『マックスウェル裁判』性的虐待経験があると明かした陪審員に、判事が宣誓尋問を命令

Ghislaine Maxwell, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

マックスウェル裁判の陪審員に尋問が決定

ギレーヌ・マックスウェル氏の裁判で、陪審員が幼少時に性的虐待の被害者だったことを明かした件で、新たな展開がありました。

この裁判で陪審員だったスコッティ・デイヴィッドと名乗る人物が、マックスウェル有罪の評決後に複数のメディアのインタビューに答え、審議中に他の陪審員に自らの虐待体験を話したと明かしました。

これが陪審員の見解を誘導し、評決に影響を与えたかが物議になりました。

2月24日、この件でアリソン・ネイサン判事は3月8日にデイヴィッド氏に尋問すると発表しました。

これは性的虐待被害者が陪審員になってはいけないということではありません。嘘をついたかどうかが問題になっていました。それにより公平で公正な裁判が受けられなかった可能性があるからです。

選定アンケートで虚偽の回答をしていた

デイヴィッド氏はメディアのインタビューで、幼少期に性的虐待を受けたことを明かし、その経験を他の陪審員に話したことで被害者からの観点で物事を見ることが出来るようになったと語り、評決の公平性に疑問を残しました。

これにより、この人物が陪審員選定のアンケートに、虐待の有無を正確に答えていたかの論議が沸き起こりました。デイヴィッド氏は「質問には正直に回答したが、ぶっちゃけよく覚えていない」とコメントしています。

このたび新たに公開された法廷文書によると、陪審員番号50の人物(=デイビッド氏)は、陪審員選定時の質問アンケートの質問47で「あなたや友人が、セクハラ・性的虐待・性的暴行の被害を受けたことがありますか」という質問に対し、「いいえ」にチェックしていたことがわかりました。

つまり自分の性的虐待経験を隠していたということになります。

弁護団は再審を要求

マックスウェル側の弁護団は、陪審員50番が正直に答えなかったことで、公正かつ公平な裁判が受けられなかったとして、この裁判の評決を取り消しを求め、再審を要求していました。

「陪審員50番のウソの回答は、公正で公平でない陪審員を生み、マックスウェル氏から陪審員による裁判を受けるという憲法上の権利を奪った」

「この法廷は陪審員の評決を取り消し、新たに裁判を命じるべきである」

これに対してネイサン判事は、デイヴィッド氏のメディアの報道だけでは判断できないとして、法廷で宣誓の上で尋問を受けるよう命令を下しました。

マックスウェル氏の量刑手続きは6月28日に予定されていますが、どうなるか。