バイデン家は1700万ドルの賄賂を得た――国税庁の内部告発者の証言

IRS内部告発者の公聴会

現地7月19日、ハンター・バイデンの税務調査に関わった2名のIRS(国税庁)捜査官が、下院監視委員会の公聴会に出席して証言しました。

昨日の記事で取り上げたようにハンター・バイデンは、父親ジョー・バイデンの影響力を利用して海外から賄賂を得ていた疑惑があり、その分を申告していなかった疑いでIRSに調査されていました。

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2023年7月19日

証言者のうち、1人は名前を公表していたIRS監督特別捜査官ゲイリー・シャプリー氏で、もう1人はこれまで名前が伏せられていたIRS特別捜査官のジョセフ・ジーグラー氏です。

2名の告発者によると、司法省が、大統領の息子ハンター・バイデンの未納税に関する調査を遅らせたり、妨害したりするさまざまな工作を行い、また報復されたと述べています。

こうした妨害工作は「時効」を狙って長引かせる意図があったようです。

左:シャプリー氏/右:ジーグラー氏↓

ハンター・バイデンは起訴されるべきだった

今回、初めて公の場に名前と姿を出したジーグラー氏は民主党支持者で、しかも同性愛者だという・・・にも関わらず。

「私が同性愛者であり、この調査の捜査官として働いていることから、私は極左リベラルに違いない、何かの意図に完璧に合致している、と人々は言った。」

「私はそのような人間ではない。私はキャリアを積んだ公務員であり、事件捜査の際には常に政治を意識しないように努めてきた。」ジーグラー氏はIRSで13年のキャリアを持っています。

ジーグラー氏は2020年の大統領選挙には「投票しなかった」とCBSニュースのインタビューで語っており「どちらかに偏った見方をしたくなかったので、そうするのは無責任だと思った」と述べました。

「私は自分のキャリア、評判、そして事件を危険にさらしている.政治的所属に関係なく、誰も法の上に立つべきではありません。」↓

2018年からバイデン調査を始めたというジーグラー氏は、ハンター・バイデンは「租税重罪で起訴されるべきだった」が、連邦検察と司法省は軽罪のみで和解したと証言しました。

先ごろハンター・バイデンは、2017年と2018年の納税を怠ったという2つの軽罪を認め、司法取引を持ちかけましたが、検察は2014年~2019年までについて重罪を認めていたと述べました。

ハンターの税務調査は、売春婦への支払いから始まった

ジーグラー氏によると、ハンター・バイデンが売春組織に関係する売春婦にお金を支払っていた銀行記録を確認した後、2018年11月にハンター氏の税務調査を開始したという。

またその銀行記録から、ハンター氏が贅沢な支出をしていたことがわかり、これは潜在的な脱税の赤信号のパターンだと指摘しました。

証言によると、ハンター・バイデンは虚偽の納税申告書を提出し、その中には「売春婦」「セックスクラブ」、そして成人した子供たちの学費に対する不適切な控除が含まれていたという。

ハンター氏は「西海岸のアシスタント」への支払いを控除していたが、その人物は実際には売春婦だったという。また、ハンター氏がゴルフクラブの会員権と偽って1万ドルの支払いを差し引いたと述べました。

「それはゴルフクラブの会員権ではなく、セックスクラブへの支払いだった」とジーグラー氏は語りました。

しかしジーグラー氏は、ハンター氏の子供たちに事情聴取をしないよう検察から警告されたという。「事情聴取をすれば、私たちを窮地に追い込むことになる」と言われたとのこと。

問題になったWhatsAppのメッセージ

先ごろここで取り上げましたが、ハンター氏はWhatsAppメッセージで、中国のビジネスマンに「父と一緒にいる」と述べ、「なぜ約束が守られないのか」と圧力をかけていました。

ハンターのメッセージ「私の隣に座っている男と、彼が知っているすべての人、そして永遠に恨みを抱き続ける私の能力の間で、私の指示に従わなかったことを後悔するようにしてやる」

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2023年6月23日

ジーグラー氏によると、このときハンター氏が実際に父親ジョー・バイデンと一緒にいたかどうか、その信憑性を確認するために位置情報を入手しようとしたが、検察に拒否されたと述べました。

しかしこの日ハンター氏は、父親の家の近くにいたことが、ラップトップに保存されていた画像のジオタグから判明しています。

さらなるWhatsAppメッセージがあった

ジーグラー氏は、さらなるハンター・バイデンのWhatsAppメッセージがあったと述べ、追加の証拠提示を申し出ました。

ジーグラー氏は中国のビジネスマンに送ったメッセージについて「長いWhatsAppメッセージが含まれており、それはその一部に過ぎない」と述べました。

彼は「法律上、IRSに関するすべての内部告発の公開を承認しなければならない」として、委員会にさらなるメッセージを提出することを提案したという。

一方シャプリー氏も、WhatsAppのメッセージはさらに調査されるべきだった、とコメントしました。

海外から1700万ドルの賄賂

「ハンター・バイデンとその仲間は、あなたが特定したルーマニア企業からいくら受け取ったのですか?」と下院監視委員会の委員長であるジェームス・コマー議員が質問しました。

