統合失調症の影響
2015年9月に埼玉県熊谷市で起きた6人殺害事件で、加害者のペルー人=ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン被告について、東京高裁が12月19日に第一審の死刑判決を破棄し、無期懲役判決を言い渡した。
弁護側は被告が心神喪失状態にあったと主張したことに対し、高裁は心神喪失とまでは言えないが、統合失調症の影響を認めた形。
埼玉県熊谷市で6人が殺害された事件で、強盗殺人などの罪に問われたペルー国籍ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン被告(34)について、東京高検は上告を断念。一審さいたま地裁の裁判員裁判は求刑通り死刑としましたが、東京高裁は一審を破棄、無期懲役を言い渡しました。 https://t.co/TydWICXzYI
— 時事ドットコム(時事通信ニュース) (@jijicom) December 19, 2019
事件概要
ナカダは2015年9月13日、熊谷市内の民家に不法侵入し住民に見つかった際、警察を呼ぶよう要求し「ペルーに帰りたい」と言っていたという。この取調べ中に熊谷署から逃走し、付近の住宅に外国人が侵入したなどの通報が複数あったものの、身柄確保に至らなかった。
翌14日、熊谷市内の住宅で男女2名(夫婦)が殺害される。(第1事件)
16日には自宅にいた女性1名が殺害され(第2事件)、そこから80mほど離れた住宅で母親と小学生の娘2人が殺害された(第3事件)。
警察が第2事件の聞き込みをするために第3事件の住宅を訪ねたところ、包丁を持ったナカダを見つけたという。ナカダはその場で自殺を図って2階の窓から飛び降り、頭などを強打し意識不明で身柄を拘束された。
また事件後、取調べ中にナカダの逃走を許してしまったこと、最初の殺人後に検問や付近の住民に注意喚起がなされなかったことなど、警察の対応の不手際に批判の声が上がっている。
ナカダについて
ナカダはペルーで11人兄弟に生まれ、2005年に日本に来たという。姉も日本に来ているようだ。
ナカダという名字は、日系人を装うために兄が不法取得したものだそう。ナカダの実家は貧しく複雑だったため、兄は日本に行くことを考えていたようで、ビザを取得するために2003年に名字を獲得したとのこと。
この12才年上の兄、ペドロ・パブロ・ナカダ・ルデニャは、2005年~06年にペルーで17名を殺害したシリアルキラーで、通称「死の使徒」と呼ばれており、本人は25人殺害したと供述しているという。現在は懲役35年の刑を受けて服役中だ。
ナカダは日本でさまざまな職場を転々とした後、事件の約1ヶ月前から群馬県伊勢崎市の食品製造工場に勤務していたという。しかし事件前日の12日、派遣会社に辞めたいと電話をかけ、「背広を着た人に追いかけられている。もう工場に行けない。」と言っていたようだ。
裁判
第一審(裁判員裁判)のさいたま地裁での判決は、検察の求刑通り死刑が言い渡された。ちなみにペルーでは死刑制度が廃止されているという。
東京高裁で行われた控訴審では、弁護側が被告人の心神喪失と刑事責任能力がないことを主張。また精神鑑定を担当した精神科医もナカダ被告が統合失調症を発症していたと証言し、これが認められたため第一審の死刑判決を破棄、無期懲役判決が言い渡された。
また東京高等検察庁が上告を断念したため、無期懲役より重い刑が課される可能性が消滅している。
ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタンのホロスコープ
ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタンのホロスコープを見たが、個人天体がほとんど固定サイン、当然それらがハードアスペクトという構図。
ぱっと見はそこに目が行きがちだが、実は太陽が極端なことをやりそうな暗示で、また事件当時は過剰に妄想があった可能性も考えられる状態だった。だからといって殺人が許されるわけではないが。
日本も今後は外国人受け入れ拡大で、否が応でもこうした犯罪が増えてくるかもしれない。
(ホロスコープは会員用に以下に貼っておきます)
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