Metaの野望――ザッカーバーグは若者をネット中毒にさせる戦略を着々と推進中

U.S. Department of State from United States, Public domain, via Wikimedia Commons

Meta、42州から提訴される

メタ・プラットフォームズ(Meta)は今年10月に、米国の33州から訴えられました。

Facebook、インスタグラム、WhatsAppなどを運営するMetaは、青少年の精神衛生に悪影響を及ぼしているとして、イリノイ州やニューヨーク州を含む33州の司法長官が10月24日、カリフォルニア州の連邦裁判所に訴状を提出しました。民主党が支配する左派州も多く含まれています。

それに加えて9州の司法長官がそれぞれ個別に、同じくMetaが若いユーザーに有害な影響を与えているとして、コロンビア特別区(ワシントンDC)で提訴しています。

つまり計42州から訴えられている。全部で50州ですから、実に8割以上です。

33州の訴状によれば、「メタ社は強力かつ前例のないテクノロジーを駆使して、青少年や10代の若者たちを誘惑し、巻き込み、最終的には陥れようとしている」とし、「その動機は利益である」と主張しています。

10代の若者は自分の投稿について、他のユーザーから「いいね!」をもらいたいという承認欲求に弱いことを知っているにもかかわらず、メタ社は若者ができるだけ多くの時間をソーシャルメディアに費やすように努めている、とのこと。

Metaは一時期の勢いを完全に失った

2021年10月に元Facebookの幹部だったフランシス・ホーゲン氏が内部文書をリークし、Facebookやインスタグラムが若い世代に有害な影響を与えている事を知っていながら、対処をしなかったと内部告発しました。

【爆弾リーク】Facebook元スタッフ『Facebookを信用するな』『人より利益を優先している』――米上院で証言

2021年10月6日

その後Metaは、2022年には株価が20%以上も下落し、1万人以上の人員削減を余儀なくされました。また社名を変えてまで精力も資金も掛けた「メタバース」も、もはや失敗作という印象がある。

今年7月にはツイッター(現X)に勝負を仕掛け、同じような短文SNS「Threds(スレッズ)」を投入しましたが、最初のみ話題になっただけで、けっきょくツイッターXのライバルにはなり得なかった。

さらに先ごろインスタグラムが、小児性愛ネットワークを助長させたなどの話もあり、あまりMetaのポジティブな話を聞かなくなってしまったかもしれない。

インスタグラム、小児性愛ネットワークを推進していたとして炎上中

2023年6月8日

新たな本がザッカーバーグらエリート達の野望を暴く

そんな中、11月14日に発刊された書籍『Controligarchs』は、そんなMetaの有害で攻撃的な戦術パターンを暴いているという。

ザッカーバーグはFacebookを設立する以前から、ユーザーを軽蔑していたようです。

Facebookやインスタグラムは個人情報を収集する事で有名ですが、なぜ人々は個人データを提供するのかと尋ねられたとき、ザッカーバーグは

「人々はただそれを提出した。理由はわからない。彼らは私を信頼している。バカなやつらだ」と答えたという。この発言は彼がハーバード大学在学中に発せられたものです。

インスタを喜んでやっている人たちは、勝手に個人情報がぶっこ抜かれて、なおかつバカにされているいることを知っているのか。

本によれば、Metaが故意に有害な機能をアプリに設計し、ユーザーを中毒にするのは、まだ”ほんの始まり”に過ぎず、現在進行形だという。

それによるとMetaが目指しているのは、人体の物理的・バイオテクノロジー的アップグレードを含む、新たな消費者向け製品を提供することを目論んでいるとのこと。

この書籍は、Metaのマーク・ザッカーバーグだけでなく、ビル・ゲイツ、ジェフ・ベゾス、ジョージ・ソロス、そして世界経済フォーラムのクラウス・シュワブなどの左派グローバル・エリート達の、これからの5年間の戦略を解き明かすものだという。

メタバースが着々と進めている計画

Metaは業績低迷にひるんではいなかったということです。

すでにバイオニック眼球の特許を申請しており、ユーザーはバーチャルリアリティをどこにでも持ち運び、そこから離れる必要がなくなるという。

さらにザッカーバーグは、リスキン(ReSkin)と呼ばれる人工皮膚のプロトタイプや、空気圧を利用した「触覚手袋」など、まったく新しいテクノロジーにも取り組んでいるとのこと。

また化学ミストをユーザーの鼻に向けて噴射し、メタバースで「匂い」を感じることを可能にするアロマブラスターまで開発しているとか。その香りにはユーザーを魅了したり、幻惑させたりするニュアンスのものもあるという。

こうしたMetaのバーチャルリアリティへの野望は、消費者からみればすでに失敗しているように見えるが、ザッカーバーグのメタバースへの執着は「そんなものではない」というのです。

