「#MeToo」ムーブメントが起こす、ブロガー・はあちゅう氏のセクハラ告発――彼女のホロスコープに刻まれる「痛み」

さてアメリカでは、映画界の重鎮だったハーヴェイ・ワインスタイン氏の数々のセクハラが被害者女性たちから晒されて、SNSはハッシュタグ「#MeToo(私も)」で溢れかえりやがて社会現象となり、ワインスタイン氏は見事に撃沈状態に追いやられた。さらに最近では、トランプ大統領も複数の女性から過去のセクハラを告発されていると言う。

「#MeToo」ムーブメントが流れを変えた?

そうした女性からの告発の波は日本にも広がりつつあり、過去にセクハラ・パワハラを受けて、心に傷を持つ女性が立ち上がるケースが目立ち始めている。過去、こうした告発行為に踏み切った女性も少なからずいたと思うが、そのほとんどは日の目を見なかったか、黙殺されてきた暗い歴史があり、今日ここまでたどり着くまでに多数の犠牲を払ってきた。

しかしジャーナリストの伊東詩織氏の行動しかり、あるいはワインスタイン氏へのブーメランなどを発端として、「#MeToo」ムーブメントが拡散されてきたのは興味深い流れだ。

個人的にはこうした傾向を、問題提起的なものとして注目している。思えば昨今は痴漢などに対しても、これまでのように泣き寝入りせず、一部で女性たちが毅然と立ち向かうようになってきた(それでもまだ泣き寝入りは多いと思うが)。

女性が社会進出してから久しいが、こうした問題は根本解決されないままである。地球社会と言うのは、このように間違いを繰り返しながら、小さく小さく進化していくしかないのだろう。

格差社会は山羊座が作り出す

そもそも格差を示す(マウンティングする)のは山羊座の性質だ。山羊座はもともと12サインの縦軸の頂点から始まるサインであり、社会的立場の上下を明確にするものだ。

また冥王星はそのサインをパワフルにするが、それは得てして極端すぎるがために、結果、その価値観の死と再生を余儀なくする。いい例がバブルの崩壊で、冥王星が蠍座にあった時代に極端な経済成長をもたらしたが、あまりに極端すぎたために「それはいけない」と泡のように消え去り、再構築せざるを得なかった。

今は冥王星が山羊座にあるので、山羊座的なことが極端になっている。その1つが上に書いた「格差を広げる」という現象だ。
今や勝ち組・負け組がこうまでハッキリする社会になった。アベノミクスも富裕層のみに恩恵をもたらし、低所得層には何の旨味もないどころか、ここにきてまた消費税がアップされることになり、さらに生活は苦しくなるという暗い未来が待っている。安倍首相というのは山羊座冥王星のパワーに乗じて政権を得た人なので、そこから生まれる政策は格差を広げることはあっても、狭めることはないだろう。(アベ友にとっては有利をもたらしてくれるのだろうが)

抵抗できない立場の者に対して、強い立場の者が行うという意味で、セクハラ・パワハラの問題もこうした「格差」から生じるものだ。された側にとっては、立場を捨てる覚悟がない限り、諦めて耐えるしかなかった。

イジメ問題のターニングポイント

2008年に山羊座に冥王星が入ってから、イジメやパワハラが社会問題として殊更クローズアップされてきたが、その中でも大きな影響を与えた事件としては、2011年10月に滋賀県で起こった「大津市中2いじめ自殺事件」が挙げられる。もちろんそれまでもイジメは問題視されてはいたが、だからといって社会の流れを変えるまでには至らなかった。

こうした事件で過去、必ずテンプレのように繰り返されてきた「イジメなどはなかった」という、担任教師や学校や教育委員会の隠蔽と自己保守=すなわち「人を教え育てる立場の人間が、平気でウソをついて保身に走る」=という悪しき慣習がまかり通ってきたわけだが、この事件をきっかけに批判の声が高まり、国会でも取り上げられることになった。

これは2011年に天王星が春分点を通過して牡羊座に入り、山羊座の起こす格差社会への天王星の反発と見てもいいかもしれない。しかし、天王星の反発はまだまだ冥王星の圧倒的パワーには及ばない。だが力及ばないにせよ、ターニングポイントを作った意味は大きいだろう。
つまり新しい天王星サイクルが、それに対して「ノー」という回答を出した分岐点になった事件だった。
【出典元】大津市中2いじめ自殺事件/wikipedia

