ハマスは何年も前から秘密裏にイスラエル攻撃を計画していた――中東諸国が分裂の危機か

ハマスは何年も前から秘密に計画をしていた

下院議長選挙でスティーブ・スカリーズ議員が反発に遭って辞退しましたね。これでジム・ジョーダン議員にすんなり決まるのかどうか。

さてイスラエル/ハマス紛争ですが、ハマスの幹部がインタビューで、イスラエルへの攻撃は「何年も前から秘密裏に計画されていた」と発言しました。

ハマスの亡命指導部メンバーであるアリ・バラケ氏がロシア・トゥデイ(RT)のインタビューに答えたもので、ハマスは敵を欺いてきたという。

それによるとハマスはここ数年、パレスチナとイスラムの聖戦への参加を意図的に拒否しているのは、イスラエル人に自分たちが「ガザ地区を統治するのに忙しいと思わせたかったからだ」と語りました。

イスラエルに対し、「ハマスがガザの統治で忙しく、(ガザにいる)250万人のパレスチナ人に集中したいのだと思わせ、レジスタンスを完全に放棄させた」という。

しかしその一方では、「その間ずっと、テーブルの下でハマスがこの大きな攻撃の準備をしていた」と述べ、イスラエルへの攻撃は「完全に秘密にされてきた」と明かしました。

それを知っていたハマスの指導者は限られていたといい、「攻撃とそのタイミングを知っていた人の数は片手で数えられるほどだった。攻撃を秘密裏に成功させるため、さまざまな派閥や同盟国はゼロ・アワー(攻撃開始)を知らなかった」と語りました。

イランの協力は否定

またバラケ氏は、テロ当日の午前9時にヒズボラ・グループとイランとも会合を開いたといい、「我々に連絡をくれた人なら誰でも通知した」と主張しました。連絡を受けた同盟国として、トルコとロシアを挙げています。

一方はじめから協力していたと噂されるイランは攻撃の関与を否定しており、パレスチナへの支持は表明したものの、攻撃は「パレスチナ自身によるものだ」と述べています。

バラケ氏は、この攻撃には他の国や組織も共謀していたと主張しましたが、その固有名詞は示しませんでした。一方でイランの治安当局者が攻撃計画を手伝ったとか、先週ベイルートで開かれた会議でゴーサインを出したという報道は否定しました。

さらにサウジアラビアにイスラエルとの関係を正常化するよう説得する米国の努力を頓挫させることが目的だったとの憶測を否定しました。

それどころか、イスラエルの極右政権がこの1年間にとったさまざまな挑発的な行動や、イスラエルが拘束しているパレスチナ人囚人への圧力の強化などがその背景にあると述べました。

主張の矛盾

バラケ氏は、「アル・アクサの嵐作戦」と名付けられたこの攻撃で、ハマスが計画したのは小規模な作戦だけで、その規模の大きさにハマス自身でさえも衝撃を受けていると述べ、イスラエルが攻撃を防ぐか制限することを予想していたと語った。

「我々はこの大崩壊に驚いた。我々は何らかの利益を得て、捕虜と交換するつもりだった。この軍隊は紙の虎だった」

何年も前から計画が練られていたという割には、小規模攻撃だけだったというのはどうなんだろという感じですが。

ただし今後については、ハマスには長期戦の準備が整っており、長く使えるロケット弾の武器在庫があると語っています。

「我々はこの戦争のために、そしてあらゆるシナリオに対処するために、十分な準備をしてきた。ガザへの侵略が止まらなければ、我々はシオニストの生活を停止させるだろう」

前に米国もイスラエルもこの攻撃を察知できなかった件を書きましたが、もしバラケ氏の主張が事実なら米国もイスラエルも完全に見落としてたという事になります。

一方でエジプトはイスラエルに何度も警告していたが「軽視された」と報じられていますから、一体どちらが真実なんだろうという感じですけど。

イスラエルはハマス攻撃を知っていてやらせた?――あちこちに匂う「やらせ感」

2023年10月11日

イスラエルとサウジの歴史的和平に打撃

インタビューでも触れているように、サウジアラビアとイスラエルの関係を正常化するよう動いていたのは米バイデン政権ですが、今回の攻撃によって両国の国交正常化協定に大きな打撃を与えたと言われています。

今年9月に、イスラエルとサウジアラビアの歴史的な和平合意が発表されていました。この交渉は長年かけて行われていたという。

イスラエルのベンジャミン・ネタニヤフ首相は「この和平は、アラブ・イスラエル紛争を終結させる上で大いに役立つだろうし、他のアラブ諸国がイスラエルとの関係を正常化することを促すだろう」といい、「パレスチナ人との和平の見通しも高まる」と述べました。

Israel on the cusp of historic peace with Saudi Arabia, Netanyahu announces at UN /UN News

しかしハマスの攻撃があり、イスラエルが反撃したことで、この和平が微妙なものになったという。

サウジ皇太子、イラン大統領と電話会談

それを裏付けるかのように、ハマスの攻撃当日、サウジアラビアはいち早く反応し、「前例のない事態の進展を注意深く見守っている」と述べました。

また「両陣営間のエスカレーションの即時停止、民間人の保護、自制を求め、王国の占領の継続、パレスチナ人民の正当な権利の剥奪、その神聖さに対する組織的な挑発行為の受容の結果、事態が爆発する危険性についての度重なる警告を想起した。」と述べました。

一方でサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子は、イラン大統領のエブラヒム・ライシ師とイスラエル・ハマス戦争について電話会談を行ったという。

ムハンマド皇太子はライシ師に「現在進行中のエスカレーションを止めるため、全ての国際的・地域的当事者と連絡を取っている」と述べ、パレスチナの大義を支持する王国の確固たる立場を強調したとのこと。

そして2人は「パレスチナに対する戦争犯罪を終わらせる必要性」について話し合ったと報じられています。

ムハンマド皇太子はトルコのエルドアン大統領、フランスのマクロン大統領とも話をしたという。

イラクとイエメンは米国に報復を示唆

またイランと同盟を結んでいるイラクとイエメンの武装集団は、もし米国が介入すればミサイルやドローンなどで米国の利益を標的にする、と脅しているとのこと。

「イエメン人民は、パレスチナ人民とともに立ち上がるという神聖な義務を果たすために、あらゆることを行う用意がある」と述べ、「我々の人民は、パレスチナ人民とともに敵に立ち向かうために、何十万という単位で移動する用意がある」としました。

イラクでは、イランと密接な関係にある武装勢力カタイブ・ヒズボラが、もし米国が紛争に介入すれば、ミサイル、ドローン、特殊部隊で米軍基地を標的にすると述べた。

つまるところこの紛争はイスラエルとガザだけでなく、今後の展開によっては他の国も巻き込む大ごとになる可能性があるかもしれません。

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2023年4月1日
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