岡本カウアン、青汁王子とのコラボでジャニー喜多川の性的被害について語る

Beautyplus33, CC BY-SA 4.0, ウィキメディア・コモンズ経由で

岡本カウアンが青汁王子とコラボ

先日、海外記者向けの記者会見で、ジャニー喜多川氏から性的被害を受けたことを暴露した岡本カウアン氏が、青汁王子こと三崎優太氏のYoutubeチャンネルで生配信しました。

三崎氏は渡航先のタイからカウアン氏にオファーを出し、タイまで招いたという。

「今やっと何かが変わろうとしている。変わるきっかけだと思うので、これをTVが報じないのだったら自分のチャンネルで話していきたい」と三崎氏は語っています。

動画では、カウアン氏が記者会見では話せなかったタブーなどについても深掘りしています。三崎氏はBAN覚悟で配信することにしたという。

ガーシーに言われた

まず話そうと思ったきっかけについてカウアン氏は、ジャニーズ事務所を辞めたら日本で活動できないとかの暗黙の了解があり、TV局もビビってるという中で、キンプリからメンバーが脱退したことで、自分が辞めたことを喋ろう思ったのが最初だと語りました。

ただしその時点では「闇」について喋ろうとは思っていなかったという。

そんな時にガーシーと連絡を取り、闇の話が出来るかと言われ、「出来る」と答えたんだそう。そして自分を守るための「証拠も持っている」と言ったという。

ガーシーとの対談の後、BBCのドキュメンタリーが放映され、一気にその流れになったことで運命のタイミングを感じたと言っています。

今後についてはジャニーズ事務所には潰れて欲しくはないといい、変わって欲しいと述べ、色々な問題が言いやすくなればいいと語りました。

ジャニーズ事務所は異次元

配信では三崎氏のツッコみもなかなか鋭い視点があり、カウアン氏もそれによく答えていました。

「これだけジュニアが被害に遭っているのに、メディアに載ってないってどういうこと?」という疑問について。

ともかくジャニーズ事務所というのは色々なことが異次元で、カウアン氏の場合は通常のオーディションを経たわけではなく「紹介」という異例の形だったものの、すぐに呼ばれて5000人の観客の前でジャスティン・ビーバーの「Baby」を歌うことになった。

それまでただの素人だった少年が、その場で歓声を浴びる事になる。そしてファンレターをもらい、普通では経験できないことが経験できてしまい、何があってもファンには夢を見させなきゃという自覚が芽生え、それを「失いたくない」と思ってしまうのだそう。

そしてレッスンでは1日40曲の振り付けを覚えろとか、ダンス経験なしでも覚えられなかったら「帰れ」と言われ、時に振付師に暴力を振るわれたり、カウアン氏自身も首絞められたりする中で、死ぬ気でやってきた自分に泥を塗るわけにはいかない、というのです。

そこにはイエスorノーしかなく、やらなければ今後呼ばれなくなる、契約書があるわけでもない、つまり10代の少年にとってなんの保障もなかった。

独特すぎる曖昧さ

会見でも言ってましたが、ジャニー喜多川氏のマンションの真下には交番があり、その交番に誰も行かなかったのかな、警察もグルだったらどうしよう、などと様々なことが事がよぎり、何が正しいのか10代の少年には分からない。

しかもカウアン氏の場合、親が2人とも外国人で、団地住まいの貧しい家庭の中で、自分が出来ることは芸能界で活躍して抜け出すことだという思いがあった。

そんな中でメインの派閥から外れるとデビューが出来なくなる、必然的に「ジャニー氏に気に入られないと」という雰囲気が出来ていくのだという。

もちろんマンションには絶対に行かないと言ってたジュニアもいたが、そんな人は結果デビューしなかった。だからと言ってジャニー氏と性的なことをしても、必ずしもデビューできるわけではないんだとか。

そのようにすべてがフワっとしたもので、デビューできないとかハッキリと言われるわけではない。急に呼ばれなくなることもあるのだという。

やり方が独特すぎて、あくまでもマンションに来るのは自由というスタンスを保っているので、自分の意思でやっていると思ってしまうのだと。

魔法をかけられた状態

カウアン氏はそれがすなわちグルーミングであり、魔法をかけられている状態だという。そして言ってみれば親にされたという感じだと述べ、親だったら縁を切れないし、否定は出来ない。そしてみんながやってるからそれが普通になってしまうと語りました。

また日本のトップの芸能事務所でそれが行われてるから、それが正義なのだと。

「洗脳」と思った瞬間から、トラウマになってしまうのだと。

そんな中で耐えて稼ぐ人もいれば、辞めて精神的な健康を選ぶ人もいる。カウアン氏は後者を選んびました。

しかし「なんで辞めたの」っていうのが一生つきまとい、もったいないとか、理解できないとか、辞める必要なかったじゃんとか言われて、でもずっと沈黙を押し通してきた。

彼自身、おかしくなってパニック障害とかいろいろあり、カウンセリングも受けたという。

色々なことを言われるけど、言えなかったときの方がつらかった、黙っていれば非難はされないけど、それが彼にとっては生きづらかったと語っています。

彼は暴露を選びました。

カウアン氏はガーシーから勇気をもらったといい、覚悟を決めてやりきらないと流れは変えられないし、真実は打ち出せないと悟り、その点で「ガーシーは覚悟が違った」と思ったという。

ジャニーズ事務所の声明

今回の件を受けてジャニーズ事務所は声明を出しました。

これはすでに出されていたものの使い回しみたいですし、残念ながら過去の検証や、過去に性的被害を受けた人へのケアなどの言及はありません。

弊社としましては、2019年の前代表の死去に伴う経営陣の変更を踏まえ、時代や新しい環境に即した、社会から信頼いただける透明性の高い組織体制および制度整備を重要課題と位置づけてまいりました。

本年1月に発表させていただいておりますが、経営陣、従業員による聖域なきコンプライアンス順守の徹底、偏りのない中立的な専門家の協力を得てのガバナンス体制の強化等への取り組みを、引き続き全社一丸となって進めてまいる所存です。


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