男性2名から性的虐待で訴えられる
現地9月9日に米俳優ケヴィン・スペイシー氏が、2名の男性から未成年性的虐待で訴えられたとのこと。
Lawsuit filed against Kevin Spacey over sexual assaults https://t.co/WjNOOhQqqI pic.twitter.com/3FeZzOBoAk
— The Hollywood Reporter (@THR) September 9, 2020
原告のうちの一人は2017年にも同様の訴えを起こした俳優のアンソニー・ラップ氏で、1986年にスペイシー氏から虐待を受けたと主張している。
これは2019年にニューヨーク児童犯罪被害者法が改正したことにより、児童性的虐待犠牲者に対する時効が延長されたため、訴えを起こしたと言われている。
アンソニー・ラップ氏
幼い頃に両親が離婚し母に育てられたアンソニー・ラップ氏は、9才の頃から子役として活動し、人気ミュージカル『レント』や『スタートレック/ディスカバリー』などに多くの作品に出演しているが、それまでスペイシー氏とのことは公表していなかった。
2017年にハリウッド映画業界で、ハーヴェイ・ワインスタイン氏の性的暴行スキャンダルが発覚し「#MeToo」運動が勃発した際、自らもスペイシー氏から受けた性的ハラスメントを公表した。
ラップ氏は14才のときブロードウェイのショーに出演し、当時26才のスペイシー氏と知り合いになったという。そしてニューヨークのマンハッタンにある自宅アパートのパーティーに誘われた。
パーティーに行くと大人ばかりで知り合いがいなかったため、ラップ氏は寝室でテレビを見ていたという。深夜になり他の客がいなくなった頃にスペイシー氏が部屋に入ってきて、ラップ氏の尻を抱えてベッドに連れ込み、覆いかぶさってきたという。
そのときはなんとかバスルームに逃げ込んで難を逃れたが、その時のトラウマが彼を苦しめてきたようだ。
再会でトラウマが蘇り
当時ケヴィン・スペイシー氏はニューヨーク以外ではまだ無名の俳優に過ぎなかったため、ラップ氏は二度と会わない事でトラウマを消そうとしていたそう。しかし1990年代に入り、スペイシー氏のキャリアが開花するにつれて出演作品を目にする機会が多くなり、ついに1993年にレストランで見かけたときに固まってしまったという・・・「あいつだ」。
その後スペイシー氏は1995年の映画『ユージュアル・サスペクツ』でアカデミー助演男優賞を受賞、そして1999年には『アメリカン・ビューティー』でアカデミー主演男優賞を受賞し、ハリウッドを代表する俳優になっていった。
それにつれてラップ氏は苦しみ、また怒りが高まっていった。そしてすでに書いたように2017年にカミングアウトに踏み切った。
スペイシー氏はゲイをカミングアウト
ラップ氏の公表を受けて当時スペイシー氏はツイッターで、ラップ氏のことはリスペクトしているといいつつ、30年前のことは覚えていないとし、深く酔っていた時の行動に対して謝罪している。
— Kevin Spacey (@KevinSpacey) October 30, 2017
同時にスペイシー氏は、人生において女性とも男性とも付き合ってきたが、ゲイとして男性を愛することを選んだとカミングアウトした。
もう一人も14才のときに性的虐待
訴えたもう一人は匿名の男性で、1981年12才のときにニューヨークで行われたスペイシー氏の演技教室を受講したという。その2年後14才のときにスペイシー氏のアパートに何度も誘われ、性的暴行を受けたという。
男性が嫌がって抵抗しているにも関わらず、スペイシー氏は止めず強引にしようとしていたと訴えている。その後アパートから逃げ出したようだ。
ラップ氏もこの男性も、同様に精神的ダメージを受けたと主張している。
ケヴィン・スペイシー氏
出生時間わからなかったが、スペイシー氏のホロスコープは俳優として成功したのが納得できるようなものだっただけに、もったいないことをした感は否めないかな。までも訴えの事件当時の状態はひどかったが。2017年に#MeTooで告発されて以降、2018年公開の『ビリオネア・ボーイズ・クラブ』を除き、ほぼキャリアを棒に振ってしまったかのようだ。
Netflixからは契約を打ち切られ、ドラマシリーズからも外された。また撮影が終了していた映画は代役によって撮り直しが行われ、現在はほとんど見かけることがない状態になっている。
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