インドがコロナ錠剤「ラゲブリオ(モルヌピラビル)」に安全上の懸念――催奇形性の可能性がある

インドがコロナ薬モルヌピラビル(ラゲブリオ)に懸念

日本の厚生労働省が認可した米メルク社の錠剤コロナ治療薬「モルヌピラビル」(日本商品名=ラゲブリオ)について、インドが安全上の懸念を示していると報じられてます。

インド医学研究評議会の責任者バルラム・バルガヴァ事務局長は、「この薬には、安全性に関する大きな懸念があることを覚えておかなければならない」として、インドの国家治療リストには追加しないことを発表しました。

催奇形性・変異原性・また軟骨の損傷や筋肉にダメージを与える可能性がある。さらに重要なことは、新生児が催奇形性の影響を受けて問題になる可能性があるので、この薬を服用した場合、3ヶ月は避妊しなければならないことです。

承認の数日後に発表

これは、インド医薬品監督庁がこの薬を承認した数日後に発表されました。

メルク社はインドを拠点として、100以上の低所得国にモルヌピラビルのジェネリックを供給するため、インド国内の医薬品メーカー8社とライセンス契約を結んだと言われています。

すでにDr Reddy’s Laboratories社は、モルヌピラビルのジェネリックの発売を発表しています。

出生異常との関連を指摘

ロイター通信によるとモルヌピラビルと同じクラスの薬剤が、動物実験で先天性欠損症などの出生異常との関連が指摘されたといいます。

これに対してメルク社は研究で、ヒトの使用量より多い用量で長期間使用することにより、先天性欠損症や癌を引き起こさないことが示された、としています。

米FDAの諮問委員会は2021年11月に、13対10でこの薬を承認することを決定しています。ただし、妊娠中にこの薬を勧めるべきでないとしました。

スタンフォード大学の神経生物学准教授のマイケル・リン博士は、「FDAが史上最悪の決定をしたことにがっかりしている。」とツイートしています。

日本での使用は同意書に署名が必要

日本ではモルヌピラビル(ラゲブリオ)は2021年12月24日に承認されました。新型コロナウィルスの飲み薬としては初になります。

すべての医療機関で手に入るものではなく、ラゲブリオ登録センターに登録されている医療機関でしか扱うことが出来ないとのこと。

使用する場合、患者は同意文書にサインする必要があります。同意文書には催奇形性を起こす可能性についての記述があり、妊娠中の女性または妊娠する可能性のある女性に対して、使用を禁止しています。

さらに、「まだ知られていない副作用があるかもしれないこと」に同意を求めています。

使用を考えている方は、よく検討してから判断することをお勧めします。