有名ブロガー・はあちゅう氏のセクハラ告発

イジメと同じように、女性に対するハラスメントも「#MeTooムーブメント」によって変化の兆しが見えてきた。これは前記事でも書いたが「土星が山羊座に入る」ことの予兆現象――つまり山羊座に対して是正しようとする動きのようにも思える。

その流れに乗じて、また一人の女性が立ち上がった。ブロガー・はあちゅう(伊藤春香)氏が、過去に著名クリエイターから受けたセクハラ・パワハラをBuzzFeed上で告発したことが話題になっている。
【出典元】はあちゅうが著名クリエイターのセクハラとパワハラを証言 岸氏「謝罪します」/BuzzFeed

言うまでもなく、この告発もムーブメントの1つとして大きな意味を持つ。しかも彼女は就職した電通(またしても電通)において、上の立場の者からセクハラを受けたという事実を公表した。電通と言えば、過労自殺した高橋まつりさんの例もあり、高橋まつり氏もまたパワハラの犠牲者だったわけだが。

この告発により当然ネットは炎上、セクハラをした張本人の岸勇希氏は謝罪をしたものの、自身のツイッターを閉鎖した。
電通史上最年少でエグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクターに就任したという、まさしく輝かしいキャリアを誇る岸氏だが、その分、ブーメランのもたらす痛手は大きい。

ちなみにだけど、電通はこれからホロスコープがひどいことになるけど、大丈夫なんだろうか?(まつりさんの頃もひどかったけど、さらに・・・?)

はあちゅう氏のホロスコープ

はあちゅう氏:出生ホロスコープ

はあちゅう氏:出生ホロスコープ

はあちゅう氏が電通に入社したのは2009年、まさに冥王星が山羊座に入ってすぐのことである。そこで岸氏から数々のセクハラ・パワハラを受けたという。

そもそもはあちゅう氏のホロスコープを見ると、水瓶座に太陽と金星があり、それが蠍座の冥王星と90度になっている。上記BuzzFeedの記事を読むと、岸氏から受けたというセクハラ・パワハラは、その内容からしてまさに蠍座の冥王星そのもの、としか私には思えなかった。

生まれ時間が不明なので断言できないが、彼女の太陽は水瓶座1度の「予期せぬ雷雨」の確率が高い――だとしたらこの太陽は、「一度痛みを味わって組織から離れる」ことを暗示するものである。

詳しくは知らないが彼女は現在フリーだと思うので、その意味でこの太陽は、まさに彼女が歩いてきた人生=電通(組織)→痛み→フリーというコースをまんま暗示している。つまり偶然などではなく、生まれた瞬間にホロスコープに明記された、彼女の人生の設計図通りということなのである。
しかも彼女は現在31才なので、まさに太陽の年齢でそれが起こったわけだ。

今回の件で、はあちゅう氏は「セクハラが原因で組織を離れざるを得なかった」と理解する人は多いだろう。しかしホロスコープから言えば、彼女はもともとフリーになるために生まれてきていて、そのきっかけが組織(電通)だったに過ぎない。

以上、これだけでほぼ検証は充分という気がするし、これ以上でもこれ以下でもない。

ハードな後には必ずイージーが来る

ただ、それだけだと「結局、痛みを味わなきゃいけなかったんですね?」っていう風に捉える人もいるだろうが、そもそも人生でネガティブなことが何も起こらない、なんて人間はいない。いつも書いているが、イージーの後にはハードがかならず来る、もちろんハードな後にはイージーが来る。なぜならホロスコープは回転運動だからだ。

芸人・出川哲朗氏を思い出すといい。彼はこれまでどれだけ「抱かれたくない芸能人」として評価されてきたのか。しかし今の世間の評価はどうだろう?・・・ハードの後は必ずイージーなのである。

では逆はどうか――木村拓哉氏は過去どういう評価で、今どうなっている?

人生には大なり小なり「それきっかけ」で変化を起こすタイミングというのはもたらされるものであり、そこに葛藤は定番だ。葛藤があるからこそ「このままでいいのか」という疑問になり、結果行動へのモチベーションとなる。

つまり厳しい体験があって、現在のはあちゅう氏があるわけで(心の傷は別にして)、現在はそれなりに有名なブロガーみたいなので、過去あったことはその時はネガティブだったにせよ、彼女の人生をトータルに見たときに重要なポイントになるだろうし、その経験が彼女を作り上げていくというのもあるはずだ。

そしてあえて言うなら、占星術がわかっていれば、本人はそれに対してあらかじめ心の準備や用意ができる、ということはあるわけで、それはポジティブに受け止めるためにも案外大きなことかもしれない。

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2023年4月1日
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