ワクチンDNA混入についてFDAの回答がこれかよ――実際に癌リスクはあるのか、ゲノム学者の見解

ワクチンにDNAが混入していることについてFDAが回答

先ごろサウスカロライナ州上院議会で行われた公聴会で、癌ゲノミクス学者のフィリップ・バックホルツ博士が、ファイザーのワクチンから2千億個のプラスミドDNAを発見したと証言しました。(こちら↓)

【爆弾証言】ゲノミクス学者「ワクチンから2千億個のDNAが検出された」――ファイザーのやらかしを解明

2023年9月20日

これについてオーストラリアのジャーナリストが、ワクチンを承認したFDA(米食品医薬品局)に回答を求めたところ、返事が返ってきたと報告しています。

しかしFDAから返ってきた回答は具体的な質問には答えておらず、DNA混入の問題や安全性の問題についても認めていないという。

FDAは「これらのワクチンの品質、安全性、有効性に自信を持っている」と述べ、「FDAのベネフィット・リスク評価と継続的な安全性監視は、これらのワクチン使用の恩恵がリスクを上回ることを示している」と付け加えられています。

FDAの具体的な見解は

オーストラリアの調査報道ジャーナリストで、オーストラリア放送協会(ABC)の番組司会者でもあるマリアンヌ・デマシ氏は、アデレード大学でリウマチ学の博士号を取得し、ロイヤル・アデレード病院に研究科学者として10年間勤務した科学者でもあります。また、南オーストラリア州政府の科学・情報経済担当大臣のアドバイザーも務めたという。

デマシ氏はバックホルツ博士の議会証言を受けて、FDAに対し、DNA汚染問題の調査を始めたかどうか、またワクチン中の残留DNAに関する産業界へのガイダンスを見直すかどうかを尋ねました。

さらにFDAがファイザー社とモデルナ社に対し、ゲノム改変の有無を証明するためのさらなるテストを行うよう指示したのか、ワクチンへのDNA混入が立証され、再現された今、潜在的リスクについて公衆に新たな警告を発するのかどうかも尋ねています。

するとFDAから返ってきた回答は次のようなものでした。

「米国で使用が許可または承認されたmRNA COVID-19ワクチンは、遺伝子(DNA)治療とは定義されていません。」

「FDAはこれらのワクチンの品質、安全性、有効性に自信を持っています。FDAのベネフィット・リスク評価と進行中の安全性監視は、これらのワクチン使用のメリットがリスクを上回ることを示しています。」

つまりFDAは具体的な質問には一切答えず、DNA混入の問題や潜在的な安全性に関する問題も認めませんでした。

当初は陰謀論を否定するつもりだった

今年初め、最初にファイザー/バイオンテックの二価mRNAワクチンにDNAが混入していることを発見したのは、ゲノミクス専門家のケビン・マッカーナン博士でした。しかしその研究はほとんど注目されなかったようです。

当初、サウスカロライナ大学のフィリップ・バックホルツ博士は、マッカーナン博士の発見を「陰謀」だと決めつけ、自分でワクチンをテストしてそれを否定するつもりだったという。

しかし調査した結果、マッカーナン博士の発見は正しかったことがわかりました。バックホルツ博士はファイザーのワクチンから何十億ものDNA断片を発見し、公聴会で証言したのです。

この件でデマシ氏はバックホルツ博士にコンタクトを取り、DNA混入について話を聞いています。その中で、ワクチンを接種した人が「癌になる」という疑惑についても言及されました。

はたしてファイザーのワクチンを接種した人にリスクはあるのか?

ネットの騒ぎを抑えるため

そもそもなぜこれを調査したかについてバックホルツ博士は、ネット上の情報が制御不能になるのが目に見えていたからだ、と答えました。

ネットでSV40(シミアン・ウィルス40=癌を発生させるといわれている)について話している人たちを見たといい、SV40の恐怖を否定するためにワクチンを調べたという。

バックホルツ博士は、友人や同僚達が冷蔵庫に保管していたワクチンのバイアルを調べたとのこと。すると、マッカーナン博士の言う通り、プラスミドDNAが存在することがわかった。そのプラスミドにSV40の一部が含まれていたとのこと。

そのシグナルは1回の投与で約20億コピーという膨大なものだったという。

それが陰謀だったかについてバックホルツ博士は

「まあ、DNAがワクチンに混入していることは事実だが、SV40ウイルスがワクチンに含まれていて、それがすべての人をガンにするというSNS上の噂を止めることもできました。」

「ワクチンにはSV40プロモーターの一部が含まれているだけで、人々はそれを鵜呑みにして、サルのウイルスがあるから、来週にはみんなサルになるか、ガンになるとか言っていたんだ。そして、私はそのような恐怖心を和らげるために、十分な注意を喚起したのです。それが私の本来の目的でした。」

