撮影中にガチ銃で撮影監督を死亡させた俳優アレック・ボールドウィン、刑事起訴が迫っている?

アレック・ボールドウィン、起訴の可能性が高まる

撮影中にガチの実弾を撃ってしまい、撮影監督が死亡し映画監督が負傷した事件で、俳優のアレック・ボールドウィン氏が刑事起訴される可能性が高まったと報じられています。

それによると、9月20日に開かれたニューメキシコ州財務局の会議で、サンタフェ地方検事のメアリー・カーマック=アルトワイズ氏がこの事件で最大4名を起訴するために必要な資金63万5000ドル以上を緊急要請していたとのこと。

アルトワイズ検事は「このような事件は、私の事務所だけで処理するには大きすぎる。ほぼフルタイムの弁護士と、複雑なケースに精通し、訴訟の経験も豊富な人物が必要である」と説明しているという。

4名について名前は明かされていませんが、要請書に「被告の候補の一人は有名な映画俳優アレック・ボールドウィン・・・」と書かれていることから、ボールドウィン氏の起訴が近づいているのではないかと推測されています。

事件の概要

この事件は2021年10月21日、映画『Rust』の撮影現場だった米ニューメキシコ州ボナンザシティのボナンザクリーク牧場での撮影中に起こりました。この映画は低予算の西部劇で、ボールドウィン氏が情熱を傾けた作品だったという。

このとき小道具として使ったリボルバー銃には、撮影用の空砲ではなくなぜか実弾が入っており、ボールドウィン氏がそれを撃った銃弾がハリナ・ハッチンズ撮影監督の胸部と、スーザ監督の肩に当たっています。

ハッチンズ氏はヘリコプターでニューメキシコ大学病院に搬送されましたが、死亡が確認されました。

ボールドウィン氏は「引き金を引いていない」と主張していましたが、FBIの報告書は否定しています。

遺族はボールドウィンとスタッフを提訴

ハリナ・ハッチンズ氏はウクライナ出身で死亡時は42才でした。ウクライナで生まれロシアで育ち、その後ロサンゼルスに移って映画製作に従事しています。

ジョエル・スーザ氏は2010年に『ハンナズ・ゴールド』で監督デビュー、2019年のスリラー映画『クラウン・ヴィック』ではアレック・ボールドウィンがプロデューサーを務めています。

『Rust』はこの事件を受けて撮影が無期限中断しており、現在サンタフェ郡保安官事務所、ニューメキシコ州第一司法地方検事、ニューメキシコ州労働衛生安全局、連邦捜査局によって捜査されています。

一方ハッチンズ氏の遺族は、2022年2月にアレック・ボールドウィン氏と映画スタッフに対して訴訟を起こし、無責任な行動とコスト削減が事故を起こした、と主張しています。

低予算が事故を招いたか?

この銃は事前に十分な安全チェックがされていなかったという。

小道具の武器を担当していたのは小道具キーアシスタント兼装甲師のハンナ・グティエレス・リード氏で、業界で有名な装甲師テル・リード氏の娘です。

この映画は彼女にとって2作品目だったようですが、ニコラス・ケイジが出演した1作目では何名かのスタッフから武器の取り扱いについてクレームが出ていたという。

また助監督のデイヴ・ホールズ氏は、過去の作品でスタッフが負傷した事件で解雇されています。

上で書いたように『Rust』は低予算で、労働条件や賃金をめぐってストライキの可能性がある中で撮影がスタートしていたと言われています。

一部のクルーは、武器の安全手順が配布されていなかったため、セットで順守されていなかったと主張しています。

また匿名の内部関係者によると、この日数名のクルーが実弾でビール缶を撃って時間を潰していた、との情報をもたらしたというが、詳しいことはわかりません。

最近子供が増えたばかりのタイミング

アレック・ボールドウィン氏は64才ですが、妻ヒラリア夫人がつい最近7人目の子供を生んだばかりです。

我々世代はアレック・ボールドウィンの妻といえばキム・ベイシンガーっていうイメージが残っていますが、2人は2002年に離婚しており、2011年にヒラリア夫人と結婚しています。

有名ですが弟のダニエル、ウィリアム、スティーブンは共に俳優であり、ボールドウィン兄弟として知られています。その中で末弟のスティーブン・ボールドウィンの娘ヘイリーは、ジャスティン・ビーバーと結婚しており、いわゆるセレブ一族です。

いずれにしても子供が生まれたハッピーなタイミングで、このような話が出てくるのはなんとも言えないですが。

資産保全に動いている?

そんな中でボールドウィン氏は先週、ニューヨークのハンプトンズにある10エーカーの土地を2900万ドルで売り出したとデイリーメールが報じています。

記事では専門家の話として、この動きは差し迫っている訴訟から資産を保護するためだという。子供のための信託や債権者から財産を保護してくれる州の不動産などに資産を移す可能性があると言っています。

ボールドウィン氏は、7月にもニューヨーク州北部のオネイダ湖畔の家を53万ドルで売却しており、バーモント州に農場を購入しているという。同じ年に同じニューヨーク州の不動産を2軒売ると言うのはいかにも不自然で、こうしたことから財産保全だと推測されているのです。

なんでもフロリダ州には特別なホームステッド保護というシステムがあり、O.J.シンプソンなどはフロリダに家を買って資産保護を受けているという。そうしたシステムを持つ州は少ないようです。

一方で、単純に訴訟や和解費用を捻出するためだ、といった意見もあります。

弁護士の声明

これらの報道に、ボールドウィン氏の弁護士ルーク・ニカス氏が声明を出しています。

「今日のいくつかのメディアの報道は、サンタフェ地方検事からの手紙に基づいて誤った結論を引き出している」

「地方検事は、まだ保安官の報告書を受け取っておらず、また誰であれ、この事件で起訴されるかもしれない人についての決定を下していないことを明らかにしている」とし「ありもしないことをレポートするのは無責任である」と述べました。

まあこの事件の時の天体配置はいかにもだったので、なにか起こるべくして起こったという印象がありますが。

しかもボールドウィン氏のホロスコープがトラブルありそうな感じだったので。そういえばこの人のホロスコープってスイッチ入るとかなり反骨精神旺盛な感じです、

いずれにしても今後の展開が待たれます。


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