DEIに続いてESGも――左派のイデオロギーが落ち目なワケ

注目されてきたESG

昨日「DEI」の凋落について書きましたが、同じような左派のイデオロギーである「ESG」にも、落ち目の兆しが見えているかもしれません。

DEIはもはやオワコンか――もてはやされた企業キーワードは、すでに廃れゆく

2023年7月23日

「Environment(エンバイロメント)」=環境
「Social(ソーシャル)」=社会
「Governance(ガバナンス)」=(企業)管理

近年この「ESG」は、企業を評価する指標として注目されており、企業が安定して長期的に成長するために、環境、社会問題、ガバナンスなどの取り組みが影響するという考えから、単に財務状況だけで判断するのではなく、いわゆる「ESG投資」が注目されてきました。

投資家は企業のESGへの取り組みを評価する「ESGスコア」を参考にしているといい、2020年にはESG投資に、記録的な資金が殺到したと言われています。

これで思い出しましたが、LGBTに取り組んでいるかかどうかで企業を評価する「CEI」というスコアもありましたね。これも同じく投資会社が注目している指標だと言われていました。↓

最近目立つLGBTQ過激問題――ようやくそのからくりが暴露された!

2023年4月10日

ESGスコアは何を評価するのか?

具体的にESGスコアが評価するのは以下のような項目です。

【Environment】
カーボンフットプリント
エネルギー効率
再生可能エネルギー使用量
水使用量
環境汚染
廃棄物管理
生物多様性への影響

【Social】
労働慣行
多様性への取り組み
人権
地域社会との関わり
安全衛生

【Governance】
取締役会の多様性と構成
役員報酬
株主の権利
企業倫理
リスク管理
サプライチェーンマネジメント

これらは「ESG格付機関」という第三者機関によって評価されるという。ESG格付機関は米国だけでも140以上あり、各機関は独自の評価方法を持っているとのこと。

ブルームバーグESGデータ、ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス、MSCI ESGリサーチ、サステナリティクス、Refinitiv(トムソン・ロイター)ESGデータ、S&Pグローバル…etcなどが影響力のある格付機関と言われています。

後ろにいるのは世界経済フォーラム

ESGに限らず、DEIやCEIなどのキーワードは、大体が目覚めたグローバリストの左派エリート達が押しつけていると言ってもよいのではないかと思います。

つまり現在、世の中の産業・経済は、左派が定めたイデオロギーによって進められていると言ってもよく、その中心にいるのは世界経済フォーラムでしょう。

世界経済フォーラムは、選挙で選ばれたわけでも何でもない世界中の金持ちエリート達を集めて、世の中の経済構造を作り替える「グレート・リセット」をアジェンダに掲げて、勝手に物事を進めています。

誰かが頼んだわけでもないと思いますが。

ただ今年2月、米国の退職年金の投資先に「ESGスコアを考慮する」というバイデン政権の法案が上院で否決され、その左派イデオロギー的なやり方にブレーキがかかりました。

これ、民主党が多数の上院で否決されたというのがミソです。つまり民主党議員の中にも、反対する人がいるということでしょう。

イーロン・マスクもESGを批判

また先ごろ、テスラのESGスコアが、エクソンモービルやフィリップ・モリスなどを下回ったことで、イーロン・マスク氏がこの評価システムを批判しました。

エクソンモービルといえば石油会社ですし、フィリップ・モリスはマルボロなどを製造するタバコ会社です。

テスラは電気自動車メーカーというクリーンエネルギーを目指す企業にもかかわらず、ESGスコアは37ポイントしかなく(100P満点)、タバコメーカーのフィリップ・モリスは84ポイントでした。一説によるとタバコは年間800万人の死亡の原因となっていると言われています。

ちなみにブリティッシュ・アメリカン・タバコは88ポイントとこちらも高得点でした。どういう基準なんですかね?

けっきょくのところ、左派イデオロギーに従わない企業は必然的に評価が下がるということでしょうか。わからんけど。

「なぜESGは悪魔なのか・・・イーロン・マスク」↓

ESGをゴリ押ししてきたブラックロック

そもそもESGやDEIなどによる投資を推し進めてきたのは、ブラックロック、バンガード、ステート・ストリート銀行などの投資ファンドです。

中でもブラックロックは、全世界で20兆ドルというとんでもない資金を投資・運用しており、またS&P500銘柄の80%以上で持ち株比率が3位以内に入っているという。

ところが。

ブラックロックのラリー・フィンクCEOは6月25日のアスペン・アイデア・フェスティバルというイベントで、ESGを捨てるような発言をしました。

いわく、ESGという用語は非常に政治化され、かつ武器化さえされているため、「この議論に加わることを恥じている」と述べました。

「ESGという言葉は、極左や極右によって悪用されているので、私は使うつもりはない」

ブラックロックはESGを捨てた

このフィンクCEOの発言は、保守州から資金が引き揚げられたことが引き金になっているという。

中でもフロリダ州のロン・デサンティス知事は、20億ドルの資金を引き揚げ、ブラックロックに打撃を与えました。またテキサス州も取引を禁止したようです。

他にもルイジアナ州、サウスカロライナ州、ユタ州、アーカンソー州、ウェストバージニア州、ミズーリ州などがブラックロックから資金を引き揚げているという。

保守州は、いわゆる「目覚めた資本主義」を非難し、特に環境・社会・企業統治(ESG)ファンドを非難しています。

「それは資本主義ではなく、市場を悪用している」↓

サウジアラビアと提携

さらにブラックロックは、サウジアラビアの世界最大の石油会社「サウジアラムコ」のアミン・ナセルCEOを取締役に迎えると発表しました。

サウジアラムコですよ、もうこうなるとカーボンフットプリントもクソもない。化石燃料の親玉ですから。

「政治的大炎上を招くかもしれない」↓

これについて7月17日にフィンクCEOは声明を発表しました。「彼のリーダーシップの経験、世界のエネルギー産業と低炭素経済へのシフトの推進力についての理解、中東地域についての知識は、すべてブラックロックの取締役会の対話に有意義に貢献するだろう」

ESGをやめると言ったそばから、今度はサウジ石油会社との提携とは、なんという変わり身の早さ。

つまりこういうことでしょう。

ESGなんてしょせん「形骸」でしかなかったというのを露骨に示したということです。

それはつまるところ、世界経済フォーラムの威光も陰りが見えてきているということかもしれません。

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2023年4月1日
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