『エプスタイン事件』マックスウェル有罪で検察の追及は終了か?――VIPが逃げ切ると思われる理由

ジェフリー・エプスタイン/フロリダ州, パブリック・ドメイン, ウィキメディア・コモンズ経由で

マックスウェル以外のエプスタインの側近達

マックスウェル氏の有罪評決を受けてイギリスのゴシップメディアが情報合戦を繰り広げています。アンドルー王子なども標的にされており、ぞくぞく情報が更新されています。まあアンドルー王子もマックスウェル氏もイギリスの人ですから盛り上がるのは当然でしょうが。

そんな中でマックスウェル氏以外にも、エプスタインに協力したとされる元側近たち4名について報じられています。

側近4名の名前

  • サラ・ケレン氏
    エプスタインの副官と呼ばれ、少女達の募集やマッサージの手配をしていたと言われている。現在42才のケレン氏はレーシングドライバーと結婚し、インテリアデザイナーとして活動している。
    数年前に告発されているが、「自分も毎週のように性的暴行されていた」と主張しているとのこと。
  • アドリアナ・ロス氏
    ポーランド人の元モデルで、現在は会計士。2002年に米国に渡り、フロリダ州パームビーチにあるエプスタインの邸宅で働き、彼が最初に逮捕された2007年まで側にいたとされる。エプスタインのプライベートジェットの飛行記録にたびたび名前が載っていたもよう。
    2010年の民事訴訟でアンドルー王子について聞かれ、黙秘権を行使。
  • ナディア・マルシンコワ
    チェコスロバキア出身の元モデルでパイロット。パームビーチ警察の記録によると、エプスタインは15才の時に彼女を両親から買ったと主張していたそう。パームビーチの飛行学校で訓練し飛行士免許を取得したとされる。
    エプスタインに最も忠実な一人だったとされ、2008年に収監されたときに67回も面会に訪れたと言われている。
  • レスリー・グロフ氏
    ニューヨークでエプスタインのエグゼクティブ・アシスタントとして20年間務めた。インタビューで「彼が何を考えているのかわかる」というほど絆が深かったと自慢していたという。
    複数の被害者によると、グロフ氏がニューヨークでのスケジュール管理者だったと主張しているもよう。これについて彼女の弁護士はブッキングをした事は認めているが、不正には関与していないと主張している。
    グロフ氏は被害を訴えていたジェニファー・アラオス氏から民事訴訟で提訴されていたが、マックスウェル氏の有罪評決後に取り下げられた。

しかしこうした側近達は、今後追求されない可能性もあります。その理由とは・・・

エプスタイン事件が封印か

情報合戦が盛り上がる一方で、米検察はこれでエプスタイン事件の追求を封印するのではないかという見方をしている人もいます。

いわく、ギレーヌ・マックスウェル氏が刑事で有罪になったことで「これでおしまい」とし、検察は事件を封印して他のVIPや政治家やセレブ達を追求しないつもりだろうと主張しているようです。

右派から人気が高いジャック・ポソビエック氏は、マックスウェル氏の有罪評決を受けて以下のようにツイートしました。

ギレーヌ・マックスウェルは有罪となった。
これで全てのエプスタインのネットワークの詳細は封印された。

このツイートはまたたく間に拡散され、同調するツイートも見られます。

ギレーヌ・マックスウェルは6つの容疑のうち5つで有罪と判断されましたが、裁判所はエプスタインの文書を封印するよう命令しています。
その文書を封印することは絶対悪です。
我々は関係した人たちの名前を知る必要がある。それによって彼らも裁かれることになる。
ギレーヌが話すことを望む。

共和党のMTG=マジョリー・テイラー・グリーン議員も「ジェフリー・エプスタインのネットワーク全体を公表する必要がある」とツイートしましたが、それとは別のツイートが理由でアカウントを凍結されてしまいました。

封印を否定する意見も

一方、封印されたことについて否定する見解もあります。

ニューズウィークは12月30日付で「ギレーヌ・マックスウェルの評決後、ジェフリー・エプスタインの記録は封印されたのか?」というタイトルでファクトチェック的な記事を掲載しています。

これによると、いくつかの情報は非公開になっているものの、それ以外は広く公開されているとしています。

しかしエプスタインの記録の中で「ネットワーク」つまり人脈について封印されているかについては触れておらず、この記事は正確性を欠くとして懐疑的な意見も散見されます。

個人的にはそもそもニューズウィークですし、すぐにファクトチェックという手段で反論するのはいつもの常套的な手段、というのは頭に入れておこうと思っています。

ちなみにFacebookは法廷で「ファクトチェックは単なる意見です」ということを認めています。

手帳や島はスルーされた

確かにマックスウェル裁判では「リトル・ブラック・ブック(黒い手帳)」を公開しないという命令が判事により出されています。この手帳はエプスタインの人脈が載っているとされているものです。


またこの裁判で、エプスタインが所有していたプライベート島「リトル・セント・ジェームズ島」についても、ほぼ除外されていました。

リトル・セント・ジェームズ島はカリブ海の米領ヴァージン諸島にありますが、なぜ裁判で除外されたのか、法的な制約があったかについてもわかりません。

さらにこの裁判はライブ配信されませんでした。

看守2名が不起訴

エプスタインが亡くなった夜にメトロポリタン矯正センターで勤務していた看守2名が不起訴になったのもタイミング的に疑問です。この2名はマックスウェル氏の有罪評決が出た直後に検察が不起訴にしました。

この看守=トバ・ノエル氏とマイケル・トーマス氏は、その夜に見回りチェックを怠り、さらに看守記録を改ざんしていたことが明らかになっています。

エプスタイン死亡時の看守、司法取引で警備記録の捏造を認める――実際は寝ていた

2021年5月22日

翌朝、エプスタインは監房内で死亡した状態で見つかりました。

看守記録を改ざんしたと認めている2人を、なぜ検察はマックスウェル有罪後に速効で不起訴にしたのでしょうか?まさかマックスウェル氏だけをスケープゴートにして、後は封印なんて事は・・・

このときエプスタインの検死を担当し、自殺と判断したバーバラ・サンプソン医師がマックスウェル裁判の初日に辞任しているのも気になります。

全貌は明らかになるのか?

以上のことを考えるとなにか釈然としない感じもありますが、できれば検察に頑張っていただき、事件の全貌を明らかにしてもらいたいと思わずにいられません。

日本でも森友学園の文書改ざん問題で自殺した元近畿財務局職員の赤木俊夫氏の裁判で、真相が闇に葬られました。

犠牲を被った女性達のためにも正義が証明されて欲しいものです。

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2023年4月1日
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