左派ハーバード大学の学長が辞任、反ユダヤ主義と50もの盗作疑惑スキャンダルの顛末

Daderot, CC0, via Wikimedia Commons

ハーバード大学のゲイ学長が辞任

昨日の羽田空港の事故ですが、ミスや早とちりなどがありそうな天体配置でした。亡くなった方のご冥福をお祈りいたします。

さて、ここ1ヶ月くらいずっとメディアで騒がれていましたが、どうせ辞任という結末になるだろうから、そのときに取り上げようと待っていましたが、ようやく書くことが出来ます。

ハーバード大学のクローディン・ゲイ学長が1月2日に辞任しました。学長就任からわずか6ヶ月と2日という短命でした。

ゲイ学長はハーバード大学初の黒人学長で、2022年6月に前任のローレンス・バコウ学長が辞任を発表した後、600人の候補者の中から選ばれ、2023年7月1日に就任しました。

当時メディアは、ハイチ移民の娘である彼女が、このエリート大学に「多様性をもたらす」と絶賛していました。しかし今回起こったことを考えると、やっぱり左派メディアだなと言わざるを得ない。

別にハイチ移民や黒人が悪いなどと言うつもりはありません。マイノリティを必要以上に持ち上げてむしろ優遇する、その逆差別的なやり方に対してです。DEIを過剰に押しつけている。

だから最高裁にアファーマティブ・アクションはむしろ差別的で違憲だと判断されるんですよね。人種に関係なく、普通に実力通り評価すればいいだけでしょう。違いますかね。

左傾化した大学がボイコットを受ける

アファーマティブ・アクションの件もそうですが、ハーバード大学に限らず最近の米エリート大学の左傾化は問題視されていました。もはや左派は学校教育から左傾化させている。

そんな中、2023年10月7日にハマスによるイスラエル攻撃が勃発しました。

それをきっかけに、米国のエリート大学の学生が”親パレスチナ”を掲げ、ユダヤに対する抗議活動を始めたのは以前書きました。↓

イスラエル軍が24時間以内避難勧告、世界各地ではパレスチナ支持デモ、名門ハーバード大学のすったもんだ

2023年10月14日

左傾化した大学における「反ユダヤ」の学生デモ活動に対し、ハーバード大学、コロンビア大学、スタンフォード大学、ペンシルベニア大学などのエリート校に寄付していた富裕層たちは、もう大学に寄付しないとボイコットし始めたのです。

ウェクスナー財団はハーバード大学に対し「もはやパートナーではない」と通告しました。ハーバード大学に5億ドル寄付していた投資家のケン・グリフィン氏はハマスのテロを非難する姿勢をとるよう促しました。ブラヴァトニク財団もハーバード大学への寄付を停止しました。

アポロ・グローバル・マネジメントのマーク・ローワンCEOは、ペンシルベニア大学の寄付者に寄付の中止を呼びかけました。

AQRキャピタル・マネジメントのクリフォード・アスネス氏も、ペンシルベニア大学への寄付を停止しました。コロンビア大学に5000万ドルを寄付してきたレオン・クーパーマン氏も寄付をやめました。

2022年の財務報告書によると、ハーバード大学の寄付金による収入は58億ドルで、総収入の45%にあたるという。

また寄付だけでなく、「もうハーバード大卒は採用しない」という企業まで現れました。

ゲイ学長の議会での発言が物議に

こうしたエリート大学の反ユダヤ主義が問題となり、12月5日に下院議会で行われた公聴会で、ゲイ学長が証言したのです。

この公聴会の中で、エリス・ステファニック議員(NY州選出)は、「ユダヤ人の大量虐殺を呼びかけること」が、大学の「いじめや嫌がらせに関する行動規範や規則」に違反するかどうかを尋ねました。

これに対してゲイ学長は「文脈によっては、該当する可能性があります」と述べ、「反ユダヤ的なレトリックが、いじめ、嫌がらせ、脅迫に相当する行為に及んだ場合、それは対処可能な行為であり、私たちは行動を起こします」と答えました。

