エプスタインとジュフレ氏の和解文書が公開
シバター、久保優太選手、RIZIN、榊原代表、どのホロスコープを見ても今回の件はろくでもないなあと思ってます。
さてアンドルー王子の裁判が行われるか棄却されるかどうかの鍵となる、2009年にエプスタインとバージニア・ロバーツ・ジュフレ氏の間で交わされた和解文書が米現地1月3日に公開されました。
アンドルー王子の弁護士は、この和解文書の内容が訴訟無効の根拠になると主張しています。
翌4日に公聴会が行われる予定で、この和解文書が却下する根拠になり得るかどうかも含めて連邦判事が判断することになります。
A 2009 settlement agreement between sex offender Jeffrey Epstein and Virginia Roberts Giuffre — the woman who accused him of sexual abuse and of trafficking her to Prince Andrew, among others — was unsealed Monday. https://t.co/BDdTMlRO3e
— CNN International (@cnni) January 3, 2022
50万ドルで和解していた
この和解は、2009年5月にフロリダ州でジュフレ氏が人身売買と性的虐待でエプスタインを訴えた裁判で、最終的に合意されたものです。
和解文書は2009年11月にエプスタインとジュフレ氏の間で交わされ、ジュフレ氏が訴訟を取り下げる代わりに、エプスタインが50万ドルを支払う事で署名されています。
アンドルー王子のアンドリュー・ブレットラー弁護士は、この和解文書の中にエプスタインの周囲に対して法的措置をとらないという免責項目があるため、訴えは無効であるとして訴訟の棄却を求めていました。
免責されているという問題の部分は「potential defendant(可能性のある被告)」とされており、この法的解釈が焦点になると思われます。
ダーシャウィッツ教授の訴訟で有効に
全12ページからなる和解文書によると「可能性のある被告」の内訳は、エプスタインの”代理人・弁護士・前任者・後継者・相続人・管理者・譲渡人・従業員”としており、また”被告として含まれる可能性のある他の個人または組織”となっていて、これらに当たる人物や組織を免除・解放・無罪・晴らして、永久的に放免するとあります。
以前ジュフレ氏が、同じく性的暴行でハーバード大学院名誉教授のアラン・ダーシャウィッツ弁護士を訴えたときに、この契約書が有効になり、提訴が退けられた経緯があります。
ブレットラー弁護士はこの先例を用い、アンドリュー王子に対しても同じように無効にするべきだと主張しました。
これに対してジュフレ氏のデヴィッド・ボイス弁護士は、アンドルー王子は免責の当事者ではない、性的暴行が他の場所で起こったためフロリダ州での管轄権に該当しないなどの理由から、この和解文書の「可能性のある被告」の対象外であるとしていますが、「重要なのは裁判所がどのような見解を示すか」であると述べています。
専門家の意見はアンドルー優位が多数
メディアに引用されているさまざまな専門家の見解を見ると、この合意文書はアンドルー王子側にとって有利に働くという見方が多いようです。
しかも「このような意味不明な和解契約書にサインして、他の(性犯罪)当事者から請求できないようにしたのは理解できない」という意見もあります。
さらに50万ドルという和解金額は低すぎるという意見もあり「彼女が経験させられたことからすれば、この金額は小銭だ。私だったらたったの50万ドルでサインするような助言はしない」
またこの免責の範囲の広さに驚いている専門家もいます。「これは彼女が持っているあらゆる請求を許すものだ」「アンドルー王子がジュフレ氏を轢き逃げしたとしても、釈放されることになる」
少ないが反対意見も
一方で少数ながら、これに同意しない専門家もいます。
「この文書に基づいて(判事が)訴訟を棄却するとは思えない」ただ、このときの和解に関わった全ての弁護士を呼んで、証言させる可能性はあるとしています。
他にも、「この和解文書はこの時までにあった、あるいはその時点で持っていた請求権の放棄に同意しているため、将来的に発生する請求には引っかからない。それはアンドルー王子を助けることにはならない」とする専門家もいます。
いずれにしろ、4日に行われる公聴会で検討されることになります。
続報を待ちたいと思います。
ではこの辺で失礼します。
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