『ジョージ・フロイド裁判』陪審員がBLM集会に参加していたことが発覚、警官側は提訴

有罪になったショーヴィン側が新たに提訴

さてジョージ・フロイド事件で、問われた3つの罪(第3級殺人・第2級非意図的殺人・第2級過失致死)のすべてで有罪判決になった元警官のデレク・ショーヴィン氏側の弁護士が、新たな裁判の申立てをしたようです。

この申立ては、裁判で陪審員だったブランドン・ミッチェル氏が、BLMの抗議活動に参加していたと報じられた翌日に提出されてます。

ショーヴィン氏の代理人エリック・ネルソン弁護士は、公正な裁判が侵害され、検察と陪審員に不正があったため、評決は法に反するものだった、と主張しています。

ミッチェル氏は法廷で「デモに参加したことはない」と述べていたようです。

陪審員「デモに参加したことはない」

高校でバスケットボールのコーチをしているというブランドン・ミッチェル氏(31)は、ジョージ・フロイド裁判の12名の陪審員のうちの一人でした。

それに先だって陪審員を決める選考の際に送られた質問状の中で、デモに関する2つの質問に、ミッチェル氏は「ノー」と答えたという。

質問は以下の二つ。

  • 「ジョージ・フロイドの死後、ミネアポリスで行われたデモや行進に、あなたやあなたの身近な人が参加しましたか?」
  • 「すでに説明したこと以外に、あなたやあなたの身近な人が、警察の武力行使や残虐行為に関する抗議活動に参加したことがありますか?」

問題の写真

問題になっているSNSに投稿された写真は、8月28日にワシントンDCで行われた集会に参加しているミッチェル氏のようです。

写真に写っているミッチェル氏が着ているTシャツには、マーティン・ルーサー・キングJr.の写真の周りに「GET YOUR KNEE OFF OUR NECKS(その膝を我々の首から離せ)」「BLM」という文字がプリントされてます。

さらに「BLACK LIVES MATTER」と書かれたキャップをかぶってます。モロですね。

集会にはフロイド兄妹が出演していた

これに対してミッチェル氏は、集会に参加したこと・叔父が写真を投稿したことを認めましたが、警察への抗議やジョージ・フロイドの追悼ではない、と言っており、Tシャツに関しては「覚えてない」と言っているもよう。

「DCには行ったことがなかった。DCに行ってみる機会だったし、何千人もの黒人が周りにいる機会、単に何かに参加する機会だと思った。」と答えてます。

しかしこの時のワシントンDCの集会では、ジョージ・フロイドの兄フィロニーズ・フロイド氏、妹のブリジット・フロイド氏、そして警察に射殺された他のアフリカ系アメリカ人の家族が演説を行っていました。

裁判の公正さが失われた

ミッチェル・ハムライン法科大学院のテッド・サンプソン=ジョーンズ教授は、これが「ショーヴィン氏が公平な陪審員を得る権利が否定された」証拠になる、との見解を述べています。

また弁護士マイク・ブラント氏は、これだけでは判決を覆すには十分ではないが、他の問題と組み合わせれば、公正な裁判を受けられなかったと訴えることが出来る、と言っています。

ショービン氏は6月25日に判決が下される予定です。

ではこの辺で失礼します。

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