新生児を殺害した容疑の看護師
イギリスで7人の新生児を殺害し、さらに10人の殺害未遂の容疑をかけられている看護師ルーシー・レトビー(32)の裁判が行われています。
レトビーは、2015年6月~2016年6月にかけてイングランド北西部のチェスター伯爵病院の新生児室で、さまざまな方法で7人の新生児を殺害し、さらに10人を殺害しようとした疑いでマンチェスター刑事法院で裁判にかけられています。
彼女は17人の新生児に対する22の告発を全て否認しているという。
裁判の中で検察は、レトビーが付箋に書いていたメモを提示しました。
そこに書いてあったものとは・・・
彼女はシリアルキラーだったのか?
Nurse accused of murdering babies on neonatal ward wrote notes reading "I am evil" and "I killed them on purpose because I'm not good enough", court hears https://t.co/kPMPEGrMNp
— BBC News (UK) (@BBCNews) October 13, 2022
事件の概要
2015~2016年に原因不明の死亡率の高さを示したため、チェスター伯爵病院の新生児室は2016年7月に受け入れを停止しました。
高死亡率の理由を調べるため、ロイヤルカレッジ小児科・児童保健・ロイヤルカレッジ看護などによる独立調査が始まりました。しかしこの報告書では、根本的な原因を特定することができなかったのです。
そこで2017年5月にチェシャー警察の捜査が開始され、1年にわたる捜査の結果、2018年7月3日にルーシー・レトビー(当時28)が8件の殺人容疑と6件の殺人未遂の容疑で逮捕されました。その後も追加の罪で再逮捕、再々逮捕されています。
2020年11月11日、レトビーは8件の殺人と10件の殺人未遂の罪で起訴されました。
ルーシー・レトビーについて
ルーシー・レトビーは1990年生まれで、幼い頃から看護師を目指していたという。ネットの情報によると、控えめであまり自分の事を語りたがらない性格だったと言われており、そのためかあまり情報がありません。
2011年に医療分野の教育課程を修了し、チェスター大学を卒業しています。卒業後はリバプール女性病院に勤務しています。その後チェスター伯爵病院に移ったと思われます。
すでに書いたように2015年6月~2016年6月にかけて、男の子5人、女の子2人の計7人の新生児を殺害し、さらに10人を殺害しようとした22個の罪に問われています。
- カウント1 – 2015年6月8日に赤ちゃんAを殺害
- カウント2 – 2015年6月8日から2015年6月11日の間の赤ちゃんBの殺人未遂
- カウント3 – 2015年6月14日に赤ちゃんCを殺害
- カウント4 – 2015年6月22日に赤ちゃんDを殺害
- カウント5 – 2015年8月4日に赤ちゃんEを殺害
- カウント6 – 2015年8月5日に赤ちゃんFの殺人未遂
- カウント7 – 2015年9月7日に赤ちゃんGの殺人未遂
- カウント8 – 2015年9月21日に赤ちゃんGの殺人未遂
- カウント9 – 2015年9月21日に赤ちゃんGの殺人未遂
- カウント10 – 2015年9月26日に赤ちゃんHの殺人未遂
- カウント11 – 2015年9月27日に赤ちゃんHの殺人未遂
- カウント12 – 2015年10月23日に赤ちゃんIの殺人
- カウント13 – 2015年11月27日に赤ちゃんJの殺人未遂
- カウント14 – 2015年2月17日に赤ちゃんKの殺人未遂
- カウント15 – 2016年4月9日に赤ちゃんLの殺人未遂
- カウント16 – 2016年4月9日に赤ちゃんMの殺人未遂
- カウント17 – 2016年6月3日に赤ちゃんNの殺人未遂
- カウント18 – 2016年6月15日に赤ちゃんNの殺人未遂
- カウント19 – 2016年6月15日に赤ちゃんNの殺人未遂
- カウント20 – 2016年6月23日に赤ちゃんOの殺人
- カウント21 – 2016年6月24日に赤ちゃんPの殺人
- カウント22 – 2016年6月25日に赤ちゃんQの殺人未遂
事件の詳細抜粋
(※注意:読むのがつらい人はこの段落を飛ばしてください)
レトビーは、空気注射・インシュリン・水・生理用食塩水・ミルクの過剰摂取などさまざまな方法で、乳児達を殺害しようとした容疑に問われています。
Dちゃんは、血管に空気を注入されて死亡しました。この子は2015年6月22日の未明に悪化して3度倒れるまで、よく頑張りました。2回目の際は、苦しくて泣いていたという。3回目に倒れ、蘇生できませんでした。
早産で生まれた双子の男の子EちゃんとFちゃんは、母親が2015年8月3日の夜に病院に行った際、Eちゃんが苦しそうに口から血を出していたという。
その場にいたレトビーは、母親を安心させて病室から出るように言いました。「私を信じてください、私は看護師です」
Eちゃんはその後、担当医が「乳児にこれほど大量の出血は初めてだ」というほどのかなりの出血をし、2015年8月4日未明に死亡しました。その後レトビーは記録を不正に作成したと言われています。
翌日レトビーはFちゃんを殺害しようと、インシュリンを注射しています。
別の病院で4カ月前に生まれた「特別な未熟児」だったGちゃんは、なんとか順調に成長し、生まれて100日目を迎えていました。看護師達はケーキを用意し、この日を祝ったという。
未明にレトビーは「経鼻胃管を通してGちゃんに過剰な量のミルクを与え、さらに空気を注入した」と検察は主張しています。Gちゃんは一時呼吸が止まりましたが、なんとか一命を取り留め、別の病院で回復しました。しかしGちゃんには重度の障害が残りました。
