ジョージア州務長官ブラッド・ラフェンスペルガー、再任の可能性が消滅か――郡代表選で否決

ジョージア州務長官、再任の可能性が消滅

今回はトランプ支持者にとって「ざまあ」なネタかも。

ジョージア州務長官のブラッド・ラフェンスペルガー氏が、地元フルトン郡コーカサスの共和党代表議員を決める選挙で否決されたとのこと。

これで州務長官として再任される事はおろか、代議員として選出される可能性も消滅したもよう。

トランプ氏への裏切り

ラフェンスペルガー氏の名前は、すっかり覚えてしまった人もいるのでは。共和党議員でありながら、2020年大統領選でブライアン・ケンプ知事と共にトランプ氏を大々的に裏切った人物という印象が強い。

今回のコーカサス地区の党員集会の参加者は非常に多かったといい、その中で60〜70%が初参加だったと報じられている。いかにコーカサス民というか州民の関心が寄せられていたかを証明するものかと。

この党員集会にラフェンスペルガー自身は参加しなかったという。これは彼が共和党員から軽蔑され、歓迎されていないことを知っているからだろうと言われているね。

まそうなるだろうなあ、あれだけ露骨だったので。

「老後を楽しんでくれ」

ジョージア州共和党ブラント・フロスト副議長のコメント

「2018年はブラッドに投票したが、彼は我々を失望させた。今日、我々はジョージア州やアメリカのあちらこちらで聞かれるだろうメッセージを送った。ブラッドが州務長官として再選されることを望まず、老後のプライベートを楽しむことを切に望んでいる。」

もう引退勧告のような感じだ。

ラフェンスペルガー氏は「代議員になりたい」という手紙だけは送ったものの誰からも指名されなかったという。

なお次期ジョージア州務長官については、複数の候補者が戦うことになると予想されているもよう。すでに前回敗れたデビッド・ベル氏などが立候補を表明しているようだ。

以前トランプ氏との電話会談が話題に

ラフェンスペルガー氏については以前、中国系コミュニティーとの疑惑の動画が流出していたし、それよりなによりトランプ氏との電話会談の内容がリークされたことが物議になった。

この電話会談ではないが、先頃トランプ氏がジョージア州捜査官に圧力をかけたという記事が報じられたことに対し、ワシントンポストが捏造だったことを認めて訂正している。

この報道はジョージア州選挙の疑惑について、トランプ氏がジョージア州捜査官に「選挙犯罪の証拠を見つけろ」「国民的英雄になれる」と電話で言ったと報道され、トランプ氏が叩かれた。

しかし最近になって、記者のPCのゴミ箱から音声ファイルが見つかり、実際にはトランプ氏が「念入りに調査をしてくれ」「アメリカで最も重要な仕事をしている」と言っていただけだったことが判明している。

これによりメディアが捏造したことを認めた。
メディアクオリティってやつかな。

最後に

大統領選後の明らかな流れとして、トランプ氏に反旗を翻した共和党員はブーメランを食らうというのがあるかなと。特にトランプ氏弾劾裁判で賛成票を投じた者は、地元で苦境に立たされるようだ。トランプ氏人気が衰えてないという証拠だろう。

ブッシュ(ジュニア)政権時に副大統領だったディック・チェイニー氏の娘リズ・チェイニー氏(ワイオミング州選出・共和党下院)などはまさしく袋だたきに近い状態で、再選支持率13%にまでダダ下がったと報じられてる。彼女、共和党下院ナンバー3なのに。

マコーネル上院リーダーなども一時反トランプ状態だったが、あまりの逆風に「2024選挙ではトランプを支持する」と態度を覆さざるをえなくなった。

まあラフェンスペルガー氏にすればあれだけバイデン氏勝利に貢献したんだから、議員職失ったとしても何らかの見返りに預かれるんじゃない?
知らんけど。

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