人間が仕事を失う危機――BuzzFeedがAIに記事を書かせていた事がバレる

BuzzFeed、AIに記事を書かせていた

BuzzFeedは、AIが生成した40以上の旅行ガイドをひっそりと公開したという。

これらの記事は、どれもSEOを駆使した旅行ガイドと思われますが、滑稽なほどに当たり障りのない、似たようなものばかりです。

例↓
https://www.buzzfeed.com/astoldtobuzzy/cape-may-nj-ai-cowritten
https://www.buzzfeed.com/astoldtobuzzy/st-maarten-ai-cowritten
https://www.buzzfeed.com/astoldtobuzzy/san-juan-puerto-rico-ai-cowritten
https://www.buzzfeed.com/astoldtobuzzy/providence-ai-cowritten
https://www.buzzfeed.com/astoldtobuzzy/khumbu-nepal-ai-cowritten
https://www.buzzfeed.com/astoldtobuzzy/brewster-ai-cowritten
https://www.buzzfeed.com/astoldtobuzzy/stockholm-it-will-ruin-you-for-other-cities

BuzzFeed Is Quietly Publishing Whole AI-Generated Articles, Not Just Quizzes (6 minute read)

Read more: https://t.co/eprOboqENW

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— TLDR Newsletter (@tldrnewsletter) March 31, 2023

経営悪化で、AIにシフトか

BuzzFeedは、左派が信用を失っている現在の流れにしたがって読者数と収益が減少する中で、ジョナ・ペレッティCEOがAI支援によるコンテンツの公開をスタートすることを認めていました。

BuzzFeedは昨年12月、経営悪化を理由に従業員の12％にあたる180名を解雇しています。そしてOpenAIの人工知能技術に頼ると発言していたという。

ペレッティCEOは1月にBuzzFeedのスタッフに送ったメモの中で、人間のライターに取って代わることはないと示唆しながらも、代わりにAIが「我々のようなクリエイティブな人間」と連携して働く、と述べているという。

「はっきり言って、AIのブレークスルーが創造性の新時代を開くと見ている。それは、人間が創造性を新しい方法で活用し、無限のチャンスと善への応用を可能にするだろう」

そんな中、実際にBuzzFeedが試験的に公開したAI生成コンテンツは、アドリブクイズでした。

このクイズは人々の興味を引いたという。

しかし最近、旅行ガイドをひっそりと公開しました。モロッコ、スウェーデン、カリブ海、ネパール、そして米国のいくつかの観光地をカバーする44の記事を発表しましたが、どれも判で押したように同じような記事ばかりが並んでいます。

あくまで実験的というが・・・

BuzzFeedの広報担当者は、AIが生成した記事は、同社のAI執筆支援技術の機能を確認するために行った「実験」の一環に過ぎないと述べています。

「我々は、人間の創造性を高めるためにAIを使った実験を続けており、誰でも（ライティングやコンテンツ制作の正式なバックグラウンドの有無にかかわらず）自分のアイデアや独自の視点を私たちのサイトに投稿できるようにする新しいフォーマットを試しています」と述べています。

しかしペレッティCEOのいう「人間のライターに取って代わることはない」という言葉とは完全に反するように思えますが。

もう人間の職がAIに取って代わられる時代が来ているかもしれません。

AIは全職種の80％に影響を与えるとの研究

ChatGPTの開発元であるOpenAIとペンシルバニア大学が発表した新しい研究によると、ChatGPTのような高度な人工知能（AI）プログラムは、今後数年間で米国内の全職種のおよそ80％に影響を与えると予想しています。

この研究では、1,016の職業とその19,265のタスクを分析し、労働統計局が提供する2020年と2021年の雇用と賃金のデータを取得し、分析しています。

それによると、全労働者タスクの約15パーセントが、AIによって大幅に速く、同じレベルの品質で完了できるとしています。

そして影響を受けるのは、数学者、会計士、作家などのホワイトカラー職と、年収8万ドル以上の職業に該当するという。また86の職業が「AIに完全にさらされている」と判断され、いくつかの職業は100％のスコアを獲得しています。

その中には、法律秘書、臨床データ管理者、ウェブデザイナー、ジャーナリストなどが含まれています。

またプリンストン大学が主導した別の研究では、ゲーム、画像認識、読解、翻訳、音声認識etcや、テレマーケティング、教師、心理学者、裁判官などの職業もリスクに晒されているという。

Up to 80 PERCENT of US jobs could be impacted by ChatGPT-like AI in coming years, study warns https://t.co/Y2EQ6AAz7p

— Daily Mail US (@DailyMail) March 27, 2023

専門家は警告「核兵器よりも危険な可能性がある」

次の水瓶座時代はもう目の前なので、こうした技術が台頭してくるのは当然といえば当然ですし、これからも出てくるでしょう。

著名なAI専門家やイーロン・マスク氏をはじめとするテック起業家、科学者ら数百人は、AI技術の開発と試験を一時停止するよう求める書簡を提出しています。

マスク氏は2014年の時点で、すでに「AIには超注意が必要だ。核兵器よりも危険な可能性がある。」とツイートしています。

Worth reading Superintelligence by Bostrom. We need to be super careful with AI. Potentially more dangerous than nukes.

— Elon Musk (@elonmusk) August 3, 2014

最近あまりに加速度的にAI技術が構築され、ほとんど検討する間もなくアップグレードされてしまっているという。それがどのように利用されたり悪用されたりする可能性があるのか、まだわかっていません。

あのビル・ゲイツ氏でさえ、警鐘を鳴らしています。

しかしGoogleやマイクロソフトは、いまのところ開発の手を緩めるどころか、どんどん加速しているように思えます。