Iちゃんは2015年8月に別の病院で早産で生まれ、チェスター伯爵病院に転院して治療を受けていました。9月30日に最初に殺害されそうになったとき、生後8週目で健康状態だったという。
レトビーから栄養を与えられた直後から具合が悪くなり、呼吸が困難になりました。そして10月23日未明、Iちゃんは死亡します。別の看護師がアラームを聞き、病室に戻るとレトビーが保育器の前に立っていたという。
Iちゃんが苦しんでいたので助けようとしたが、レトビーは「心配しないで、私が解決してあげるから」と言ったとのこと。その90分後にIちゃんは死亡しました。
未熟児で生まれたKちゃんの保育器のそばにレトビーがいるのを、担当医だったラヴィ・ジャヤラム医師が目撃しています。その時Kちゃんの酸素濃度が80%台にまで低下していたという。
「酸素濃度が低下しているにもかかわらず、アラームは鳴らず、ルーシー・レトビーは助けを求めることもなく、Kちゃんを助けようともしなかった」
Nちゃんは軽度の血液疾患があったものの、状態は良好だったという。別の看護師が背中を向けている時、レトビーがNちゃんの酸素不足を告げています。すぐに呼吸の補助をしました。
法医学者によると、Nちゃんの口の中の血液は、喉の奥にチューブを突っ込まれた結果だという。Nちゃんはなんとか回復しています。
双子の男の子LちゃんとMちゃんを、EちゃんとFちゃんのように殺害しようとしたと検察は主張しています。片方の双子がインシュリンの過剰摂取で苦しんだのに対し、もう一方は空気塞栓症で苦しんだという点で類似している、と述べました。
親に異常な執着心を持つ
レトビーは双子EちゃんとFちゃんの家族に異常な執着心を持ち、ネットで何度も検索したとのこと。
また検察によると、Jちゃんの両親をFacebookで検索したという。
Iちゃんについても、異常な行動が報告されています。レトビーはIちゃんの親にお見舞いカードを送っています。「看護師がカードを送るなんて普通じゃない」
また非番だった10月5日に、Iちゃんの両親をFacebookで検索し、また他の事件関係者の両親も検索していたとのこと。
レトビーが書いた付箋メモ
裁判で検察は、レトビーが書いた付箋のメモを提出しました。
そこに彼女の「内なる心の声」が記されていたのか?――「私は邪悪だ、私がやった」
検察のニック・ジョンソン氏は陪審員に向かって「さて皆さん、一言で言えば、これがこの事件におけるあなた方の仕事です。彼女がこれらの恐ろしいことをしたかどうかは、すべての証拠を聞いた後で判断してください」
- 「言葉もない。私はひどい人間だ。私は毎日その代償を払っている」
- 「希望がない。息ができない。集中できない」
- 「私は子供を持つことも結婚することもないだろう……家族を持つということがどんなことなのか知ることもないだろう」
- 「今すぐ自分を殺すんだ。圧倒的な恐怖。何も悪いことはしていない」
- 「警察の捜査だ。忘れてください。誹謗中傷、差別、被害者意識」
- 「絶望、パニック、恐怖、迷い、HATE」
- 「自分自身がとても嫌いだ。すべてが私の人生を支配している」
- 「私はとても孤独で怖い」
- 「未来はどうなるんだろう。どうしたら乗り越えられるのだろう。どうしたら昔のようになれるのだろう」
- 「私は生きるに値しない」
- 「なぜ私はこれをやった」
- 「わざと彼らを殺した 彼らを世話するには不十分だ 私は恐ろしくて邪悪な人間だ」
- 「私はママとパパにふさわしくない。世界は私がいない方がいいんだ」
- 「私は邪悪だ 私がやった」
Lucy Letby's note… 😦
Defence said it's "the anguished outpouring of a young woman in fear and despair when she realises the enormity of what is being said about her."
No way. That is a confession.
She hates herself for what she's done.
Join the queue, eh? 😠 pic.twitter.com/OFJPvT8S48
— Les Floyd (@Lesism) October 13, 2022
1988~90年生まれ
この付箋メモをもって「メンヘラだ」「双極性障害だ」「サイコパスだ」と決めるのはその手の専門家にお任せします。
私がまずイの一番に気付いたのは、レトビーが1990年生まれということ。このブログを日頃からお読みいただいてる方は、これで気付いたかもしれません。
私はかねがね、1988~90年生まれの天体配置について言及してきました。詳しくは過去記事をご参照ください。
そして殺害が行われたのが、2015年後半~2016年前半に行われていること。
この時の天体配置についても当時このブログで、さまざま言及してきました。占星術をやっている人なら、ぜひ抑えておくべきポイントです。
以上2点が揃った時点で、ある程度納得しました。
レトビーのホロスコープ
レトビーのホロスコープは、言及するのが面白くもなんともないほどに、明解でシンプルです。
生まれたときから、全て暗示を持ってこの地球に生まれてきています。
生時わかりませんが、彼女が傷つくか、他者を傷つけるかのどちらかしかありません。その意味で、小さい頃から看護師を目指したというのは、彼女の生まれ持ったエネルギーの導きでしょう。
彼女は後者を選択し、その結果として前者になるかもしれません。いずれにしてもカオスです。
加えて2015~2016年は、彼女にとって最悪の暴走時期でした。
いずれにしてもこういうホロスコープは、ハッキリしすぎてある意味つまらないです。
※当ブログでは主流メディアでなかなか報じられず、検索されない情報を取り上げています。ぜひブックマークなどをご利用ください。またあなたの大切な人や、教えたい人にお知らせ・共有してください。
詳しくは→こちら