日野皓正氏のビンタダメ出しが波紋――集団のルールと個人プレー

ジャズトランペッターの日野皓正氏(74)が、8/20に世田谷区で行われたジャズコンサートで、ドラム奏者の男子中学生をビンタした問題が波紋だ。日野氏はこのバンドを指導していたプロ奏者達の一人だったという。

集団ルール重視の時代性の中、次世代への足音が

今回は体罰に焦点が当てられ日野氏非難みたいな報道がされているが、各所の反応を見ると日野氏擁護派が若干多い気がする。その中には現場で観客として観ていた人の意見などもあって、それによると中学生の方が明らかに暴走してたという。その中学生の身勝手な長時間ソロ、そしてそれをたしなめた日野氏にスティックを取り上げられると、睨み返して手で叩き始めた、などだ。

まあこういうのも山羊座冥王星時代を反映しているという印象で、それは「集団性と個人」っていう構図だからだけど、ただ山羊座冥王星はすでに折り返し点を通過してて、まだ先の話ではあるけども、次の時代への足跡が忍び寄ってきていることを少しだが予感させるものでもある。

日野皓正氏はこの中学生を気に入っていた?

で今回の中学生だけど、もちろん生年月日など分からないので分析のしようもないが、もしかしたら彼はバンドという「集団で一つのベクトルに向かう」っていうテーマには向かない人なのかもしれないよね。バンドという集団性に従属するのなら、個人プレーは抑えて、正確に演奏して完結させるっていう事が優先されるわけだけど、この中学生のモチベーションは、そうじゃなかったのかも。

ちなみに、日野氏はこの中学生のことを気に入ってたという情報がある。

日野は海外へ行っていて留守のため、代わって事務所関係者がこんな説明を。「彼は気に入った子には厳しく指導する。『ドラムの子は天才肌で気に入った子だった』と話していた」という。
参照:世界の日野皓正が中学生に往復ビンタしたワケ「天才肌で気に入った子だった」

まあ天才肌っていうのが本当だとしたら、集団の価値観の中に押し込んで個性や才能を埋もれさす、みたいのは結果的にどうなのかなっていう気もするけど。

日本人が海外で活躍しづらい理由

そもそもジャズってよく知らないんだけど、ちょっと調べたらフリージャズみたいなジャンルがあって、それだと個人プレー大歓迎みたいな感じだが・・・たぶんそこでソロ演る人は、外して、裏踏んで、予定調和崩して、っていうのをむしろテクニカルに捉えてて、そのたび他のバンドマンはそれに対応していくのもまたテクニック――みたいなスキルの応酬が醍醐味みたいな印象を受けるけど(違うかな)。

少なくともこの中学生はその瞬間、自分流にやりたかったんだろうし、それによって自分のスキルを大衆に示したかったのかもしれないし、あるいは興奮して酔いしれて本当に暴走してたのかもしれないし、もっとドス黒ければあらかじめ計画してた確信犯かもしれないし――ただどんな理由だったにせよ、状況的にはまずかった。というか空気読めなかった。

日本では、とりあえず画一的に集団性に押し込めるっていう教育をまずするから、それには適応できない個性っていうのも当然いるわけで、そういう人には窮屈な環境かもしれない。もちろんそれには民族性とか文化とか宗教とか色々な要因があるわけだけど。それでも昔に比べれば、だいぶ個性を尊重するようになってきているとは思うけど、欧米に比べればその辺はまだまだ遅れてるんじゃないのかな。

気になるのはこの後、彼をガツンとやり込めて反省させるような教育的指導をするのか、それとも「君は違うベクトルの人なんだね」って個性を認めてそれを伸ばす方向にするのか、これは親も含め周囲の大人の判断になってしまうけど、ただ日本はあまり後者にはなりにくいよね――まあ今回は親ともども謝罪したみたいだけど、そういうのがまた日本っぽい。

グローバルに活躍する可能性のある世代

一方で、個性を歓迎する場やスキルを発揮できる場は世界中にいっぱいあるはずなので、特に今はYoutubeとかSNSで世界に発信できるわけだから、本当に才能ある子なら、そうした選択肢もある。単に集団に馴染めないからって、頭ごなしに否定するのは、結果としてその子の可能性にフタを閉めてしまうことになりかねない。

復活したJourney(ジャーニー)も、たまたまリーダーのニール・ショーン氏がYoutubeでスティーブ・ペリーそっくりの声をした無名のフィリピン人、アーネル・ピネダ氏を見つけたのが再ブレイクのきっかけだった。この話は映画化されたし、それまで貧乏だったピネダ氏にしてみれば、まさにアメリカンドリームを絵に描いたような話だけど、現代はそういうチャンスもあるってこと。

そもそもミュージシャンの世界を考えた時に、個人のワガママでバンド脱退、みたいな話は世界中でゴマンとあるわけで、どうせなら伝説のドラマー、コージー・パウエルみたいなレベル目指しちゃえばとか思うんだけど・・・コージー・パウエルってそれこそ色んなバンド渡り歩いてて、でもドラミングは超一流で右に出るものはいない、って感じだったから、そこまでいくのもミュージシャンのあり方の一例。

今回の彼は中学何年生かわからないけど、間違いなく射手座冥王星世代。それに水瓶座の海王星、そしてもしかして2~3年生だったら水瓶座の天王星――まあそういう世代なので、今回のことは納得って感じだが。

ただし今は山羊座冥王星だから、集団性からのハミ出しは良しとされないわけ。

でも今後はわからないよ、こういう世代が席巻する時代が来るんじゃないの――だって射手座冥王星、水瓶座海王星、水瓶座天王星ってグローバルのピークみたいな感じじゃん。

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2023年4月1日
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