『エプスタイン事件』マックスウェル裁判2日目:パイロットと告発女性の一人が証言した内容とは?

Ghislaine Maxwell, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

エプスタインの個人パイロットが証言

元ニューヨーク州知事アンドリュー・クオモ氏の実弟でCNNの看板キャスターであるクリス・クオモ氏が、無期限停職を食らいました。メディアの特権を使って兄のセクハラ告発者の情報を集めようとしたことがバレたのです。これには他の左派メディア達も、さすがに倫理違反だとして問題視していたようです。

ああ美しきかな兄弟愛(笑)

さてギレーヌ・マックスウェル氏の裁判第2日目が行われ、エプスタインの個人パイロットだったローレンス・ポール・ヴィソスキー・ジュニア氏が証言台に立ちました。

マックスウェルはナンバー2だった

1991~2019年までエプスタインの個人パイロットとして従事していたヴィソスキー氏は、1991年に初めて出会ったとき、マックスウェル氏は30才くらいだったと述べました。

「私たちは頻繁に交流していた」「彼女は多くのフライトに同乗していた」

またヴィソスキー氏はエプスタインとマックスウェル氏の関係を「ビジネスというより、個人的なものだと思っていた」といい、マックスウェル氏がエプスタインの家計を管理していたと証言しています。「オフィスの財務、私の経費のほとんどを処理していた」さらに不動産のことも管理していたといいます。

そしてエプスタイン帝国のヒエラルキーにおいて、エプスタインがナンバー1、マックスウェル氏はナンバー2だったと言っています。

トランプ、クリントン、アンドルーを覚えている

またヴィソスキー氏はエプスタインのプライベートジェットに搭乗した人物について証言しました。

バイオリニストのイツァーク・パールマン氏、ジョン・グレイン上院議員、ケビン・スペイシー氏、クリス・タッカー氏、ドナルド・トランプ氏、ビル・クリントン氏、アンドルー王子などを覚えていると言いました。

ロバート・ケネディ・ジュニア氏については覚えていないとしています。

未成年少女に関しては搭乗しているのを見たことがないと言い、エプスタインが性行為をしているところを見たことがあるかという質問に対しては、「ない」と言っています。

しかしマックスウェル氏にはたくさんのアシスタントの女性がいたと述べ、サラ・ケレン氏の名前を挙げました。ケレン氏はマックスウェル氏の片腕と言われていた人物のようです。

さらにバージニア・ロバーツ氏を覚えているかという質問には「覚えている」と述べたものの、「若くは見えなかった」と言っています。これ、上手い言い逃れですね。

告発女性ジェーン氏「性的虐待は3年間続いた」

性的虐待の告発者、ジェーン氏(仮名)もこの日証言台に立ちました。ジェーン氏は現在芸能界で働いているといい、エプスタインの性的虐待に遭ったとき、当時14才だったと言っています。

ジェーン氏は1994年の夏にミシガン州で行われた芸術系のキャンプに参加したとき、マックスウェル氏と出会ったといいます。当時ジェーン氏は作曲家だった父親を白血病で亡くしたばかりで、家族は破産していました。キャンプへの参加費は親戚が工面してくれたとのこと。

キャンプでマックスウェル氏がヨークシャテリアを連れていて、そのきっかけで話し始めると途中でエプスタインが合流し、自分は支援者で、さまざまな奨学金を提供していると言ったとのことです。

キャンプから戻ると連絡が来て、母親とともにフロリダのエプスタイン邸に招待されたといい、自分のために歌ってくれないかと言われてエプスタイン邸に通うようになりました。そこで性的虐待に遭うようになったとのことです。

その後エプスタインとの性的な関係は、約2週間ごとに約3年にわたって続いたと述べました。

ジェーン氏は虐待の現場にしばしばマックスウェル氏が立ち会っていて、時には参加したといっています。検察に部屋には他に誰かいましたか?と問われ「ギレーヌ・マックスウェルです」と言いました。

エプスタインはジェーン氏に、ドナルド・トランプやビル・クリントンなどといった有名人を知っていることを自慢していたといい、彼女はそれに恐れを感じていたと語りました。

性的虐待にマックスウェルも参加していた

ジェーン氏はエプスタインとの行為を生々しく証言しています。

性的行為はジェーン氏がエプスタイン邸を訪れる度に行われ、そこにはマックスウェル氏も参加していたといいます。

そのうちにマッサージの仕方を教えられ、マッサージさせられたと述べました。エプスタインは○首をねじったりされることが好きだったといいます。

またいろいろな電動器具も使用されたといいます。「痛いと言っても、○部に当てられた」

マックスウェル氏が参加するときは乱○状態になっていたと語りました。

ジェーン氏はフロリダのエプスタイン邸を訪問する度にお金を渡され、服などを買ってもらうようになったといっています。エプスタインはジェーン氏の支援者となり、学費やレッスンの費用を提供し、アパートの保証人にもなっていました。

またジェーン氏はニューヨークやニューメキシコ州にあったエプスタインの邸宅に10回ほど行ったことがあると言っています。

弁護士「彼女はお金で考えを変えた」

マックスウェル氏側のローラ・メニンガー弁護士は、ジェーン氏の証言の信憑性を疑問視し、またエプスタインの被害者を補償するために設立された基金から500万ドルを受け取っているとツッコみました。

ジェーン氏はエプスタインの逮捕前は関わりたくないと言っていたのに対し、エプスタインが亡くなって基金が出来ると考えを変えたと主張しています。「お金が絡むと、彼女は考えを変えて弁護士を雇ったのだ」

ジェーン氏が現在ソープオペラの女優として活動していることを挙げ、「彼女は完璧な女優なんです。演じることのプロです」

最後に

まだ裁判は始まったばかりです。

今後どのような証言や証拠が出てくるのか興味深いです。

また新たな情報をアップデートしていきます。

ではこの辺で失礼します。

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