ドミニオン裁判の証拠文書が関係か
ニューヨークタイムズがタッカー・カールソン氏の解雇について、その経緯を報じました。
あくまで関係者の話としてですが、ドミニオンとの訴訟に関連しているという。というか、訴訟で提出された証拠文書が関係していたと伝えています。
裁判資料によると、カールソン氏が攻撃的で不適切な発言をしていたんだとか。
FOXがドミニオンと電撃的な7億8750万ドルの和解をしたのは、それを裁判で追及されるのを避けるためだったというのです。
この文書を目にしたFOXの執行会長のラクラン・マードック氏は、すぐにドミニオン社と裁判外で和解することを模索し、和解提示額を増やすよう指示したという。
Breaking News: On the eve of the Dominion trial, some top Fox executives and directors discovered text messages sent by Tucker Carlson that set off a crisis. https://t.co/Ywl6PEBV5s
— The New York Times (@nytimes) April 26, 2023
FOXは追求を避けて電撃和解した
裁判資料では、カールソン氏がシドニー・パウエル弁護士について、下品で女性差別的な中傷をしていたという。
またFOXニュースの上級幹部についても、同じように下品な表現を用いたものがあったとか。(ただしニューヨークタイムズはこれらの内容を確認していません)
ドミニオン側の弁護士は、裁判でこのことを追求するとみられており、それが表に出たらまずいと、FOXは電撃和解に踏み切ったというのです。
この記事では、もともとFOXの上層部は、カールソン氏の言動に不満があったと報じています。
カールソン氏が1月6日国会議事堂乱入事件を陰謀と論じたことなどが、そうした要素の一つだったという。つまりカールソン氏の保守的な立場が、上層部は気に入らなかったということなのでは。
やっぱり左派と右派の意見の対立でしょうか。
マードックの逆鱗に触れた?
またジャーナリストのグレッグ・プライス氏が、複数の関係者に聞き回った話をまとめています。
それによると、ヘリテージ財団の50周年記念の式典でカールソン氏がスピーチした内容が、ルパート・マードック会長の逆鱗に触れたという。
マードック会長は、宗教的や精神的・スピリチュアルな話が好きではないと別のメディアで報じられています。
しかしカールソン氏がスピーチした内容は、宗教的な要素を含んでおり、その中で現在の政治的な問題は、「善と悪の精神的な戦いである」と述べていたという。
ある関係者は「ルパートは、あのようなものに怯えている。彼はすべての精神的な話が好きではないんだ」
NEW: According to multiple sources, Abby Grossberg never met Tucker, was fired after a negative performance review, Fox could not find a single employee to corroborate her claims in the suit, and they could have settled with her but didn't.
Read it: https://t.co/Bu1l8STDnW pic.twitter.com/NcBPxqUvsU
— Greg Price (@greg_price11) April 27, 2023
婚約解消に
マードック会長は92才ながら、66才のアン・レズリー・スミス氏と婚約していました。
しかし婚約発表からたった2週間で解消しています。その理由については不明でした。
スミス氏はカールソン氏をお気に入りで、彼のことを「神からの使者」とまで言ったこともあるんだとか。またあるディナーで同席したときに、カールソン氏と宗教的な話で盛り上がっていたという。
スミス氏はマードック会長の前で聖書を取り出し、ビビらせたことがあるとのこと。それほど宗教的な話が嫌いなようです。
そのディナーの後、マードック会長はスミス氏との婚約を解消したという。
この件をプライス氏が関係者に検証したところ、事実だと認めていたとのこと。
💍 It was only two weeks ago that he announced his engagement to Ann Lesley Smith, so what caused the media tycoon’s change of heart?https://t.co/uDCAoUIBpO
— The Telegraph (@Telegraph) April 5, 2023
グロスバーグについて
プライス氏はもう1人、FOXを提訴している元プロデューサーのアビー・グロスバーグ氏の事も言及しています。
グロスバーグ氏はもともとマリア・バートロモ氏の番組のプロデューサーでしたが、「タッカー・カールソン・トゥナイト」担当に配属替えになっていました。
そこで番組スタッフやカールソン氏からヘイト・イジメ・差別的な発言を受けたとして、FOX、カールソン氏、エグゼクティブプロデューサーなどにそれぞれ損害賠償を求めて提訴しています。
ところが彼女の弁護士は、グロスバーグ氏がカールソン氏と一度も会ったことがないと認めました。それによると、カールソン氏はメイン州やフロリダ州の個人スタジオで収録しており、グロスバーグ氏のいたニューヨークのオフィスには行ったことがないというのです。
無能社員だった
しかもプライス氏の聞き込みによると、グロスバーグ氏はいわゆる「無能社員」だったという。
関係者によれば、彼女はひどく業績不振で、仕事の能力がなかったとのこと。その業績評価の証拠文書もあり、そのため本人はすぐに解雇されるとわかっていて、その時点で不満を言い始めたんだとか。
「彼女は被害者になることを目指したんだ」
それどころかFOXの幹部は、グロスバーグ氏と和解する機会があったにもかかわらず、それをせずにカールソン氏を批判するための材料として、彼女を残したという証言もあるようです。
もともと反目し合っていたか
これらが事実だとするなら、カールソン氏とFOXとは、もともと反目し合っていた感じがあるみたいですね。
ただ視聴率はいいし、スポンサーも獲得できるでしょうし、FOX経営陣は我慢していたということになるでしょうか。
それがスピーチをきっかけに、マードック会長の逆鱗に触れたということですかね。確かにマードック氏のホロスコープは衝動的に怒りが爆発しそうな暗示があります。
ある情報源は、マードック会長のことを「クレイジーな老人」と言っていたとか。
こうした情報はこれからも出てくるかもしれません。
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