イーロン・マスクのTwitter買収、判事が裁判延期を決定――「成立しなきゃ11月に裁判やるよ」

ツイッターvsマスク裁判、一時延期

急に寒くて身体が追いつきません。

さてイーロン・マスク氏によるTwitter(ツイッター)社買収ですが、判事が裁判の一時延期を決定しました。

マスク氏がこれまでの態度を一変して買収の復活を表明したことで、さも取引が成立したかのように一部メディアが伝えましたが、先ごろ当ブログで書いたように実際は「まだ成立してない」が正解です。

今回は単にマスク氏側が意思を表明したに過ぎず、ツイッター社側は正式に受け入れを表明してないし、裁判も結審したわけでもない。

これについて米現地10月6日にデラウェア州裁判所のキャサリーン・マコーミック判事は、10月28日午後5時にまでに取引を完了させる必要があると述べました。その間裁判は停止されます。

また、取引が完了しなければ裁判が11月に行われることになる、としています。

双方の言い分

ツイッター社側は、マコーミック判事に裁判を進めるよう要求しています。その一方で「10月28日までに54.20ドルで取引を完了することを楽しみにしている」とも述べています。

一部の専門家によると、これは気まぐれのマスク氏が再び逃げないようにフタをしているのではないか、と推測しています。

マスク側の弁護士は「ツイッターはイエスと答えようとはしない。驚くべきことに、彼らはこの訴訟を進めることを主張し、無謀にも取引を危険にさらし、株主の利益を賭けている」と述べています。

一方ツイッターの弁護士ケビン・シャノン氏は「彼らはいかなる期日も拒否し、株主を犠牲にして終わりのない撤退を要求しており、その間、再び考えを変えたり、契約を回避するための新しいネタを考え出す自由を残している」と述べました。

資金調達が成功するか

マスク氏には買収資金調達の問題が残っています。

モルガン・スタンレーやバンク・オブ・アメリカなどの銀行は130億ドルの融資を約束しています。またオラクル共同創業者のラリー・エリソン氏やサウジアラビアのアルワリード・ビン・タラル王子などから71億ドルが投資されるという。

これらの資金提供者達は約束を守るだろうといわれており、10月28日の取引期日を完了するよう動いていると報じられています。

マスク氏は残り220億ドル以上を、手持ち現金やテスラやスペースXの株式売却、さらなる銀行融資などによって賄うことになるという。

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