愛、トランスジェンダー、中絶に関する教会の正統的な見解を愚弄してきたという。またイエス・キリストや聖母マリアを冒涜してきたという。
今では極左の街となったサンフランシスコに拠点を置くSPIのモットーは「前に進んで、さらに罪を犯せ」というものであり、「進んで、もう罪を犯すな」というキリスト教の教えに、真っ向から反対していました。
ドジャースはこのような団体に賞を与えると言っているのです。
キリスト教を冒涜するSPIのパフォーマンス↓
The “Sisters of Perpetual Indulgence” are not heroes, they’re an anti-Christian hate group that performs profane public sex acts that mock Christ. I know a lot of Dodger players are Christian, push your club to say no to this garbage. pic.twitter.com/UeqAzjxQ52
— Charlie Kirk (@charliekirk11) May 26, 2023
保守派の反発により、ドジャースは撤回
当然保守派はこれに反発し、ドジャースに異議を申し立てました。
カトリック団体やマルコ・ルビオ上院議員(フロリダ州選出)らが反発した結果、ドジャースはいったんこれを撤回したのです。
ドジャースは5月17日に声明を出し、「我々は、今年のプライド・ナイトに、特にあるグループ-The Sisters of Perpetual Indulgence-を参加させたことが、いくつかの論争の原因になっていることを今、認識しています。」と述べ、
「我々の夜にシスターが含まれることに不快感を抱いた人々の強い感情を考慮し、また、プライド・ナイトの長年の経験から見られる素晴らしい恩恵から目をそらさないために、今年の受賞者のグループからシスターを外すことを決定しました」と発表しました。
ルビオ議員はツイッターで「今回だけは、カリフォルニアで常識が勝った」とツイートしました。まあカリフォルニア州は左派ですからね。
For once, common sense prevailed in California. https://t.co/JAKVjIQdzi
— Senator Marco Rubio (@SenMarcoRubio) May 17, 2023
またまたヒヨって前言復活
もちろん話はここで終わらない。これにLGBT団体などが黙っているわけはありません。
批判を浴びたドジャースは再びヒヨり、再度SPIを招待することにしたのです。
5月22日に声明を出し、「多様なコミュニティからの熟考された反応、ドジャース組織内での真面目な話し合い、SPIとの寛大な話し合いの結果、SPI、LGBTQ+コミュニティのメンバー、その友人や家族に心からお詫び申し上げます」と述べ、
「我々は、6月16日に行われる第10回LGBTQ+プライドナイトでフィールドに立つよう、SPIに要請しました。我々は、彼女たちが何十年にもわたってたゆまぬ努力を続けてきた救命活動に対して、私たちの集合的なコミュニティから感謝の気持ちを受け取ることに同意してくれたことを共有できることに嬉しく思います」と発表しました。
「これからの数週間、私たちはLGBTQ+パートナーと協力して、より良い教育を行い、結びつける絆を強化する方法を見つけ、私たちのプラットフォームを使って、ドジャースファミリーの多様性を構成するすべてのファンをサポートしていきます。」と付け加えました。
— Los Angeles Dodgers (@Dodgers) May 22, 2023
キリスト教からボイコットされ、妥協案を打ち出す
さあ、ここで話は終わったのでしょうか。いやいやまだまだです。長いんですよこの話は。
さすがにドジャースは保守派にも気を使わざるを得なかったのでしょう。7月30日にキリスト教を称えるイベントを行うと発表しました。
「7/30にドジャースタジアムで開催される“キリスト教信仰と家族の日“に参加しませんか?試合終了後、礼拝に参加し、お祝いしましょう。詳しくはこちらをご覧ください。」
ここまでくると、もはや支離滅裂です。
Join us at Dodger Stadium on 7/30 for Christian Faith and Family Day. Stay after the game to celebrate and be part of a day of worship. Stay tuned for more details. https://t.co/g9QWEYl5FE
— Los Angeles Dodgers (@Dodgers) May 26, 2023
これは、ロサンゼルス大司教区のロバート・バロン司教が、カトリック信者に「ドジャースをボイコット」するよう呼びかけたことが理由と言われています。いま保守派によるボイコットは、大変なことになるのがわかっています。
「私は大の野球ファンです。ドジャースの試合で始球式をしたこともある。しかし、LAの友人たちにはドジャースをボイコットするよう勧めたい。ただ祈るだけでなく、カトリックの信仰を守るために声を上げよう」
I’m a big baseball fan. I’ve even thrown out the first pitch at a Dodgers game. But I’d encourage my friends in LA to boycott the Dodgers.
