さらに元補佐官2名からセクハラ告発
ほらね#MeTooになってきた。(笑)
ニューヨーク州知事アンドリュー・クオモ氏の元補佐官2名が、さらにセクハラ告発者として名乗りを上げた。
まず一人目、ウォール・ストリート・ジャーナルが、現在35才の元補佐官アナ・リス氏がクオモ知事からセクハラを受けた事を報じている。
A third former aide of New York Gov. Andrew Cuomo said he acted inappropriately by asking if she had a boyfriend, calling her sweetheart and kissing her hand https://t.co/Qe9KBcxLQA
— The Wall Street Journal (@WSJ) March 7, 2021
2013年から2015年までクオモ政権の政策と運営の補佐官を務めていたというアナ・リス氏は、クオモ知事に身体を触れられキスをされたと主張しているもよう。
リス氏は、すでにクオモ知事からのセクハラを告発している元補佐官のリンジー・ボイラン氏、シャーロット・ベネット氏の告発を見て、自分も名乗り出ようと思ったという。
見下されてると思うようになった
ペンシルベニア大学で修士号を取得後、2013年に厳しい競争率のフェローシップ(特別研究員資格)を獲得したリス氏は、クオモ知事の経済開発の政策チームに加わった。しかし知事からは仕事についての意見は求められず、個人的な事や外見ばかりだったことに失望していると語っている。
クオモ知事はリス氏に対し、彼氏がいるか尋ねたり、「スイートハート(愛する人)」と呼んだり、腰を触ったり、デスクから立ち上がるたびに手にキスをしたりしてきたという。
当初彼女は、こうしたクオモ知事の行為を「悪気のない戯れ」だと思っていたようだが、時間が経つにつれ自分は見下されているのだと思うようになり、専門家からは「ただのオンナとして見られてる」と教えられたという。
また2014年5月6日にクオモ知事の公邸で行われたレセプションで、「ヘイ、スイートハート!」って感じで近寄ってきたクオモ知事から、ハグをされ、両頬にキスをされて腰に手を回されたという。
だんだん引きこもり、カウンセリングも
リス氏はこうした行為にクレームを入れることはなかったが、最終的に他の部署への配置換えを求めたとのこと。
ただ2014年にメンタルヘルスのカウンセリングを受けるようになり、結局2015年に仕事を辞め、現在は別の組織で働いているようだ。
彼女の同輩で現在バーモント州の環境保護委員を務めているピーター・ウォーク氏によると、リス氏がだんだんと引きこもりになっていくことに気付いたという。
そしてボイラン氏とベネット氏によるセクハラ疑惑の告発の後にリス氏に連絡をしてみたところ、彼女が打ち明けてきたと言っている。
ホテルの部屋に呼び出され
もう一人の告発者は、クオモ知事の元報道補佐官のカレン・ヒントン氏で、クオモ氏と同世代くらいとのこと。
N.Y. Gov. Andrew Cuomo’s behavior created ‘hostile, toxic’ workplace culture for decades, former aides say https://t.co/5LsZpk2Myf
— The Washington Post (@washingtonpost) March 7, 2021
クオモ氏がまだ知事になる前、クリントン政権下でHUD(アメリカ合衆国住宅都市開発局)のメンバーだった頃の話で、2000年12月にヒントン氏とクオモ氏が仕事でロサンゼルスに行った際、ホテルの部屋に呼び出されたという。
そのとき彼女は疑っておらず、仕事のことで話があるのだろうと思ったとのこと。
薄暗い部屋で抱きしめられた
部屋に行くと中は薄暗くなっており、クオモ氏が個人的な質問をしてきたという。その内容に不快感を覚えたヒントン氏が立ち去ろうとしたところ、クオモ氏が抱きしめてきたと言っている。
それは単なるハグではなく、かなり親密でディープなものだったとのこと。ヒントン氏が引き離そうとすると、さらに抱きしめようとしてきたという。
その瞬間ヒントン氏は、キスをされるかもしれない・エスカレートするかもしれないと感じ、もう一回引き離してその場から去ったと語っている。
実は親友の妻
なお当時はヒントン氏・クオモ氏とも結婚していたとのこと。
ニューヨーク・ポストによると、ヒントン氏の夫ハワード・グレイザー氏はクオモ氏の長年の仲間だそうで、2014年までニューヨーク州の運営責任者および上級政策顧問を務めた親友だというから驚きだ。
ヒントン氏の主張に対し、クオモ知事の報道官は否定しているとのこと。そらそうだろうけど。
女性はあまりにも長い間沈黙してきた
今回のセクハラ告発についてヒントン氏は以下のようにツイートしている。
Women have been silenced for too long. Lindsey, Charlotte and Anna are leading the way out of silence. https://t.co/WtpcbhxCT0
— Karen Hinton (@KarenHinton) March 5, 2021
女性はあまりにも長い間沈黙してきた。リンジー、シャーロット、アンナが沈黙からの脱却のお手本になってくれた。
ペニス政治?
ただヒントン氏は以前、現在のニューヨーク市長のビル・デ・ブラシオ氏の報道官も務めていたとのことだが、実はなかなか舌鋒鋭い人のようだ。
彼女によるとクオモ知事にしてもデ・ブラシオ市長にしても、内容の違いはあれど二人とも「penis politics(ペニス政治)」を実践している、とぶった切っている。
二人のスタイルは違っていても、共通点があるという。それは表側では女性の権利の尊重や平等のイメージを作り上げているが、一歩裏に行けば男性支配を振りかざし権力を主張しているのだという。
また当時アーカンソー州知事だったビル・クリントン氏から、1998年に口説かれそうになったとも語っている。
A Daily News ‘Penis politics’ op-ed penned by top de Blasio, Cuomo staffer Karen Hinton draws a muted response from Mayor de Blasio.
“How to counter penis politics” took both De Blasio and Gov. Cuomo to task for treatment of female staffers. @KarenHintonhttps://t.co/RNIEbyFu9D
— New York Daily News (@NYDailyNews) February 24, 2021
最後に
いずれにしてもやっぱり出たね。クオモ知事の追加情報。
クオモ氏の話題は、何の気無しに毎日取り上げてるわけじゃない、ニオイがぷんぷん漂ってるから目が離せない――これはホロスコープから感じるカンみたいなものだよね。すぐに身につくものじゃないけど。
まあでもクオモ氏にとってはさすがに厳しい追い打ちになったかと。左派メディアもガンガン報じてるし。
どんなウルトラCで巻き返すのか、見守るしかないけど。
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