トランプ氏の会社が刑事捜査に
さてトランプ氏の会社「トランプ・オーガニゼーション」に対して、ニューヨーク州司法長官が刑事捜査に着手すると発表しました。
New York Attorney General Letitia James' investigation into the Trump Organization has expanded into a criminal probe, her office confirmed. https://t.co/dmmg2vQxhK
— NPR Politics (@nprpolitics) May 19, 2021
これは以前より、税務上の目的で資産を不適切に評価していないか、民事として調査されていたものを、刑事調査に移行することになったというものです。
地検も協力
現地5月18日にレティシア・ジェームズNY州司法長官の報道官ファビアン・レヴィ氏が「トランプ・オーガニゼーションの会社に対する調査は、もは純粋な民事性質のものではないことを通達した。」と言っています。
現在、NY司法長官事務所はマンハッタン地検と協力していると言います。
ちなみにレティシア・ジェームズ司法長官とサイラス・ヴァンス・ジュニア地方検事はともに民主党員だそうです。
なお現時点では調査についての詳しい内容は発表されておりません。
トランプ氏の声明「魔女狩りだ」
これに対して、トランプ氏は声明を出しています。
Statement by Donald J. Trump, 45th President of the United States of America: pic.twitter.com/fC0NPAG6P9
— RSBN 🇺🇸 (@RSBNetwork) May 19, 2021
かなり長いので、端折って訳します。
ニューヨークの司法長官は、私のことを何も知らない頃から、起訴することをキャンペーンに掲げてきました。彼女は、もし当選すれば不動産取引のあらゆる調査をし、絶対に訴えると宣言しました。
犯罪を必死に捜す捜査ほど、腐敗したものはありません。司法長官がこうした発言をしたのは事実を確認する前であり、証拠の一端さえ見ていない段階でした。敵を排除する事を公約に掲げて職に選出されるようなことがあれば、もはや自由な立憲民主主義国家ではありません。
ニューヨークでは犯罪が激増し、人々はより安全を求めてニューヨークから脱出しているというこの時期に、これらの民主党事務所は政治的・党派的な魔女狩りに専念しているのです。
民主党はワシントンと連携して、(私に投票した)多くの有権者を黙らせ、キャンセルしたいと考えています。あらゆる犯罪が記録的にニューヨークに流れ込んでいるのに、全く何もせず、彼らが気にしているのはトランプを倒すことだけです。
私のような扱いを受けた大統領はいません。民主党は他の犯罪や汚職には何もせず、ドナルド・トランプだけを追いかけています。ワシントンが私を止めることができなかったので、汚れ仕事をニューヨークに引き渡したのです。
これは私が何年も経験してきたことです。我々の国にとって大変悲しく危険な話ですが、それはそれとして、我々と共に乗り越えていきましょう。私は素晴らしい会社を作り、何千人も雇用してきましたが、そのことは不当に攻撃され、虐待されているだけです。
ドナルド・J・トランプ大統領が行った、税金の引き下げ・軍の再建・退役軍人のケア・宇宙軍の創設・国境の固定・記録的な速さのワクチン製造など、国を再び偉大にした努力が、危険になっているニューヨークに向けられたら、とても素晴らしいことです。この検察官らが真の問題に目を向ければ、ニューヨークは再び偉大で自由になるでしょう。
民主党の焦りか?
トランプ氏の元顧問ジュリアーニ弁護士の事務所にも、先ごろFBIの強制家宅捜索が入ったばかりのタイミングで、今回の発表です。どうもターゲットにしている感じがしてしまいます。
そういえばアリゾナ州マリコパ郡の投票用紙の検査は、スッタモンダありながらも今のところそのまま進んでいるみたいだし、他の州でもチラホラ投票の問題が出てきているみたいです。
一方で、1月6日の国会議事堂乱入問題に関して、調査委員会立ち上げの決議が下院で可決されました。もう弾劾も終わっているし、亡くなった警官も病死という結論が出ているのに、なぜまた蒸し返すのかよく分かりません。(そんなことより差し迫った国境問題、なんとかしませんか?)
こうした状況からして、見方によっては民主党がだいぶ焦っているようにも見えるのですが、どうなんでしょう。
最後に
焦りと言えば、現在ニューヨーク州やカリフォルニア州などの民主党の地盤は、住民がどんどん他州に移っており、人口が減っています。まあ警察予算削減とかやっているみたいですからね。そら安心して住めない気持ちも分かります。
で、これが民主党にとって痛いのは、州の人口によって連邦議員数が割り当てられるため、議席数が削られることになるのと、大統領選挙での選挙人の数が減ることです。
逆にテキサス州やフロリダ州などは人口が増えており、このまま行くとテキサス州は2議席、フロリダ州は1議席増えるようです。逆にニューヨーク州、カリフォルニア州などは議席を失います。
そのためかは分かりませんが、民主党はコートパッキング(最高裁判事の増員)・選挙人制度廃止・ワシントンDCを州にするなど、いろいろな選挙対策を講じようとしていますが、一部のものは憲法違反との声もあります。
2022年の中間選挙でも政権を維持したい民主党にとって、目の上のたんこぶであるトランプ氏の足をなんとか引きずり下ろしたいと思っているかもしれないですが、さてどうなるんですかね。
ではこの辺で失礼します。
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