【出ました】バイデンファミリーとそのビジネス仲間に召喚状を発行――議会で証言を要請

The White House, Public domain, via Wikimedia Commons

バイデン大統領ファミリーとビジネス仲間に召喚状が発行

今までこの問題に無関心だった人たち、置いてけぼりでごめんなさい。ついにここまで話が進んできちゃいました。

11月8日、下院監視委員会のジェームズ・コマー委員長は、バイデンファミリー、そしてそのビジネス仲間に召喚状を発行し、宣誓証言のために出頭するよう要請しました。

「下院監視委員会は、ジョー・バイデン氏がいかにファミリーの影響力売買スキームを知り、関与し、利益を得てきたかを明らかにするため、資金を追跡し、証拠の記録を作ってきた。今、下院監視委員会はバイデンファミリーとその関係者を招き、この証拠記録について質問するつもりだ」

召喚状が発行されたのは以下の8名。

  • ハンター・バイデン(ジョー・バイデン大統領の息子)
  • ジェームズ・バイデン(ジョー・バイデン大統領の実弟)
  • サラ・バイデン(ジェームズの妻)
  • ハリー・バイデン(故ボー・バイデン未亡人)※
  • メリッサ・コーエン(ハンターの現妻)
  • エリザベス・セカンディ(ハリー・バイデンの姉)
  • ロブ・ウォーカー(ハンターのビジネス仲間)
  • トニー・ボブリンスキー(ハンターのビジネス仲間)

※ハリー・バイデンの元夫ボー・バイデンはジョー・バイデン大統領の長男つまりハンターの兄。2015年に膠芽腫のため46歳で死去。ボーの死後、義弟ハンターと男女の仲に。

召喚状では、ハンター・バイデンの宣誓証言は12月13日、ジェームズ・バイデンの宣誓証言は12月6日、ウォーカーの宣誓証言は11月29日に予定されています。

召喚に応じない場合、委員会は議会侮辱罪で刑事告発を勧告する可能性があります。もし議会侮辱罪で有罪と認められた場合、1カ月以上12カ月以下の懲役と10万ドル以上100ドル以下の罰金が科される。

召喚状の目的

この召喚状は、

  • バイデンファミリーのビジネス取引
  • バイデン大統領がファミリーのビジネスから利益を得ていたか
  • あるいはそれに関与していたかどうか

などについて、委員会が数カ月にわたって行った調査の一環として出されたものです。

この調査は、下院監視委員会が主導し、下院司法委員会(ジム・ジョーダン委員長)、下院財政・金融委員長(ジェイソン・スミス委員長)も参加しています。

これらの委員会は、バイデン大統領が職権を乱用したかどうか、あるいは何らかの重罪または軽犯罪を犯したかどうかを見極めようとしています。

銀行記録を召喚

下院監視委員会は今年初めに財務記録を召喚し、上記バイデンファミリーのメンバーが、ロブ・ウォーカーに関連する口座から100万ドル以上の支払いを受けていたことが明らかになりました。

「バイデン大統領がファミリーのビジネス計画についてアメリカ国民に語った多くの嘘とは異なり、銀行の記録は嘘をつかない。これらの記録は、バイデンファミリーがジョー・バイデンを世界中に売り渡し、ジョー・バイデン自身を含むバイデンファミリーに利益をもたらし、米国の利益を損なったことを明らかにしている。下院監視委員会は、司法委員会、議事法委員会とともに、事実を追い続け、米国民が要求し、それに値する透明性と説明責任を果たしていく」

ロブ・ウォーカーは、中国のエネルギー企業CEFCとの提携を目的としたシノホーク・ホールディングスという合弁事業に携わっていました。

シノホーク・ホールディングスには、トニー・ボブリンスキーも関わっていました。

明らかになった証拠

下院監視委員会によると、

下院監視委員会が入手した財務記録によると、バイデンファミリーは敵対する外国からの支払いを隠すために、20以上のペーパーカンパニーを設立した。

バイデンファミリーとそのビジネス関係者、そして彼らの会社は、中国、ロシア、ウクライナ、ルーマニア、カザフスタンからの数百万ドルを含む、およそ5年の間に外国から2400万ドル以上を受け取っていたことがわかった。

