ニューヨーク州クオモ知事、本の収入は5億円「あざーっす」一方で疑惑調査が進行中の危うさとは?

コロナパンデミック中に本を出版

まいどクオモウォッチャーです。

さてニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事が、2020年10月に出版した著書『American Crisis: Leadership Lessons From the COVID-19 Pandemic』の著作収入がどれくらいになるのか、しばらく疑問が持たれておりました。

ご存じのようにクオモ政権は、ニューヨーク州の介護老人ホームにおけるコロナ死者数を過少申告し、意図的に死者数を隠蔽していたことが発覚しております。

そしてそれが報じられた際、NY州のロン・キム議員などを恫喝していたことが告発されました。

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で、著書の収入は?

クオモ知事は、一方ではコロナで死んだ人の情報を隠蔽しつつ、一方では「COVID-19パンデミックから学ぶリーダーシップ」などという、たいそうご立派なタイトルの本を出版していたのです。

いったいこれで、おいくら万円お稼ぎになられていたのか?という疑問は、ゲスい野次馬根性とはいえ、人間としてとして素直な感情と言えるかもしれません。

だって人間だもの。

ヒーローだった過去

昨年までクオモ知事は、そのコロナ対策の政策において各方面から称賛を受け、ヒーローさながら持ち上げられておりました。

当時クオモ知事はトランプ大統領のコロナ対策を批判し、「コロナの死者はトランプの責任」だの「トランプこそがスーパースプレッダー」だのと吠えておりました。(しかし現在のアメリカのワクチン政策は、ほぼトランプ氏が準備したものです)

そんなクオモ知事に対し、左派メディアからは「理想のリーダー」「危機の王様」「国内最高の政治家」などと手放しで絶賛されておりましたので、ご記憶の方も多いと思います。

当時、まだ大統領候補の一人だった民主党ジョー・バイデン氏からも「彼はゴールドスタンダード(素晴らしいお手本)」だと称されました。

そして日本の国会でも「日本にもこのようなリーダーシップが求められている」など、美辞麗句のてんこ盛りだったわけです。

そういえば日本にもいましたね、コロナ対策が称賛されていた某知事などが。今どうなっているのかはみなさんご存じかと思いますが。

バイデンは手のひら返し

それも含め、このころ絶賛していたお方達は、今現在のクオモ知事の状況をどうお考えなのでしょうか興味あります。

ちなみにバイデン大統領はといえば、今年3月16日にABCニュースのインタビューで「彼は起訴されると思う」と、一気に手のひら返しの逆転必殺技を出しました。

まさに「掟破りの逆サソリ」であります。(まあ忘れているだけかもしれませんが)

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2021年3月18日

著書による収入は5億円超

ただクオモ知事はこれまで、著書から得る利益については頑として口を閉ざしておりました。しかしそれは永遠に秘密にする事はできません。なぜならルール上、財務情報を提出しなければならないからです。

そしてこのたび、ようやくクオモ知事サイドから確定申告書が開示され、著書の収入の全貌が明らかになりました。

その内容は、まず著書の前払いとして310万ドル(約3億3,800万円)が支払われ、そして今後2年間で200万ドル(約2億1,800万円)がクオモ知事の懐に入ることになっているようです。

総額510万ドル(約5億5,600万円)の収入になります。

ちなみにこれまで、ちまたの予想では400万ドルと言われておりましたので、それよりも多かったようです。

クオモ知事の収入の詳細

クオモ知事の報道官リチャード・アゾパディ氏によると、税金と経費を差し引いて約150万ドルの利益になると述べています。

この中から50万ドルを「ユナイテッド・ウェイ」に寄付し、3人の娘の信託基金に100万ドル以上を確保した、と言っています。

ちなみにニューヨーク州知事としての年俸は約21万7,000ドルで、それを含めた収入の合計は約359万ドル(約3億9,000万円)になったようです。これは投資のキャピタルゲイン収入428,429ドルを含みます。

連邦税率は37.33%で、120万ドルの連邦税を払っているようです。

(※全て現在のレートで換算)

職権乱用疑惑も

一方で本の執筆において、政権内のスタッフが手伝ったのではとの疑念が持たれています。

ニューヨーク州では、州職員の立場を利用して利益活動に関わることをしてはいけない、と州法に定められております。

これに対して知事は「スタッフがボランティアで手伝ってくれた」ため、州政府のリソースを不正に利用してはいない、と弁明しています。

そのような弁明はどうであれ、ニューヨーク州のレティシア・ジェームズ司法長官や州議会は、この件についての調査を開始しています。

事務所のプリンターを使用して原稿をコピーしたといったような細かいことから、あるいは州の職員が、本の編集だけでなく宣伝や販売・推薦などにも関わっていたのではないか、という疑惑が疑われているようです。

すでに選挙法の監視人は、クオモ知事がSNSや電子メールで本を宣伝していた、という懸念を表明しております。こうしたことが違法に当たるかどうか検討されることになります。

さらに数々のセクハラ告発についても、司法長官事務所が正式に調査をしております。最近の報道では、告発者女性のうち何人かは、証言のため召喚状を受け取ったと報じられております。

ロン・キム議員「政治責任を問うべき」

今回の件について、以前クオモ知事からの恫喝を告発したロン・キム議員が緊急声明を出しております。

本日のニュースは、パンデミックで愛する家族を葬っている中で、アンドリュー・クオモがクラウン出版から数百万ドルのギャラで本を書いたという、狡猾で卑劣な事実をさらに裏付けるものです。

彼はパンデミック対策のスタッフを引き抜いて、モラル破綻した知事のために嘘をつく時間を割いていたのです。

生死に関わるデータを改ざんすることに寄与したこの政権の全てのメンバーは、人々を欺いたとして刑事責任に問われるべきです。

彼らの行為は民衆の信頼を汚して毒を塗ったのですから、我々は彼ら全員に責任を負わせなければならない。

最後に

このブログで最初にクオモ知事の死者数隠蔽について取り上げた際、クオモ知事のホロスコープは「牙城が崩れるという感じ」と書きましたけど、そうなってはいませんかね?

ホロスコープの状態というのは、何もすぐに結果が出るというわけではないのです。この問題も出始めから数ヶ月経ちましたけど、まだ継続中です。

今後もクオモウォッチャーとして、見守りたいです。

ではこの辺で失礼します。

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