トランプの起訴状にアンチ派からも異論続出「これじゃ弱いわ!」――どういうこと?

トランプ起訴は法的根拠が弱い

先日ドナルド・トランプ氏に対する起訴状が公開され、34件の訴因が明らかになりました。

1日経っていろいろな反応が出ています。

その中で目立つのは、「法的根拠が弱い」というものです。左派やアンチトランプ勢からでさえ「これじゃ弱い」という声が上がっています。

この起訴が、左派検事による「トランプを排除する」という政治的な動機によるものだというのは、さんざん報じられたりこのブログでも触れてきましたが、いかにそれがムリヤリなジャイアン理論によるものだったかが証明されつつあります。

まあそもそもこの件は、過去に連邦検事局もFEC(選挙管理委員会)も起訴を見送っている案件なので、それよりも格下というか地方検察が掘り起こすということ自体が、無理筋だったのかなという気がしますが。

あの左派メディア、ワシントンポストでさえ「危険な飛躍だ」とする記事を報じています。

「これは高いロープを使った危険な飛躍のように感じる」

何も証拠が提示されていない

ワシントンポストの記事によれば、起訴状と事実説明文書には「トランプに不利な新証拠はほとんど何も提示されていない」と書いています。

その上で「ニューヨーク州検察は、この行為を国家犯罪に転化できるのかという疑問が残る」と述べました。

確かにビジネス記録の改ざんはニューヨーク州法では犯罪ですが、単なる軽犯罪に過ぎず、悪意の詐欺があった場合に重罪になるという。その場合、検察側は詐欺の証拠を証明しなければなりません。

しかしその証拠が提示されていないという。

起訴したマンハッタン検事局のアルビン・ブラッグ検事は、記者会見で「どのような法律が破られたのか」という質問には答えず、回答を拒否しました。

つまり、犯罪を明確に説明できませんでした。

一方トランプ側の弁護士は、ブラッグ検事の見かけ倒しに「失望した」と語っており、もっと課題を出してくれ、と述べています。

アリーナ・ハバ弁護士は起訴状に対し「驚きがなかったのは確かです。私たちに挑戦状を出してください」と述べ、弁護するのに困難はないだろうと語りました。

異論その1

元FBI副長官のアンドリュー・マッケイブ氏は、CNNに出演し「失望した」と述べ、ブラッグ検事の正当性は「シンプルにない」「誰もがもっと見られると期待していたと思う」と述べました。
「陪審員を納得させるのは難しい」

ニューヨークマガジンの政治コラムニストであるジョナサン・チェイト氏は、インテリジェンサー紙に、ブラッグのトランプに対する裁判は法的欠陥が散見され、「政治の犯罪化」だと書いています。
「これは、愛人に金を貢いだアル・カポネを捕まえるようなものだ」

CNNの法律アナリスト、キャリー・コルデロ氏は「少し物足りない」と述べました。「これ以上の違反、税金の違反があるわけでもない。私たちが公に知らなかった、信じられないような新しい事実があるわけではなかった。この事件の事実は、基本的に7年近く前から存在していたものだ」

トランプ嫌いのミット・ロムニー上院議員(共和党)は、「検察官が政治的なアジェンダに合わせるために、重罪の刑事告発に至るまで拡大解釈したと信じている」「検察官の行き過ぎた行為は、政敵を犯罪者にする危険な前例となり、司法制度に対する国民の信頼を損なうものだ」

異論その2

まだまだいます。

こちらも反トランプの元国家安全保障顧問ジョン・ボルトン氏は「ドナルド・トランプが共和党の大統領候補になることをとても強く望んでいない者として言うが、私はこの文書に心を痛めている。これは私が恐れていたよりもさらに弱いもので、簡単に却下されるか、トランプがすぐに無罪になるものだと思う」

Voxの記者イアン・ミルハイザー氏は「この起訴がさらに大きな拍子抜けで終わるという非常に現実的なリスクがある」「言い換えればブラッグは、最も不確かな土台の上に、アメリカ史上最も物議を醸し、注目される刑事事件の一つを築いたということだ」

左派メディアのブルームバーグのノア・フェルドマン氏は、トランプ氏の起訴は「ニューヨークと国家にとって危険な賭け」だという記事を寄稿しました。

その中で「タイミングが悪い」「法的に弱い」「誤審や無罪になりやすい」などと述べ、裁判でも控訴審でも容疑を覆す可能性があるだけでなく「彼は、その容疑を利用できるかもしれない」

MSNBCの司会者ジョナサン・レミア氏は、他の民主党議員も懸念していると語りました。「私が話をした民主党議員は、この事件が非常に弱いため、もし提訴されればトランプ氏が、この事件は違法だ、弱い事件だ、彼に対する他のすべての事件も同様だ、と主張できるようになる事を恐れている」と明かしました。

さらに関係者の話として、トランプ氏が口止め料を支払ったとされるAV女優ストーミー・ダニエルズ氏の元弁護士マイケル・アヴェナッティ氏は「コーエンとダニエルズの証言では立件できない」と語っていると報じられています。

ちなみにアヴェナッティ氏自身は、顧客から数百万ドルを盗み、国税局(IRS)が300万ドルの税金を徴収するのを妨害した罪で刑務所に収監されています。

それでもトランプは有罪になる→なぜ?

この件でたびたびコメントしているハーバード大学法学院のアラン・ダーシャウィッツ教授は、「トランプは有罪になる」という見解を示してます。

「ニューヨーク市の裁判官がこの事件を棄却するとは思えない。なぜなら、そのニューヨーク市の裁判官の人生が終わってしまうからだ。」

つまりニューヨークはゴリゴリの民主党の州であり、民主党支持者ばかり住んでいる街なので、トランプ寄りの判断をしたら街から追い出されるということですかね。

さらにダーシャウィッツ氏は「ブラッグに投票し、トランプ起訴に賛成したニューヨークの陪審員によって、おそらく彼は有罪判決を受けると思います。それは控訴審で覆されるでしょう」と述べ「最高裁でも肯定されることはないだろう」

「しかし、ブラッグは人気が出るだろう。彼は再選されるだろうね」と述べています。

まあニューヨークは「ハムサンドでさえ起訴できる」と言いますからね。それだけ司法が歪んでいるということでしょうが。

裁判官が民主党に寄付していた

ダーシャウィッツ氏の意見を裏付けるかのように、今回トランプ氏を裁く裁判官フアン・メルシャン判事に、新たな民主党への献金の事実が発覚しています。

FECの記録によると、メルシャン判事は「Stop The Republicans(共和党を止めろ)」 「Biden For President(バイデンを大統領に)」を掲げるAct Blueのキャンペーンに寄付をしていたことが判明しました。

金額は少ないですがメルシャン判事はこれに複数回寄付しており、明らかに政治的偏向があるように思えます。

しかしあらためて思いますがアメリカの司法ってこんなに政治色が強くていいんですかね。三権分立ってあるの?

これじゃあ分断が進行するのは必然です。

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2023年4月1日
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