秋本真利議員の収賄疑惑で脚光を浴びる風力発電の弊害とは

収賄で脚光を浴びた風力発電

自民党の秋本真利衆議院議員が、風力発電会社の社長からおよそ3000万円を受け取ったとされる事件で東京地検から家宅捜索を受け、外務大臣政務官を辞任し、自民党に離党届を提出し受理されました。

なんでも風力発電事業者の「日本風力開発」から、競走馬の購入代金や共同で経営する馬主組合の運営費を受けていたという。

この件で風力発電が急に脚光を浴びたわけですが、どうも三浦瑠麗氏の夫の太陽光発電がらみと言い、新たなエネルギー利権に鼻息を荒くして群がる人たちが、妙に目立つのは何なのでしょう。

そもそも気候変動とか地球温暖化にかこつけて、再生エネルギーだとかグリーンエネルギーだとかを提唱する人たちを探っていくと、たいていは世界経済フォーラムにたどり着くわけで、彼らが「グレート・リセット」と称して新たな利権を作り出そうとしているのが容易に想像ついてしまうわけです。

まあ今の時代は、一つの事件をきっかけにズルズルと芋ずる式に出てくるというのがいかにも山羊座時代のトレンドっぽいので、今後なにか新たな展開が出てくるかもしれません。

EUは原発にシフト

こうした再生エネルギー利権あたりの胡散臭さにぼちぼち世界が気づき始めたのか、先日も書いたようにスウェーデンなどはグリーンエネルギーを放棄して原子力発電にベクトルを向けました。

スウェーデンが気候変動アジェンダを放棄、グリーンエネルギー目標を廃止――原発に回帰

2023年6月29日

またスウェーデン以外にも、EU諸国全体が原子力発電にシフトしつつあるようで、脱炭素発電として次に来そうなのは太陽光でも風力でもなく、原発になりそうな雰囲気が出てきました。

バイデン政権はグリーンエネルギーに邁進

一方でグリーンエネルギーを強硬に推し進めているのがアメリカのバイデン政権で、つい先月もニュージャージー州沖のオーシャン・ウインド1プロジェクトを承認し、ゴーサインを出しました。

その傍らでバイデン政権は、ガスコンロ、白熱電球、エアコンの冷媒などを規制する動きを見せており、徹底して脱炭素に向かっているようです。中でもガスコンロ規制をめぐっては、ピザ窯を持つピザ屋からクレームが出ていました。

こうした流れにそのうち日本も巻き込まれていくんでしょうか。

風力発電の弊害

しかしグリーンエネルギーと言っても、風力発電のタービンは自然を破壊すると言われており、先ごろスコットランドで風力タービン建設のために1400万本近くの樹木が伐採されるとのことで物議になりました。

グリーンエネルギーと言っておきながら自然の緑を伐採するっていう矛盾はいかがなものか。

また海洋生物への影響も危ぶまれており、近年、洋上風力発電によるイルカやクジラが打ち上げられて死亡する事故について警鐘が鳴らされています。

今年に入って、米東海岸には30頭以上のクジラと30頭以上のイルカの死体が打ち上げられているという。

一説によるとこれは風力発電タービンの発する音(低周波音)が、海の生態系を破壊していると言われています。クジラは耳がよく、数百キロ離れた場所でもコミュニケーションがとれるんだとか。

ほかに鳥類も危ないと言われてますよね。特に作物を荒らす害鳥を処理してくれる猛禽類が被害に遭っており、間接的に農業への被害が懸念されます。

こういうことを知るにつけ、本来自然の力を利用して発電し、自然を守る構想なはずが、なにか逆行しているような感じさえしますが。まじで世界経済フォーラムって何なのか。

日本の原発への躊躇

以前も書いたのですが、これから始まる水瓶座時代において「原子力発電」は間違いなくキーワードになるはずなので、おそらくこの流れはこれからも続くのでは。

なので日本も乗り遅れないようにした方がいいかもしれません。

ただ日本では、福島第一原発の事故により国民感情の中に少なからず原発に対するアレルギーみたいなものがあるわけで、当然被害に遭われた方に配慮すべきなのは言うまでもありませんが。

ホリエモン(堀江貴文氏)が言ってましたが、あの事故がきっかけなのか、日本の最高学府である東大から原子力工学科が無くなったという。

つまり日本はこれから原子力関連の人材が育たなくなる事を意味し、やがて技術者もいなくなって、既存の原発の廃炉処理でさえ危ぶまれるという。

その意味で福島第一原発の事故は、日本の原子力産業において一歩も二歩も後退させられたという気がしてしまいます。


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2023年4月1日
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