すでにレイバン・サングラスと提携し、さらにヘッドセットをより安価にするため、中国のテンセントとの提携を発表したとのこと。

コカ・コーラは、メタバースで生まれた新しい「ピクセル風味のソーダ」をリリースし、Taste the TVという会社はユーザーがメタバースで味を感じるために、画面を舐める方法を考案しているとか。

そしてAppleは、「アップル・ビジョン・プロ」と呼ばれる独自のバーチャル・リアリティ専用メガネをリリースする予定だという。

なんと500社以上の企業がメタバース構築に貢献しているというのです。

メタバースのバックに世界経済フォーラムの存在

そしてメタバースは、世界経済フォーラム(WEF)から大きな支持を得ています。

WEFの公式サイトには、「Defining and Building the Metaverse(メタバースの定義と構築)」と題された特集ページがあり、さらにメタバースに関するページが何千もあるという。

WEFは「71%のエグゼクティブがメタバースはビジネスにプラスになると言っている」といい、その理由として、「若い世代はメタバースでより多くの時間を過ごすことを期待している」と結論づけています。

そして「誰がメタバースを統治するのか」について、WEFは自分たちが「最適だ」と主張しています。

さらにWEFは「デジタルID」と「デジタルキャッシュ」をメタバースに統合するよう推進している。

彼らは以前から、「ITによる国民の一元管理」を目指していました。

世界経済フォーラムの目指しているもの

つまり世界経済フォーラムのエリート達は、自分たちが世界の人々のお金やら個人情報やらを一元管理し、コントロールし、従わせようとしている集団なのです。

選挙で選ばれたわけでも何でもない、ただの傲慢な金持ちの集まりなのに。

気候変動を「一大事だ」と洗脳し、「だから国民は肉じゃなくて昆虫を食え」といい、「CO2を排出するなクリーンエネルギーにしろ」と押しつけ、「多様化だ、LGBTだ」といい、世界中の政治家たちを動かしている。

これがいわゆる「グレート・リセット」と言われる彼らのアジェンダの一部です。

以前も書きましたが、WEFが2016年11月に発表した「2030年の世界に関する8つの予測」を紹介しておきます。

  • 人々は何も所有しない。物資は無償か、国家から貸与されなければならない。
  • 米国はもはや主要な超大国ではなく、一握りの国が支配するようになるだろう。
  • 臓器は移植されるのではなく、プリントされる。
  • 肉の消費は最小限に抑える。
  • 何十億人もの難民が発生し、大規模な移住が起こるだろう。
  • 二酸化炭素の排出を制限するために、世界的に法外な価格が設定される。
  • 人々は火星に行く準備をし、異星人を探す旅を始めることができる。
  • 西洋の価値観は限界点まで試されることになる。

※何も所有しない、というのはもちろん財産もです。

https://medium.com/world-economic-forum/8-predictions-for-the-world-in-2030-c06828ac4add

これは予測じゃなくて、世の中をこういう風に変えていくという彼らの実行計画でしょう。

それでいて、自分らはプライベートジェットで世界中を飛び回り、CO2をまき散らしている。そして彼らの会合には、世界中から売春婦達が集まったと報じられた。

いずれにしてもアジェンダは嘘でも陰謀論でも何でもない。WEFの公式サイトをご覧ください。日本でもLGBT法案が可決されていますし、マイナンバーカードが押しつけられようとしています。

そしてWEFの中枢にいるのが、竹中平蔵氏です。
https://www.weforum.org/agenda/authors/heizo-takenaka/

エリート達の計画とは

『Controligarchs』には、以下のようなことが書かれています。

  • ビル・ゲイツによる117億ドルの食糧買収計画…アメリカの農地を買い占める本当の理由とは?
  • マーク・ザッカーバーグは360億ドルを投じて社会を再構築し、あなたをテクノロジー中毒に陥れようとしている。
  • ジェフ・ベゾスの税金投入による電気自動車の野望、気候変動への偽善、そして「スマート」ホームを監視してあなたをスパイする12億ドルの計画。
  • 今後50年間、250億ドルの帝国を使って選挙と社会に影響を与えようとするジョージ・ソロス家のプロジェクト。
  • 世界経済フォーラム(WEF)の創設者クラウス・シュワブは、ダボスでいかにして排他的なクラブを築き上げたのか。WEFの上位25人(現在10兆ドル以上)は、ほとんどの世界政府よりも大きな経済力を持っている。

以上の内容は、山のような有価証券報告書、インサイダー文書、企業記録に基づいて書かれたという。

人々は、そろそろこれに気づかなければならない。そうでないと大変な世の中になってしまう。

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2023年4月1日
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