バイデンファミリーとその関係者は、外国人や外国企業から受け取った金の出所と総額を隠すために複雑な金融取引を行った。

最近公開された銀行記録によると、2017年8月8日にハンター・バイデン氏と中国企業CEFCのゴンウェン・ドン氏が設立した合弁会社「ハドソン・ウェストIII」に500万ドルが送金され、同日、ハドソン・ウエストIIIはハンター・バイデンが管理・所有する別法人「オワスコP.C.」に40万ドルを送金したことが明らかになりました。

8月14日、ハンター・バイデンはジェームズ・バイデンと妻サラ・バイデンが所有する会社「ライオン・ホール・グループ」に15万ドルを送金しました。

そして8月28日に、サラ・バイデンはライオン・ホール・グループから現金5万ドルを引き出し、その日のうちに夫妻の個人当座預金口座に入金し、その数日後の9月3日にサラ・バイデンはジョー・バイデンに「ローン返済」の名目で4万ドルの小切手を切っています。

さらにジョー・バイデンは2018年に、ジェームズ・バイデン夫妻から個人小切手の形で20万ドルの直接支払いを受けていたことも明らかになっています。この小切手にも「ローン返済」と書かれています。

コマー委員長はホワイトハウスに対し、小切手が実際に個人的な借金の返済であったことを確認するための書類を提出するよう要求しましたが、ホワイトハウスは拒否しました。
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ホワイトハウス報道官「証拠がない」と主張

この日、ホワイトハウスのカリーヌ・ジャン=ピエール報道官は記者の質問に対し、「証拠がない」と突っぱね、委員会を批判しました。

「これはもう1年も続いている調査だが、大統領による不正行為の証拠はゼロだ。共和党は、アメリカ国民のニーズに焦点を当てる代わりに、大統領とその家族に対する根拠のない中傷キャンペーンを続けている。」

「ここホワイトハウスだけでなく、議会でも対処すべき重要な問題が山積みだ。国家安全保障、経済、医療、銃乱射事件、それこそ我々が集中すべきことだ。しかし、彼らは大統領とその家族を中傷しようとし続けている。」

「証拠はゼロ」・・・では銀行記録は何なのでしょう。

ハンターの有名弁護士は下院議長に直訴

ハンター・バイデンの弁護士アッベ・ローウェル氏は、政治家やハリウッドのスターなどをクライアントに抱える有名弁護士です。

またカルロス・ゴーン氏が日本から逃亡するのを助けた元米国人兵士、マイケル・テイラー氏の弁護を担当しました。

ローウェル弁護士はこのたびの召喚状について、マイク・ジョンソン下院議長に対し、下院監視委員会、司法委員会、財政・金融委員会が「党派的な政治的ゲームを続ける」のを止めるよう求めたという。

ローウェル弁護士は各委員会の調査を「虚偽に基づいている」と決めつけ、非難しました。

議長、過去数ヶ月の間、この3人の委員長とその同僚たちは、我々のクライアントの捜査(そして現在は起訴)に関する事情聴取に参加し、多くの手続きを主導あるいは出席してきました。

歪曲されたでっち上げの出来事を支持するためなら、どんな犠牲を払っても事実を曲げようという彼らの明確な意志は驚くべきものだが、共和党のハンター・バイデンとそのファミリーに対する根拠のない詮索の多くが常態化している。

我々は、あなたがこれまでとは違う議長になることを希望している。議場の品位と評判を回復する議長、あなたが約束したように『国民の信頼を回復』し、議場の『規則正しい秩序』を守る議長、そして自分の役割は『事実に従うこと』であり、これを政治的な党派間の駆け引きに利用しないと宣言した議長、に立ち返りたいと思います。

その逆を行おうとしている最新の例は、あなたの介入を必要としている。

ジョンソン下院議長は突っぱねる

これに対し、マイク・ジョンソン下院議長の広報担当副長官であるラジ・シャー報道官は、ローウェル弁護士の手紙を却下しました。

「バイデン大統領とホワイトハウスは、バイデンファミリーが外国の敵対勢力からペーパーカンパニーを通じて数百万ドルを受け取っていることについての彼の関与と知識について、アメリカ国民に繰り返し嘘をついてきた。」

「私たちは、下院の調査官たちの真摯な仕事ぶりによって、この事実を知ることができたのです。」

――さて彼らは召喚状を受けて議会で証言するのか。それとも何らかの対策をするのか。

そしてバイデンは弾劾訴追されるのか。

今後の情報に注目です。

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