Let’s not just pray, but make our voices heard in defense of our Catholic faith.
— Bishop Robert Barron (@BishopBarron) May 25, 2023
さらに、カトリックの最大組織の一つであるCatholicVoteは、ドジャースをボイコットするために100万ドルの献金を集めたという。
もちろんLGBT側からは反発の声があがりました。もうね、分断は止めることができないほどに進んでいます。
それとよく見ると上のドジャースのツイートは、チームの大エースであるクレイトン・カーショウ選手の引用だというのを頭に入れておいていただき、次に進みます。
大エースのカーショウ「同意しない」
なんだか「しくじり先生」みたいになってきました。
さておき上で書いたように、クレイトン・カーショウ選手は通算200勝以上しているドジャースの大エースです。MLBオールスターゲームで、大谷選手を一塁牽制でアウトにしたピッチャーと言えば思い出す人もいるでしょう。
カーショウ選手はロサンゼルス・タイムズに対し「他人の宗教を揶揄することには賛成できない」と語りました。
「それ以外のこととは何の関係もない。どんな宗教であろうと、他人の宗教をバカにするのは良くないと思う。だから、それは絶対に賛成できないことだ。」
さらにSPIのような団体に関して、「これは、LGBTQコミュニティやプライドなどとは何の関係もない。これは単に宗教を馬鹿にしたグループであり、私はそれに同意していない」と述べました。
今回の騒動でカーショウ選手は、ドジャースの選手内でミーティングを行い、またチーム関係者とも連絡を取ったという。その上でキリスト教信仰デーの発表を行った経緯は、「自分の考え」であることを明らかにしました。
さらに6月16日のプライドナイトも、ボイコットはしないという。
「このような状況では、あるグループを批判したり、悪いところを見つけようとしたりするのではなく、自分が信じていることに集中したほうがいいと思う」
「私の場合は、それはイエス・キリストなのです。だから、それがベストな対応だったと思う」
Clayton Kershaw disagreed with Sisters’ award, sought return of Dodgers’ Christian day https://t.co/rAfMEEDzEh
— L.A. Times Sports (@latimessports) May 30, 2023
他チームの選手まで参戦
以上で終わりですか?・・・・いーや、まだまだ。
今度は、他チームの選手が参戦してきました。
その一人、ワシントン・ナショナルズのトレバー・ウィリアムズ投手は、ドジャースがプライドナイトでSPIを招待することに懸念を表明しました。
ウィリアムズ投手は声明の中で、ドジャースが今年のプライドナイトにSPIを再招待し、名誉を与えるという決定に深く悩まされていると述べ、
「あるグループが他のグループを犠牲にして祝福され、名誉を与えられたと感じるような環境を作ることは、逆効果であり、間違っている」とコメントしました。
またドジャースは、方針に違反していると指摘しています。
「球場でのわいせつと思われる行為や服装、特定のグループ(または宗教)に対する偏見は許されないと明記しているドジャースの差別禁止方針に明確に違反している」
— Trevor Williams (@MeLlamoTrevor) May 30, 2023
ドジャースの選手も批判
そして、ドジャーズのチーム内からも非難の声明が出ました。
ドジャースのブレイク・トレイネン投手は、キリスト教信者のアーティストであるショーン・フォイクト氏のアカウントを通じて声明を出しました。
その中で「SPIが英雄として称えられているのを見て失望している」と述べ、そのパフォーマンスの多くが冒涜的であり、カトリック教徒やキリスト教の信仰に対する憎しみや嘲笑を示すものでしかない、と主張しました。
「このグループは、私の信仰の礎であるイエス・キリストを公然と馬鹿にしている。私はSPIを尊重するというドジャースの決定に、同意も支持もしないことを明確にしたい」
