世界経済フォーラムの負け、EUがネット・ゼロを取り下げ――農民が勝利も、ただの見せかけか

Leonhard Lenz, CC0, via Wikimedia Commons

グローバリストの策略に農民の怒りが爆発

ヨーロッパ大陸における農民による大規模な抗議活動により、農民側が勝利しました。

けどこれは「見せかけに過ぎない」とも言われています。

数ヶ月にわたる前例のない抗議活動は、フランス、オランダ、ポーランド、ルーマニア、スペイン、ポルトガル、ギリシャ、アイルランド、イタリア、ベルギーなどに及び、いかに農民たちが怒り、追い詰められていたかを物語っていました。

農民たちは、過剰な官僚主義、グリーンアジェンダ、低賃金、補助金削減、ウクライナとの競争などにより、政府やEUに対する不満を表明した。

これほど大規模な抗議なのに、当初主流メディアはあまり報じなかった。グローバリストの策略を隠したいからです。↓

世界経済フォーラムの敗退

しかし収拾がつかないどころか増え続ける農民たちの抗議に、さすがにEU連合は屈しました。

グローバリストのエリート達からなる世界経済フォーラム(WEF)が指示した「ネット・ゼロ」目標の廃止を余儀なくされたのです。

ネット・ゼロ=温室効果ガス排出をゼロにする。

世界経済フォーラムはネット・ゼロを推進するため、肥料や農薬の使用を大幅に削減することで、結果的に農家を廃業にまで追い込もうとしていた可能性がある。

もちろんこれに農民は怒り立ち上がった。トラクターや農作業車で、20数カ国の都市とライフラインを封鎖したのです。

まさに持久戦でしたが、2月6日、ついにEU委員会のウルスラ・フォン・デア・ライエン委員長は、6年以内に農薬使用を半減させるという提案を取り下げ、さらに市民に肉食を減らすよう促す勧告も削除するという、譲歩を提示したのです。

また、環境上の理由から休耕を義務づけられていた土地の一部を農家が使用できるようにする計画を発表しました。

肉は食うな、コオロギを食え

当ブログではこれまで「世界経済フォーラム」の胡散臭さについて、たびたび書いてきました。もしかしたら「そんなの陰謀論だろ」と思った人もいるかもしれません。

しかし、昨年日本で起こったPasco(敷島製パン)のコオロギ粉末混入騒動は、まさに世界経済フォーラムが主導したアジェンダによるものと言っていい。

【証拠あり】コオロギや昆虫を食べるように仕向けている黒幕は、こいつらだ!

2023年3月5日

選挙で選ばれたわけでもない、単なるグローバリスト(世界全体主義)のエリート達が参加する世界経済フォーラムは、言うまでもなく気候変動危機を扇動している首謀者であり、自分たちが世界の覇権を牛耳ろうとしている。

彼らは中東やロシアが占めている石油利権を憎み、気候変動をでっち上げて世の中をグリーンエネルギーに変えようとしている。ガソリン価格の値上がりはその工作の一環かもしれない。

そして、

「気候変動はCO2のせいだー」→「CO2を削減しろー」→「畜産はCO2を排出しているー」→「タンパク質は肉じゃなく昆虫を食えー」→「だからコオロギを食えー」

という謎の方程式を作り上げました。

「ネット・ゼロ」に含まれるのは、一般民の肉食を減らし、代わりに植物由来の人工肉や、昆虫食品を摂取するように切り替えろという提言です。

Pascoのパンはそんなアジェンダに乗っかったと言えるのでは。

単なる見せかけの譲歩

しかし今回のEUの譲歩は、農民の完全勝利を示すものではないという。

というのもEUが譲歩したのは、今年6月に選挙があるからとも言われています。つまり農民の怒りを恐れて媚びを売ったに過ぎない。

またPoliticoによるとEU委員会は引き続き2040年までに、CO2を全体で90%削減(1990年比で)することを推進しているという。

そのために農家はCO2排出量を大幅に削減する必要がある。農業におけるトラクターや農作業機械は、主にディーゼルエンジンで動くため、排気ガスが出ます。

また畜産の廃棄物や肥料には温室効果ガスが含まれるため、これらの削減を強いられることになる。

なので今回の譲歩は見せかけだと言われているのです。

世界中の科学者「CO2は必要なもの」

しかしネット・ゼロ自体が胡散臭いのは言うまでもありません。

2023年8月にノーベル賞受賞者を含む世界中の科学者1,600人以上が「気候変動危機など存在しない」宣言に署名し、ネット・ゼロに反対を表明しました。

その宣言書の中でCO2は「自然にとって必要なもの」であり、「農作物を収穫量を増やす」と述べています。

宣言書「There is no Climate Emergency」より

  • 地球が存在する限り、地球の気候は変化してきた。小氷河期が終わったのは1850年である。したがって、現在、温暖化の時期を経験していることは驚くべきことではない。
  • 大気をCO2で豊かにすることが有益であるという事実を無視している。CO2は植物の食料であり、地球上のすべての生命の基盤である。
  • CO2は汚染物質ではない。地球上のすべての生命にとって不可欠なものなのだ。CO2が増えることは、自然にとって好ましいことである。
  • 自然にとって好都合であり、地球を緑化する。大気中のCO2が増えることで世界の植物バイオマスの成長を促進している。
  • また、農業にとっても有益であり、世界中の農作物の収穫量を増やしている。
  • 地球温暖化は自然災害を増加させていない。
  • 地球温暖化がハリケーンを増加させているという統計的証拠はない。
  • 洪水、干ばつなどの自然災害を激化させたり、頻発させたりしているという統計的証拠はない。
  • しかし、CO2削減対策は、コストがかかるだけでなく、有害であるという十分な証拠がある。
  • 気候政策は、科学的・経済的現実を尊重しなければならない。
  • 気候に緊急事態はない。したがって、パニックや警戒の必要はない。
  • 私たちは、2050年に向けて提案されている有害で非現実的なCO2ネットゼロ政策に強く反対する。

「気候変動危機など存在しない」宣言――世界中の科学者1,609人が署名

2023年8月31日
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2023年4月1日
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