クオモ政権スタッフからの嫌がらせでTV局を辞めた
さてニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事が蜂の巣になってる。
まずニューヨークが拠点の女性ジャーナリストのリンジー・ニールセン氏が、クオモ知事の事務所スタッフからのいじめ・嫌がらせによってABC系列局であるNews10を辞めることになったと告発している。
ニールセン氏は米現地2月28日(日本時3/1)にツイッターを投稿し、「嫌がらせを受け、意のままにされた」と主張した。
I have something to say today. pic.twitter.com/qz0EkC5cD5
— Lindsay Nielsen (@Lindsayon10) February 28, 2021
告発文
「キミは彼に恨みがあるんだな!」
これが、アンドリュー・クオモ知事政権に関係する人物が、嫌がらせをしたり、私を引っ掻き回した最後でした。それは、彼のスタッフから受けたたくさんの非難と脅迫の電話の一つで、もうこれは止まらないのだなという事に気づきました。その後まもなく、私はNews10を退職することを決意しました。
深夜にかかってくる政権からの電話、上司に言いつけるぞという脅し、仕事を辞めさせようとする終わりのないイジメ、特定の記事の報道を止めさせようとする圧力・・・決して終わることはなかったのです。
計画的でありながら、それを隠そうとする戦略でした。彼らは不適切との境界線を微妙にかわして、自分たちには問題がないと感じさせるのです。
私が今日これを書いているのは、当時これらに関与していた人たちの行為が許せなかっただけでなく、それがダメージを与えたことを知らしめるためです。
最近、同政権による同じような行為を告発した人たちに、拍手を送りたいと思います。
ニールセン氏は2012年からNews10に従事し2017年に辞めているが、City&Stateの編集長だったモーガン・ペーム氏のクオモ政権に対する告発や、その他の人々の告発を見て、自分も前に出ようと思ったという。
ちなみにモーガン・ペーム氏は、2014年にクオモ知事の補佐官メリッサ・デローザ氏から早朝4:30にかかってきた電話で、「破滅させる」と脅されたことを告発している。
キスを迫られた
いっぱいあるので次のネタ(笑)。
現在33才のアンナ・ルック氏が、2019年9月にニューヨークで行われたある結婚式で、クオモ知事からキスを迫られたと告発している。
Breaking: A third woman has accused Cuomo of over-the-line behavior. Incredibly, a photographer caught the moment, and this look on her face: https://t.co/NnKCs1Y7WF pic.twitter.com/Smr4hNiKKp
— Jodi Kantor (@jodikantor) March 2, 2021
その結婚式でクオモ知事と初めて会ったというルック氏は、最初の印象は悪くなかったと言っている。ところが次の行動が、彼女を動揺させることになる。
ルック氏によると、次の瞬間クオモ知事がいきなり彼女の背中の開いたドレスの腰に手を回して触れてきたという。唐突に素肌に触れられ、不快感を覚えたと語っている。
驚いて手を振り払うと、クオモ知事は彼女にアグレッシブだねと言い、これまたいきなり頬に手を触れてきたとのこと。そして周囲に聞こえるような大きな声で、キスしてもいいかと尋ねてきたようだ。
「私には選択の余地がなかった」
ルック氏は戸惑い、引き離したという。「とても混乱し、ショックで恥ずかしかった。その瞬間は目を背け、言葉を失った」と言っている。
その場にいたルック氏の友人が携帯電話で撮影しており、一連のやり取りを覚えていたという。ルック氏は友人に、クオモ知事の唇が自分の顔に触れたか聞き、キスされたと言われたという。
「その無頓着さが腹立たしい」とルック氏。「私には選択の余地がなかったんです。その瞬間の肉体的な強制力に対し、なす術がなかった。それが私を激怒させるのです。彼の手を腰から離す事ができたとしても、十分に確実なことではなかった。」
後で落ち着いたルック氏は、その日のうちにクオモ知事の行為について本人と話したいと思ったが、そのときにはすでに見つからなかったとのこと。
ソーセージを丸ごと食べるのを見たい
もう一つ。
これは告発ではなく物議になっている動画で、News12の記者ベス・セファル氏とクオモ知事との2016年の映像。
ジャーナリストのマット・バインダー氏が投稿した映像で、クオモ知事がセファル氏にホットドッグを食べるようリクエストしているシーンが映っている。
just thinking back to that time NY Governor Andrew Cuomo hounded a local news reporter to "eat the whole sausage" pic.twitter.com/EyNxFavOyG
— Matt Binder (@MattBinder) February 28, 2021
実娘がいる隣で
動画は最初、レポートしていたセファル氏に向かって、クオモ知事がホットドッグを勧める場面から始まる。
その後知事は「あなたがソーセージをまるごと食べるのを見たい」と繰り返しリクエストしている。
その後クオモ知事はセファル氏を自分の隣に座らせている。なお反対側の隣りにいる女性は、クオモ知事の娘のミカエラ氏。
この動画が投稿されると、一気にリプライが付いた。
セファル氏は嫌がらせを否定
なおこの件についてセファル氏は嫌がらせではない、と言っているもよう。
セファル氏のものと思われるツイッターアカウント(認証マークなし)で
「別に圧力もハラスメントもなかった、これは2人がNYSフェアのイベントを楽しんでいるだけで、自由で気さくな雰囲気を与えていた。残念なことに、別な何かの意味に変えられている。」
I was not pressured/harassed
this is two people enjoying the one event – the NYS fair – that gives them a little more freedom to be informal. Its really sad it’s being turned into anything more. https://t.co/sISlRUR8ER— Beth Cefalu (@BethanyCefalu) March 1, 2021
最後に
擁護はわかるんだけど、そういうことじゃないんだよね。
クオモ氏にはどんどんネガティブな嵐が押し寄せているということ。だから前から書いてるでしょ、いま彼のホロスコープは牙城が崩されていく状態だと。
やったことが悪い意味ではなかったにせよ、そういう風に受け取られてしまう流れがきてしまっているということ。
だからこうして過去のものも掘り起こされて、いちいちネガティブに評価される。
まあこれ、一時のハーヴェイ・ワインスタイン氏の「#MeToo」運動のときと同じ様相になってきたと言っても過言ではないかも。
この嵐からなんとか抜け出せるかは、クオモ氏の対応次第だと思うけど。
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