My friend and @MLB pitcher Blake Treinen asked that I post this statement for him in regards to the @Dodgers honoring of the sisters of perpetual indulgence. #HoldTheLine pic.twitter.com/jIDeDJF8ke
— Sean Feucht (@seanfeucht) May 30, 2023
SPIはフォルサム・ストリート・フェアに関係してきた
長いことお付き合いいただきありがとうございます。タイムラインとしては現時点でここまでです。
ただ、ここでさらに追加情報をお伝えしたい。というのもSPIに関する不穏な情報が出てきているのです。
TECHNO FOGのサブスタックによると、SPIは、長年にわたってサンフランシスコで開催される「フォルサム・ストリート・フェア」に関係してきたという。
「フォルサム・ストリート・フェア」はフォルサム通りの13ブロックにわたって、出展者が性的に倒錯した品を展示したり、BDSM(サド・マゾ)の実演を行うために、変態集団が集まるのだという。現在はヌードは許可されているものの、性行為は禁止されているとか。
ところが以前は性行為さえ許可されていたという。公開性行為(カップル、ソロなど)、放尿、より過激な緊縛やフェティッシュの展示を許可することで悪名高いものだったとしています。
そしてそこに、子供の来場も許可されていたという。
このイベントは比較的最近まで、子供たちを歓迎してたといい、年齢制限はなかったとのこと。そして、大人の自慰行為を子供に見せていたと述べています。
The Dodgers Have A Groomer Problem https://t.co/fZUSzkEhuU
— zerohedge (@zerohedge) May 28, 2023
逮捕されたバイデン政権の職員もSPIに所属
またバイデン政権の元職員サム・ブリントンは、SPIのメンバーだった事が発覚しています。
ブリントンはエネルギー省(DOE)傘下の原子力庁の使用済み燃料・廃棄物処分担当の副次官補でしたが、2022年9月16日にミネアポリスのセントポール国際空港の荷物引き取りターンテーブルから、女性のスーツケースを盗んだとして窃盗の重罪で起訴され、失脚しました。
また2018年3月にロナルド・レーガン・ワシントン・ナショナル空港で起きた荷物紛失事件で、盗難被害に遭ったタンザニアのファッションデザイナーが、自分がデザインした服をブリントンが着ている写真を見たとして警察に届け出し、逮捕されました。
このたびFOXニュースが納税申告書を調べたところによると、ブリントン氏は2016年の設立から2018年まで、SPIのワシントンDC支部の幹部だったという。
REVEALED: Disgraced former Biden official Sam Brinton was member of ‘drag nun’ group promoted by LA Dodgers
His drag name was Sister Ray Dee O'Active. https://t.co/0fAQ4JoCao
— Charlie Kirk (@charliekirk11) May 26, 2023
大谷選手のイメージ
大谷選手はMLBのルールを変えてしまうほどの選手であり、近年人気が低迷しているMLB側からも猛プッシュされている存在なのは間違いありません。
なぜプッシュされているのか――選手としてのパフォーマンスは言うまでもありませんが、彼のクリーンなイメージも多大な影響を与えていると思います。
その点でドミニカあたりの選手は、たまにグレーなイメージが出てきてしまう。サンディエゴ・パドレスのフェルナンド・タティス・ジュニア選手は、その実力や存在感で人気となり、2021年に14年総額3億4000万ドルで契約延長しました。しかし2022年12月にステロイドの使用が発覚し、80試合の出場停止処分を受けました。
もちろんドミニカの選手全てがそうではありませんが、時々こういう危うさが露呈するのです。その点で、日本人MLB選手でこうした疑惑が出た選手はかつていないと思います。
大谷選手はMLBのグレーなイメージを払拭する、救世主として持ち上げられてるかもしれないのです。
もし大谷選手の移籍チームがドジャースだとしたら、こういう問題が彼のイメージを傷つけないか心配です。
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