ファウチ博士の上司、武漢研究所への資金提供を認める「彼らをコントロールできなかった」

新たな物議メールが発覚

さてBuzzfeedが入手したアンソニー・ファウチ博士の3,200通以上のメールの中に、米国国立衛生研究所(NIH)のフランシス・コリンズ所長からファウチ博士に送信されたものが見つかっています。

これは2020年4月16日に送信されたものですが、内容が黒塗りで編集されています。

このメールは他にもNIH副所長のローレンス・タバック博士、国立アレルギー・感染症研究所副所長(NIAID)のクリフォード・レーン氏、NIH広報担当のジョン・バークロウ氏などにCCされています。

ちなみにNIHはNIAIDの上部組織です。

「陰謀の勢いが増す」

この黒塗りの状態ではどういう内容のメールかわかりませんが、物議を呼んでいます。

なにが問題かというと、件名の部分に「Conspiracy gains momentum」=陰謀の勢いが増す、とあるからです。少なくともNIHやNIAIDの高官や専門家たちの間で「陰謀」というワードが使われていたことがわかります。

このメールの本文にあるURLはMediaiteの記事で、コロナウィルスが武漢研究所から漏れ出た可能性が高まった、という内容のものでした。

ファウチ博士は4月17日に返信していますが、それも黒塗りされているとのことです。

我々はコントロールできなかった

このメール主のNIHのコリンズ所長ですが、先日ヒュー・ヒューウィット氏のインタビューに答えています。

このインタビューで、コリンズ所長は武漢ウィルス研究所への資金提供を認めました。ちなみに資金はNIH→エコヘルス・アライアンス→武漢ウィルス研究所へと提供されています。

「我々が武漢ウィルス研究所に提供していた資金は、彼ら(エコヘルス・アライアンス)の資金の一部だったことは間違いない。」

しかしそれはコントロールできなかった、とも言っています。

「その資金を使って彼らが何をしようとしているのか、我々はコントロールできなかった。この点については、調査によって明かされるかもしれない。」

ということは、ウィルスの機能獲得の研究だったとしても、止めることはできなかったということですかね?

ヒューウィット氏のツッコミ

このインタビューでのヒューウィット氏のツッコミはなかなか鋭いので興味深いです。

「我々部外者からすれば、エコヘルス・アライアンスは中国へのトンネル組織にしか見えない」などとぶっちゃけています。

また「NIHは北○鮮にも資金を提供するのか?北○鮮にもコウモリはいる」などと毒づいています。

ヒューウィット氏は、ロナルド・レーガン政権下でホワイトハウス相談役補佐、司法長官特別補佐などを歴任しているようです。

いずれにせよ、メール公開によっていろいろな部分が見えてきています。かなり向こうで騒がれており、ファウチ博士更迭などの議論にもなっているといいます。

さらなるファウチメールを公開しようとしたアカウントが凍結

そんな中、Informed Consent Action Network(ICAN)という団体が、さらなるファウチ氏のメールを公開すると発表したところ、ツイッター社がICANのアカウントを凍結したことが話題になっています。

ただツイッター垢が凍結したとはいえ、メールの公開がストップされたわけではありません。

ICANは情報公開法(FIOA)に基づいて正規の手続きを経て情報請求しており、ファウチメールはサイト上で公開されています。

ではこの辺で失礼します。

追記:ICANのアカウント復活

ICANのアカウントはツイッター社のポリシーに違反している疑いがあるとして2回停止したようですが、ルール上問題なかったとして復活したようです。

ツイッター社は「エラーだった」と言ってます。

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