ワクチンメーカーのチョンボだった

その後、実際にファイザーのワクチン接種を受けた人が心配している点について言及しました。

まずバックホルツ博士は、ファイザー社のワクチンから発見されたDNA断片について、微小粒子の大きさが重要であると述べました。

「FDAは10ナノグラムと言っている。10ナノグラムというのは、とんでもなく巨大な1つの分子のものかもしれない。あるいは、小さな分子の束かもしれない。そして、ゲノム改変の危険性は質量の関数ではない。独立した分子が何個あるかということだ。つまり、挿入突然変異が起こる危険性という点では、このような小さな断片をたくさん持つことは、実際にはずっと悪いことなのです。大きな断片が一つ残っているよりもずっと悪い。そうでしょう?」

そして、「私はこの件に悪意があったとは思わない。ただ、管理上、たまたま間抜けだったように思えるだけだ。それが私の個人的な意見です。」

ワクチン開発を急いでいた2020年当時、世界はパンデミックで死ぬほど怯えていた。そのためミスが生じたのではないかと述べました。

「恐怖は過ぎ去り、今は全員がオフィスに座っていて、誰も世界の終わりを恐れていない、という安心感の中で、3年前に行われたことに石を投げるのは簡単だ。私は、ほとんどの人が善意で消火活動に取り組んでいたと思います」

5年先に癌が発生する可能性はある

ただ、ワクチンがDNAで汚染されていることで起こるリスクについて、バックホルツ博士は「人によって意見が分かれるだろう」と言っています。

「このDNAが何の役にも立たない可能性もありますが、このトランスフェクション粒子(脂質ナノ粒子)に包まれたDNAの断片を注入すれば、その一部が細胞内に入り込み、細胞のゲノムに統合される可能性はそれなりにあると思う。調べてみるべきだと思います。」

もしゲノムに入り込んだとしたら、それは何を意味するのか?

「もしゲノムの改変が起こっているのであれば、その断片のひとつが腫瘍抑制遺伝子にぶつかり、ひとつの幹細胞から癌が始まるのは時間の問題でしょう。」

「また、心筋炎の報告もある。」

バックホルツ博士は、これらのDNAの一部がスパイクタンパク質の断片をコードしている可能性を考えていると述べ、そうしたDNAの一部が、心筋や心膜、あるいは肝臓やリンパ節の幹細胞を変化させ、心筋炎のような自己免疫反応を引き起こす可能性があるという。

「5年先には人々に癌が発生する可能性が少しでもあること、あるいはこれらのペプチドの産生による自己免疫の可能性があることです。」

やっぱり可能性はあったのか。

調べるべきだ

博士によるとこれらは理論上の懸念であり、実際に人のDNAに入り込んだ証拠はまだ無いという。

しかしバックホルツ博士は「絶対に調べてみるべき」と言っています。

「DNAの小さな断片は、あるべきでない場所に挿入されるとプロモーターのように働くことがある。また、転写抑制遺伝子を破壊すると、誤って遺伝子発現のボリュームを上げてしまう可能性がある。」

さらに「SV40プロモーター/エンハンサーは遺伝子発現を増加させる確実な方法であるため、SV40断片がMYCやK-RAS、EGFレセプターなど、有名ながん遺伝子の上流にある場合、発がんの危険性がある。」

専門用語あんまりよくわからないですけど。

そしてこれらの遺伝子変異が次世代に受け継がれることについては、

「この物質は卵巣に移行しますから、調べるには卵巣は良い場所でしょう。」と述べました。

何年も続く可能性がある

FDAが、mRNAワクチンがゲノムを改変できる証拠はないと主張している件については、「RNAワクチンなのだから、RNAが転写されてDNAになり、細胞に組み込まれることはあり得ないと考えたのでしょう。」と述べ、

「しかし、このような断言をしているほとんどの人々は、ワクチンにDNAが含まれていることを理解していなかったに違いない。」

「ワクチンの中にDNAの断片があれば、細胞はスパイク・タンパク質を作り続けることができる。」

「もしそれがmRNAによって生成されたスパイクに対するものであれば、時間とともに薄れていく。もしDNAがトランスフェクトされた細胞のゲノムに組み込まれることによって作られた抗原に対するものであれば、それはその細胞の寿命まで続き、その細胞の子孫すべてに受け継がれることになる。ある組織に対する慢性的な自己免疫攻撃を考えてみよう。」

「ゲノム統合だけが害のメカニズムではないが、ただ、何年も続く可能性があるため、ワクチン接種後数カ月から数年経ってから人を検査することが可能なのです。」

FDAがするべきこと

この問題で、FDAがどうするべきだったかという質問には

「私は一般市民を怖がらせたくはないが、規制当局やファイザー社、モデルナ社に、この問題を静かにチェックし、DNAの痕跡をすべて除去することで今後のワクチンのバッチを修正するよう促すのが最善だと思う。」

また「国民は明確な答えが出たときに知らされるべきだが、その答えを得る過程で何度も悩まされるべきではない。」と述べました。

以上は情報共有のために取り上げたものです。専門用語や内容については筆者もよくわかっていない部分があり、どう思うかは読者にお任せします。

EXCLUSIVE: An interview with Buckhaults about DNA contamination in covid vaccines… and the FDA responds /Maryanne Demasi, reports

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