トランプ氏の起訴でますます深刻なアメリカの分断化

トランプの起訴

かねてからここで書いています通り、米国はますます分断が煮詰まっていて、今後どうなるかという感じで見てます。

現地6月8日にドナルド・トランプ氏が起訴されました。機密文書持ち出しの件で、スパイ防止法違反や司法妨害など37件の罪状だという。すべて有罪になれば懲役100年にもなるとか。

トランプ氏は現地今週火曜日に出頭して、罪状認否が行われるとのこと。

ただ、それを言ったらバイデン大統領も自分のシンクタンクの事務所やら自宅やらガレージやらにたくさん機密文書を持ち出しているにもかかわらず、まったく追求される気配はないというのが今のアメリカのダブルスタンダードであり、公正さを欠いているといわざるを得ないところです。

そこには政治的な思惑が働いているとしか思えず、これこそ司法の武器化といえます。

そしてトランプのことは報じても、バイデンのマイナスは報じない相変わらずのメディアですが。ジャニーズ事務所に忖度するどこかの国と同じです。

にしても、政治的対立者を刑務所に送ろうとするっていう、まさに自分たちが非難しているロシアと同じようなことをしてるというのは、アメリカは世界に対して自ら矛盾を示すようなことをしています。

2024年の大統領選挙潰し

先頃、AV女優ストーミー・ダニエルズ氏への口止め料支払いの件で、起訴するには容疑が「弱い」といわれながらも、マンハッタン検事局の極左アルビン・ブラッグ検事が無理矢理トランプ氏を起訴に持って行ったように、いうまでもなく今回のトランプ氏の起訴は、なんとしてでも2024年大統領選挙から外そうという目論見を感じるものとなっています。

というのも、現時点で民主党はバイデン氏以外に有力候補者がおらず、しかしそれで戦うにしては支持率が低迷している。だったら相手の一番の強敵を取り除いちゃえ、という筋書きなのではというのが見えるからです。

民主党から出馬表明しているロバート・ケネディ・ジュニア氏は反ワクチン論者なので、おそらく党としてはこのような人物をトップに推すわけにはいかないでしょう。

それを証明するかのように、RFKジュニア氏の選挙キャンペーンは、早くもインスタグラムから180日間のアカウントBANを食らいました(その後復活したようですが)

インスタグラムやFacebookを運営するMeta社のマーク・ザッカーバーグCEOは、2020年の大統領選挙で「ザッカーバックス」と呼ばれる多額のザッカーバーグ選挙資金を投入して民主党を支援していましたから、バイデン氏の敵となるRFKジュニア氏は邪魔な存在に過ぎないでしょう。

RFKジュニア氏陣営は、露骨な嫌がらせを受けたとしか思えません。

保守派は抵抗できない

しかも、トランプ氏のケースがいかに政治的な起訴であったとしても、共和党を支持する保守派のトランプサポーターたちが強引な抗議活動をすることができないのは明白です。

それは2021年1月6日国会議事堂乱入事件の捜査を見ても明らかで、保守派のグループは逮捕されて不利な裁判を受けて有罪になり、禁固刑が科せられている一方で、扇動したと言われる左派の活動家は逮捕されても釈放されています。

ここにも露骨なダブルスタンダードがある。

しかも左派は4万時間以上にのぼる当日の議事堂内の監視カメラ記録の公開をずっと拒否してきました。この事実一つをとっても、なにかしら隠したい疑惑があるのは明らかです。

つまり下手に暴動など起こしたら、自分たちが不利になることがわかっているから、無理な抗議活動などできないのです。これは少なくとも民主主義国家がやることではありません。

つまり左派は保守派を潰すために一貫して準備してきたのです。

トランプ支持率はさらに上昇

ところがそんなトランプ氏ですが、共和党支持者の世論調査では、さらに支持率が上がっています。(あくまで共和党の中での調査です)

興味深いことに、左派民主党が嫌がらせをすればするほど、トランプ氏の支持が上がるという皮肉な結果になる傾向が続いています。

まあでも、おそらくそんなことは民主党も想定内だと思うので、やはり物理的にトランプ氏の政治生命を絶つしかないと考えているのでは。

トランプ氏はもし有罪になったとしても、大統領選挙はやめないと言ってますので今後に注目です。

裁判の行方

裁判は今回こそトランプ氏が不利だという見解がある一方で、起訴状の突っ込みどころを指摘する専門家の見解もあり、さてどうなるかという感じです。

問題は裁判が公正に行われるかという点ですが、今回はトランプ大統領が任命したアイリーン・キャノン連邦地裁判事が担当することになりました。それはトランプ氏にとって多少救いでしょう。左派は交代させろと文句を言ってますが。

また今回、保守派の多いフロリダ州の裁判所で行われますが、陪審員選びでも一悶着ありそうな気もします。

今後はどうなる

そもそももう5年以上前から、私はアメリカはこれから変革になると書いてきました。それはアメリカのホロスコープから感じていたことです。もちろん個人だけではなく国家や組織などにもホロスコープがあります。

その予想通り、着々とそれが進んでいると思います。今のところそれが分断という形で出ている。この変革は我々一般人にとっていいのか悪いのか。

いずれにしたって、アメリカの変革=世の中の変革=日本の変革ということになるので、我々日本人も安穏としてはいられないかもしれません。すでにLGBT法案がムリヤリ可決したじゃないですか。マイナンバーは我々の生活にどんどん入り込んでいきます。

こうした流れは今のところ世界経済フォーラムのアジェンダに沿って進んでおり、それに早く気づかなければなりません。

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2023年4月1日
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