『新情報』新たに2冊目のエプスタイン手帳が見つかる――そこにはCNNクリス・クオモ夫人の名前も

Department of Justice, Public domain, ウィキメディア・コモンズ経由で

クリス・クオモの妻の名前がエプスタインの手帳に

なんかオリンピックの音楽担当の人が過去にイジメてたことが掘り返されて大炎上してるみたいですけど、これもぶり返しですかね。

さて最近「今のタイミングで起こることは今後大きな問題になる可能性がある」としばしば書いているのですが、これもそうなるかどうか、興味深いネタが出てきています。

というのもCNNの看板アンカー、クリス・クオモ氏の妻クリスティーナ・グリーヴェン・クオモ氏について、過去の疑惑が出てきました。クリス・クオモ氏は、言わずと知れたニューヨーク州アンドリュー・クオモ州知事の実弟であります。

このたびビジネス・インサイダーが報じたところによりますと、未成年への性的犯罪で逮捕され、ニューヨークの拘留施設内で自殺したとされるあのジェフリー・エプスタインの手帳リストに、彼女の名前が見つかったというのです。

事実なら、同じくこれも過去のぶり返しと言えます。

クリスティーナ・グリーヴェン・クオモの特定

クリスティーナ氏はクオモと2001年に結婚しているので、手帳に載っているのは結婚前の名前Cristina Greevenですが、スペル違いで「Christina(hが入ってる)」と記載されており、別人の可能性もありました。

しかし名前の下に「Manhattan File」と記載されています。これは彼女の父親が発行していたニューヨークの地方誌の誌名であり、彼女は以前そこで働いていたといいます。さらにオフィスの住所・電話番号・自宅の電話番号などが書かれていたため、特定されたようです。

それに加えて1990年代ごろ彼女は、元CNNプロデューサーのパメラ・グロスなどと交友があったらしく、この人物はリトル・ブラック・ブックの1冊目にも2冊目にも名前が載っているようです。また現在はメラニア・トランプ氏の親友だとのことです。

今回の件でクリスティーナ・グリーヴェン氏本人に連絡を取ったところ、本人でなく夫のクリス・クオモ氏が代わりにコメントを拒否したといいます。

エプスタインの「リトル・ブラック・ブック」

「リトル・ブラック・ブック」で有名になったエプスタインの黒い手帳には、彼と関係のあった(と思われる)政治家・VIP・セレブ・芸能人・富裕層・実業家・金融関係などさまざまな人物1,500名以上の連絡先が載っていました。

これはエプスタインの元マネージャーのアルフレド・ロドリゲスが持っていたもので、ロドリゲスはその後病死しています。

最初のリトル・ブラック・ブック
jeffrey-epsteins-little-black-book-redacted.pdf

今回ビジネス・インサイダーによって新たに公開されたリトル・ブラック・ブックはそれとは別で、ロドリゲスの持っていたものより7年前の1997年度版のものです。ちなみに1997年度版には349人の名前が載っているとのことです。

2冊目のリトル・ブラック・ブックの発見プロセス

奇妙なことにこの1997年度版のリトル・ブラック・ブックは、元ミュージシャンのデニス・オンデイコという女性がニューヨークの5番街で歩いていたときに見つけたそうです。その後倉庫に保管されており、昨年整理したとき出てきたといいます。

オンデイコ氏は最初、1冊目のブラック・ブックのコピーだと思っていたようですが、友人達に「お金になるかもしれない」と言われ、ebayに出品したとのこと。するとバーモント州の大学院生クリストファー・ヘラリ氏が425ドルで購入したのです。

購入後ヘラリ氏は何人かのジャーナリストに連絡を取り、その中に以前リトル・ブラック・ブックを報じたニック・ブライアント氏がいました。

実際のエプスタインの所有物か詳細に検証

この1997年度版リトル・ブラック・ブックは、協力したジャーナリストによって6ヶ月間かけて検証されました。検証には法的文書検査官を使い、また手帳の製本に使われたリコー製の製本機がいつまで製造されていたかなど、メーカーに詳細に聞き取りを行ったといいます。

さらにリストにあった人物に連絡を取り、そのうち10名以上が当時エプスタインと会ったことを証言したようです。一方で、かなりの数の人物がコメントを拒否したといいます。特に金融界の大物にその傾向が強かったとのこと。

他にも証明になるものとして、エプスタインが当時所有していた不動産の警報コードやネット回線まで詳細に書かれていたり、親族についても詳細な記載があったといいます。ちなみにこの時点で、エプスタインはまだリトル・セント・ジェームズ島を所有していません(1998年購入)。

いずれにしてもこの1997年度版リトル・ブラック・ブックも、エプスタインがいかにして莫大な資産を築いたかを解くパズルのピースの一つになるだろうとのことです。

過去のぶり返しで謎が解かれる、まさに天体の暗示です。

マックスウェルとビル・クリントンの情報

ちなみにエプスタイン関連では別の情報も出ています。

これはエプスタインの片腕で現在拘留中のギレーヌ・マックスウェルが、エプスタインと手を切る際にビル・クリントン元大統領を利用したというものです。

さらにこれまで知られていなかった情報として、マックスウェルとクリントン氏は2回ほど一緒に旅行しているようです。これにはエプスタインは同行していなかったといいます。

デイリーメールによるとマックスウェルは、エプスタインとの関係が冷え込んでいた2000年代に、両者の関係を絶つためにクリントン氏に取り入ろうとしたようです。実際マックスウェルは正式なクリントン支持者になっていたといい、同じホテルに滞在したこともあったと報じられています。

この頃といえばエプスタインは児童に対する性的犯罪で起訴された後であり、距離を置こうとしていたのかもしれません。

またクリントサイドも、マックスウェルをむしろ必要視していたようです。ちなみにマックスウェルは、ビル&ヒラリー・クリントン夫妻の娘チェルシー・クリントンの結婚式に出席しています。

マックスウェルのホロスコープからわかること

これを読んで興味深かったのは、マックスウェルは彼女のホロスコープが暗示するように、誰かに取り入ることで自分の人生を進んでいく人なのだな、ということが再確認できたことです。

エプスタインからクリントン氏へ、ヤドカリがヤドを変えるようにその取り入り先を変更しようとしていたわけで、決して独立して自分の人生を何とかしようとする人ではないのです。

以上ここにきてエプスタイン絡みのネタが出てきました。絡み合った糸が今後何かを引き出すのでしょうか。

この後の展開に期待しつつ、ではこの辺で失礼します。

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