ステファニック議員はもう一度、「ユダヤ人虐殺を呼びかけることは、ハーバードの行動規範に違反するということですね?」と食い下がった。

しかしゲイ学長は「繰り返しますが、それは文脈によるのです」

ステファニック議員は「文脈は関係ない。答えはイエスでしょ、だからあなたは辞任すべきだ」と言い返したのです。

学長の辞任ドミノに発展

ゲイ学長の議会での発言は、メディアやネット等で批判を呼び、ゲイ氏は謝罪を余儀なくされました。

申し訳ありません…言葉は重要です。

私はその時点で、政策や手続きについての延々と続くケンカ腰のやりとりに巻き込まれてしまった……私は何が真実であるかを伝え損ねたました。

悲しくなる。

これに対し、自身もハーバード大学出身であるステファニック議員はツイッターXで、以下のように反論しました。

いいえ、ゲイ博士。

あなたは真実を話す機会を与えられた。そして、そうした。

1回じゃない
2回でも、5回でも、10回でもない。

ユダヤ人の大量虐殺を呼びかけることが ハーバードの行動規範に違反するのかどうか、私は公聴会で17回も(!)質問したのです。

あなたは17回、宣誓のもとに真実を語った。そして世界はそれを聞いた。

この12月5日の公聴会で、ゲイ学長と同じような回答をしたペンシルバニア大学のリズ・マギル学長は、寄付者からの圧力を受け、4日後に辞任しました。

そしてペンシルバニア大学の理事長も辞任したのです。

まさに反ユダヤ主義が招いた「辞任ドミノ」。
左傾化の代償です。

ゲイ氏の盗作疑惑を告発

そんな中、クローディン・ゲイ学長に盗作疑惑が持ち上がります。

12月10日、マンハッタン研究所のシニア研究員クリス・ルーフォ氏が、ゲイ学長の論文に対して盗作疑惑を告発しました。

ルーフォ氏は自身のサブスタックで「クローディン・ゲイは盗作者なのか?」という記事を投稿しました。

その中で、ゲイ氏が1997年に発表した論文『Taking Charge: Black Electoral Success and the Redefinition of American Policies(黒人の選挙での成功とアメリカ政策の再定義)』の中で、ローレンス・ボボ氏とフランクリン・ギリアム氏の論文『Race, Sociopolitical Participation, and Black Empowerment(人種、社会政治への参加、そして黒人のエンパワーメント)』から、段落全体をほぼそっくりそのままパクリ、言い回しだけを変えていると告発した。

他にもリチャード・シングルス氏、スーザン・ハウエル氏、デボラ・フェイガン氏などの文章を、そのままパクっていると主張しました。

ハーバード大学は盗作を隠蔽し、NYポストを脅迫

これを受けてハーバード大学は12月12日に、ゲイ氏の論文3本を見直したと発表しました。

同大学は、ゲイ氏は不正行為は免れたものの、「いくつかの不適切な引用が発見された」と述べました。そして「2つの論文で4つの訂正を要求する」と発表しています。

しかしニューヨークポストが、ハーバード大学にゲイ氏の盗作疑惑についてコメントを求めたところ、同大学から脅迫的な文書が送られてきた、と12月22日に報じました。

それによるとハーバード大学は、ゲイ学長の盗作を「潔白」だとし、盗作疑惑は「明らかに虚偽」だと言いがかりをつけ、10月24日に弁護団を使ってニューヨークポストに「損害賠償を求めて訴える」と脅しをかけてきたという。

その脅迫文書では「これらの盗作疑惑は明らかに虚偽です」とし、「ハーバード大学とゲイ学長は、提案された記事を掲載すべきではないという決意において、共に立ち上がる。NYポストは提案された記事を進めてはならない」と書いているとのこと。

しかもこの弁護士事務所は、ドミニオン・ボーティング・システムズのFOXニュースに対する訴訟の代理人も務めているという。

なんで左派っていつもこうなんだろ。

50に及ぶ盗作疑惑で辞任

ところがゲイ学長の盗作疑惑は、そんなもんじゃ収まらなかった。

その後、記者やアナリストがゲイ氏の論文や出版物を調べたところ、明らかに他の作者の文章を無断でパクっている例が、次々と見つかったのです。

その例は50近くに及んだという。

「ゲイ学長、辞任前に50件の盗作疑惑に直面」↓

ハーバード大学の学生たちは、「自分たちが同じような違反をしたら処罰されるのに」と不満を漏らし始め、ゲイ学長の辞任を求めました。

そして1月2日に、ゲイ氏はハーバード大学の学長を辞任すると発表しました。

スキャンダルは棚に置いて、被害者ズラ

しかしその声明は、盗作疑惑について語っておらず、ニューヨークポストに圧力をかけた疑惑についてもスルーしました。

それどころか、自分自身が人種差別の被害者であると述べ、「恐怖だった」とあたかも犠牲者であるかのように振る舞ったのです。

「憎しみに立ち向かい、学問の厳密さを堅持するという、私自身の根幹をなす2つの価値観に疑念を投げかけられたことは心苦しく、人種的敵意に煽られた個人攻撃や脅迫にさらされたことは恐ろしいことでした。」↓

さらにハーバード大学は、ゲイ学長を擁護する声明を出しています。

「彼女は深く個人的で持続的な攻撃に直面しても、驚くべき回復力を示した」

またゲイ学長が人種差別に遭ったと述べ、そのような攻撃を非難すると述べました。

「その一部は公の場で繰り広げられたが、その多くは、不名誉なメールや電話を通じて彼女に向けられた、忌まわしい、場合によっては人種差別的な暴言という形をとっている。我々はこのような攻撃を可能な限り強い言葉で非難する。」

ただのDEIのハリボテ

この一連の顛末を見るにつけ、やっぱりハーバード大学は「ハイチ移民の子供で、黒人で、しかも女性」というDEIキーワード満載の、ある意味マイノリティの象徴的存在でもあるクローディン・ゲイ氏を600人の中からわざわざ学長に選んだのではないのか?という気がしてしまいます。

ゲイ氏の本当の実力を評価しなかったのは明らかだからです。そして過去の盗作疑惑を隠蔽しようとさえした。

通常、ハーバード大は学長選びに6ヶ月以上の調査期間を要するが、ゲイ氏を調査したのは5ヶ月で、過去70年以上で最も短いものだったという。

そしてゲイ氏を多様性の象徴として担ぎ上げ、あたかもDEI時代のヒーローかのように誇示した。そして左派メディアがそれを賞賛した。

だけどその裏にあったのは、左派グローバリストのアジェンダを遂行しているだけに過ぎなかったという。

その結果、実はただのパクリ屋で、実力もない多様性キーワードで飾られただけの、ただのハリボテだったっていうオチですかね。わからんけどそう見えてしまう。

まあ、いつもの左派のやり方だよなーと思わざるを得ませんが。

それ言っちゃうと、どっかの国の与党も、人物チェックをせずに閣僚に登用するから、あとでスキャンダルが出ますけどね。

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