『ジョージ・フロイド裁判』ショーヴィン元警官、3つ全ての罪で有罪判決、控訴はどうなる?

ショーヴィン被告、3つ罪の全て有罪

さてジョージ・フロイド裁判で、第3級殺人・第2級非意図的殺人・第2級過失致死の3つの罪に問われていた被告のデレク・ショーヴィン(元警官)に、全ての容疑に対して有罪判決が出た。

判決が読み上げられた際、裁判が行われていたミネソタ州ヘネピン郡裁判所の屋外では、歓声とクラクションの音が鳴り響いたという。

最終的に今から8週間後までに正式な判決が言い渡されるもよう。最大75年の懲役刑の可能性があるが、ミネソタ州では初犯の場合は制限があるようだ。ショーヴィン氏に刑事歴はないとのこと。

専門家「有罪は予想通り」

FOXは専門家(弁護士)の意見を引用している。

マーク・ゲラゴス弁護士はこの判決に驚かなかったと述べている。「ずっと言及してきたが、報道の激しさと世間の騒動を考えれば、彼が望めるのはせいぜい評決不能までだったろう。」

ちなみにこの場合の陪審員は全部で12名だったので、6対6で割れる可能性があった。

ゲラゴス弁護士はマイケル・ジャクソン裁判や、ジュシー・スモレット、妻殺し判決のスコット・ピーターソンなどを有名クライアントに持っていた。

ショーヴィン側のエリック・ネルソン弁護士はできる限りの仕事をしたとしながらも、「(ミネアポリス市が)2,700万ドルの和解案を発表した時点で、もはやショーヴィンには有罪が下されると予想していた。」

また陪審員についても「武装した野営地のような裁判所に陪審員を入れるようなものだ。有罪にならなければ、大騒ぎになるのは誰にでもわかった。」

「予想された結論だ。」

また元検察官のジュリー・レンデルマン弁護士も、有罪を確信していたという。

ただし容疑の中で最も重い第2級非意図的殺人については、検察側は証明するのが困難だったと述べている。

マキシン・ウォーターズ議員らの脅しが影響した

一方、ハーバード大学ロースクール名誉教授のアラン・ダーショウィッツ氏は、今回の評決には、マキシン・ウォーターズ議員や公民権活動家アル・シャープトン牧師らによる外部からの影響があったと述べている。

ダーショウィッツ氏は「脅しと威嚇が陪審員室にまで浸透していた」と言い、陪審員は審議中の間、命の危険を感じていたに違いない、と言っている。

さらに裁判官についても

裁判官は陪審員を隔離しないというひどいミスを犯したため、裁判官自身さえ『この事件は控訴審で取り消されるかもしれない』といっている。

陪審員の情報を流すメディアも

実際、今回の陪審員12名と予備員2名を含む計14名の個人情報について、某ゴシップ系メディアが報じてしまっている。

それによると即座に個人特定できるデータではないものの、居住地・年齢・性別・職種・人種(何系)・思想などが含まれており、ネット探偵が活躍すれば特定される危険は十分にある。

中でもひどいのになると、職種がかなり詳細に書かれていたり、「警察の○○の姪」などの直球もあった。

さらに事件についての陪審員の個人的な意見も入っていて、「私は警察を信頼している」などと言っている陪審員もいるので、かなり危険性が高いと思われる。

このメディア何考えてるの?

1950~60年代のKKKのやり方だ

さておきダーショウィッツ氏は

あの部屋にいた全ての陪審員は、こうした恐怖を知っていた。

そして審議するときに「もし私が有罪以外の判決を下したら、自分・家族・友人・仕事にどのような影響があるか」について自問自答しなければならない。

そのようなことが陪審員室に浸透することは、絶対にあってはならない。

またウォーターズ議員やシャープトン牧師らについては、「この人たちは、1950~60年代の陪審員に対してやっていたKKKの戦術をそのままやっている。陪審員を威嚇するのは不法裁判につながる。」

「陪審員は法廷の外で起こっていることに影響を受けてはならない」

ダーショウィッツ氏にはエプ疑惑もあるが、けっこう保守寄りなことも言う印象。

バイデン大統領も判決前に「圧倒的だ」

バイデン大統領はまだ判決が出る前の月曜日、ジョージ・フロイド氏の遺族に電話をして「評決が正しいものであることを祈っている」と伝えている。

さらに「私の見解では、それは圧倒的だと思ってる」と言った。

この発言は陪審員に影響を与えていないのかな?

ちなみにマキシン・ウォーターズ議員の追放決議は反対票多数で却下されている。まあそりゃそうだろうけど。

抗議活動の呼びかけ

実際に、今回の判決が有罪であろうと無罪であろうと、集まって抗議を呼びかける広告が拡散されていた。

オレゴン州ポートランド

「判決がどうであれ、我々はジョージ・フロイドのために強行する」

ニューヨークでも

「今夜、緊急活動」

なんでもかんでも抗議したいだけ?

控訴は論点がカギ?

さてショーヴィン側が控訴するかどうかだが。

ショーヴィン氏は第一級殺人の容疑ではないため、控訴する資格があるという。その場合、90日以内に弁護人が提出する必要があるとのこと。

ただし控訴が却下される可能性が十分にあり、その点でどのような問題を持ってくるかが鍵になると専門家は述べている。

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