ジーグラー氏は「ルーマニアの会社からのおおよその送金総額は、全員に310万ドルだった」と答えました。

では「ハンター・バイデンと彼の仕事仲間は、ロビンソン・ウォーカーLLCを通じてステート・エナジーHK社からいくら受け取ったのか?」との質問には、

「300万ドルです」

またウクライナのブリスマ社については「ブリスマは関係者全員に650万ドルを支払った」と述べました。

これについてコマー議員は「ブリスマはブルー・スター・ストラテジーズと法律事務所にも数十万ドルを支払っており、ブリスマの支払総額は700万ドルを超えている」と述べると、ジーグラー氏は

「その通りです。730万ドルです」

そしてコマー議員は「2014年から2019年の間に、(バイデンとビジネスパートナーへの)海外収入の流れの総額は約1700万ドルになりますね?」と尋ねると、

ジーグラー氏「その通りです」

1700万ドルは現在のレートで約23億円です。

時効を成立させた

もう一人の内部告発者ゲイリー・シャプリー氏は、ハンター・バイデンの調査を司法省が妨害して進めなくしたため、時効が成立したと語りました。

シャプリー氏によると、デラウェア州のデイビッド・ワイス検事は、2014年から2015年にかけての金融犯罪に関する時効を待ったため、ハンター氏は追加告発を免れることができたという。

そのため今年6月に起訴されたハンター氏の起訴状には、2014~2015年のものは入っていない。

「2022年11月、ワシントンDCにおける2014年と2015年の犯罪の時効が成立した。この告発には、ハンター・バイデンが得たブリズマからの所得に関する脱税・脱税未遂と詐欺・虚偽記載に対する2014年の重罪が含まれていた」とシャプリー氏は述べました。

また検察は、ハンター側との司法取引の中で、さらなる重罪を見送ったと述べました。IRSの捜査官は、これについての目撃者の事情聴取をしないように圧力をかけられたと語りました。

司法省の職員たちは意図的に捜査を遅らせ、国税庁の捜査官が重要な証人と面会することを禁じただけでなく、連邦法執行機関は重要な証拠を国税庁の捜査官に渡さないようにしたという。

また連邦検察当局は、FBIが保管していた内部文書「FD-1023フォーム」を隠蔽しました。

大統領候補になった瞬間から、妨害が強くなった

ジーグラー氏は、ハンター捜査の過程で、キャリアの中でかつてないほど司法省からの妨害を目にしたと述べました。

同じくシャプリー氏も、ジョー・バイデンが民主党の候補になった後から、調査活動に対する妨害が特に顕著になったと証言しました。

あるケースでは、2020年の選挙前に、ジョー・バイデンが所有しハンターも利用したゲストハウスを捜索する必要があると判断したが、レスリー・ウルフ連邦検事補は、正当な理由があると述べたにもかかわらず、そのような令状が承認されることは「ありえない」と伝えたという。

別のケースでは、バイデンが所有する倉庫に捜査当局が関心を持っていることをハンター・バイデンの弁護士に密告され、その倉庫から証拠資料を持ち出すのに十分な時間的猶予が与えられた、と内部告発者たちは主張しました。

邪魔されただけでなく、報復を受けた

捜査の監督だったシャプリー氏は、上司から無視されたばかりか、足を引っ張られ、ほとんど完全に切り捨てられたと語りました。

こうした行為は、シャプリー氏の業務を妨害するだけでなく、関係する捜査官のキャリア生命を危険にさらす可能性があり、「どれをとっても普通じゃない」と述べました。

ジーグラー氏の方も、情報公開後の孤立の苦悩についても語りました。

彼は経営陣から、法律に違反した可能性を指摘され、そのような行為を繰り返さないよう警告を受けたと語りました。さらに、すべての電子メールを指導者を通じて送るよう指示されたという。

こうした証言を受け、政府運営小委員会の委員長であるセッションズ議員は、IRSや他の省庁における報復行為への対処を約束した。彼は、米国の法律を守るために内部告発者保護の必要性を強調し、このような報復の事例を深刻に受け止めなければならないと主張しました。

「セッションズ議員は、IRS上層部がシャプリーとジーグラーに行った報復に焦点を当てている」↓

ラップトップ画像が登場

マジョリー・テイラー・グリーン下院議員はジーグラー氏に、ハンター・バイデンが売春婦に金を払い、SARS(疑わしい銀行取引報告)に人身売買の可能性を指摘されたことを示す銀行記録について尋ねました。

グリーン議員は、ハンター・バイデンが女性のために航空券代を支払ったのは、おそらくセックスをするためであり、マン法に違反する可能性があると述べました。

マン法(the Mann Act)は1910年に制定された法律で、不道徳的な目的で女性を国外に連れ出したり州間を移動させたりすることを禁じた法律です。

このときグリーン議員は証拠として、ハンター・バイデンのいかがわしいラップトップ画像を出しています。動画↓

司法長官の弾劾を検討

これまで内部告発者Xとされていた人物がジーグラー氏と明かされたこと以外、内容的にはほとんど事前に報じられていたものなので特に新しい情報はありませんでしたが、議会で行われたというのはそれなりの意味を持つかもしれません。

下院共和党はガーランド司法長官の弾劾を検討していると報じられており、今後の動きが注目されます。

トランプ氏はなぜバイデンを弾劾しないんだと訴えていますが。


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2023年4月1日
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