バラク・オバマ元大統領、イスラエル/ハマス紛争に自説を述べて反発に遭う「おまいう」

Pete Souza, Public domain, via Wikimedia Commons

バイデン政権はオバマ元大統領の傀儡?

今のバイデン政権は、バラク・オバマ元大統領の傀儡じゃないかと揶揄する声は、以前から根強くあります。

それがあながち眉唾ではないとする人たちがもっともらしく理由に挙げる一つは、オバマ氏がいまだにワシントンDCに住んでいるという事実です。

というのも、これまでたいていの大統領経験者は、任期が終われば地元に帰って、悠々自適に過ごすというのが一般的であり、トランプ氏もフロリダの自宅に戻りました。現職のジョー・バイデンでさえ週末は地元のデラウェア州に戻ります。

もう一つの理由としては、数々の行動から認知症が疑われて久しいジョー・バイデンが、米国大統領などという世界で最も注目され、失敗の許されない要職を務めることなどできるのか?という疑問もあるわけで、実はその裏で糸を引いているのがオバマ氏ではないかという憶測です。

まあ後者の方はさておいて。

退任後もワシントンDCに住み続けている

しかし、なぜかオバマ氏は退任後も政治の中心であるワシントンDCに住み続け、元々住んでいた家のあるイリノイ州シカゴには戻っていません。またパームスプリングス、ハワイ、マサチューセッツなどに別荘もあるようですが、あくまで別荘です。

オバマ氏は2017年に大統領職を退くと、ワシントンDCで当時の価格で810万ドルという8,200平方フィート(760平米)の豪邸を購入し、そこに住み始めました。10億円を軽く超えますね。

オバマ氏の豪邸はホワイトハウスからわずか2マイル(数ブロック)の場所に位置するカロラマという高級住宅街にあり、その中でも近隣で2番目に高価な住宅だったそう。ちなみに1番高いのはAmazonのジェフ・ベゾス邸です。

当時の報道などによれば、オバマ氏はワシントンDCに住み続けて政治に睨みをきかせ、後任のトランプ大統領をあわよくばワシントンDCから追放しようと機会をうかがっていたという。

その証拠に、トランプ氏が就任後すぐに「ロシアゲート疑惑」が民主党によってでっち上げられた。これは完全な真っ赤なウソでした。

なので、今のバイデン政権がやっているグローバル戦略や国境開放や多様性戦略などはオバマ氏の方針だという説がある。なぜならオバマ氏は自分の後任にヒラリー・クリントンを推していた。

これが、トランプ氏の言う「ディープステート」なのかもしれません。

オバマ、イスラエルとガザについて自説を展開

そんなオバマ氏が、10月23日にMediumというサイトで「イスラエルとガザについて思うこと」というタイトルの自説を展開しました。

「今、イスラエルとガザで起きていることについて、少し考えを共有したいと思った」↓

これが反発を呼んでいるのです。

この文章の中でオバマ氏は、ハマスによる10月7日のイスラエル攻撃を「恐ろしい」と述べ、”イスラエル国民との連帯”を宣言したアメリカの姿勢を称賛しています。

そして、イスラエルには「このような無謀な暴力から自国民を守る権利がある」と述べ、ハマスの軍事能力を解体するというバイデン大統領の呼びかけに同意すると同時に、ハマスが奪った人質を安全に返すよう要求しています。

反論が噴出

その一方で、「しかし、イスラエルを支持すると同時に、イスラエルがハマスとの戦いをどのように進めるかが重要であることも明確にしなければならない」とも述べました。

それによるとイスラエル軍によるハマスへの攻撃は、国際法に従い、民間人の犠牲を抑えなければならないと警告し、それが”道徳的に公正だ”と言っています。

これだけを読むと、非常にもっともらしい正論のように見える。

しかし、これに対して「おまえが言うか」と反論が噴出しています。オバマ氏が大統領時代にやってきたことについて掘り起こされているのです。

オバマ政権時代に出した民間人の犠牲

オバマ氏は2009年から2017年まで2期にわたって米国の大統領を務めました。

調査報道局の報告書によると、オバマ氏が大統領在任中にパキスタン、ソマリア、イエメンでの空爆の結果、384人から807人の民間人が死亡したという。

これらの国で通算563回の空爆が行われ、それは主に無人機(ドローン)によって行われたという。しかもこのデータにはシリア、イラク、リビアなど他の地域での空爆は含まれていないとのこと。

だから実際はもっと多くの人の命が失われている。

「一年間に26,000発以上の爆弾を投下した人物が言うのだから、大したもんだな」↓

「平和と戦略を説くオバマ? イスラエルを批判する前に、自分自身の記録を振り返るべきだろ。彼が爆弾を投下するのはよくて、他人が投下するのはダメなのか? ダブルスタンダードじゃねーか」↓

別件でも話題

また上とは別ネタですが、今オバマ氏にもう一つの話題がありますので取り上げておきます。

今年7月23日にマサチューセッツ州のマーサズ・ヴィンヤード島にある、オバマ氏の別荘の専属シェフが死亡した事件を以前書きました。

オバマ氏の専属シェフだったタファリ・キャンベル氏(45)は、オバマ邸の近くの海でパドルボード遊びをしている際、落水して帰らぬ人になりました。

ただこの事件には不可解な点があり、物議になっていました。

オバマ元大統領の個人シェフが死亡、不可解な点が浮上

2023年7月29日

これついて保守派の監視団体「ジュディシャル・ウォッチ」が、シェフの死についての記録をマサチューセッツ警察に要求したところ、数ヶ月経ってようやく入手できたという。

シェフ死亡事件の警察文書が公開

それによるとオバマ氏は、シェフの溺死の現場にいたことを明らかにしています。

文書によると最初の911通報は、オバマ氏のシークレットサービスのエージェントがかけていたことがわかっています。オバマ氏はすぐに現場に到着していたという。

また翌朝、警察の事情聴取がオバマ邸で行われ、オバマ氏も同席していたことがわかりました。

けっきょくキャンベル氏の遺体は翌朝、浅瀬で発見されました。

事件時、キャンベル氏と一緒にパドルボードをしていた第一目撃者は、オバマ邸で働く女性とされており、そのときキャンベル氏が「パドルボードから落ち、水しぶきを上げ始め、非常にパニックになり、助けを叫び、その後あっという間に水中に潜っていったのを見た」と警察に語っています。

最終的に死因は事件ではなく、検死の結果、事故による溺死とされています。

何かを隠してるんじゃ・・・

ただこの文書の多くは編集されていて、詳細についてわからない部分も残っており、保守派の中には何かを隠しているのかと疑う声もあります。

そもそも、ただの溺死事故ならば、その情報公開に数ヶ月かかっている時点で疑わしさが残る。ジュディシャル・ウォッチは7月下旬に要請書を提出していました。

さらに警察は、このときの警官のウェアラブルカメラや、パトカーに備え付けのカメラの「映像を見つけることができなかった」と述べており、こちらも疑わしさが残ります。


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2023年4月1日
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