バイデンファミリーは外国から1000万ドル以上を受け取り、隠蔽しようとした

バイデンファミリーは外国から1000万ドル以上を受け取っていた

予告されていたとおり現地5月10日、下院監視委員会によるバイデンファミリーの海外取引についての記者会見が行われました。

それによると、ジョー・バイデン氏が副大統領だった時代に、バイデンファミリーとそのビジネス仲間たちが20以上の会社を設立し、外国から1000万ドル以上を受け取っていたと主張しました。

下院監視委員会の委員長ジェームズ・コマー議員(共和党)は36ページにわたる報告書を公表し、その中で4つの銀行に召喚状を発行し、数千におよぶ記録を受け取っていることを明らかにしました。

報告書では外国に属する企業から「バイデンファミリー、そのビジネス仲間や会社が1000万ドル以上を受け取った」とし、ジョー・バイデン氏がオバマ政権で副大統領を務めた間と、2017年初めに公職を離れた後に、これらの支払いがあったと指摘しています。

こうした資金は、バイデン氏が海外への政治的影響力を行使した見返りに受け取った「賄賂」の疑いがあり、相関関係があるとコマー議員は述べました。

トンネル会社による迂回マネロン

これまで出ていなかった新たなものでは、ルーマニアの実業家との一連の取引が公表されました。この人物はルーマニア検察に起訴され、有罪判決を受けているという。

「ルーマニアの取引は、バイデンファミリーとそのビジネス仲間の仕事と、その後のバイデン副大統領の在任中の責任との間に、影響力行使の証拠と相関関係があることを示している」とコマー議員。

また中国からの支払いについても「バイデンファミリーの中国からの厄介な支払いの受け取り、特に個人としてのイェ・ジェンミン会長とその会社CEFCチャイナ・エナジーについて、2015年~2018年にかけて、バイデンファミリーとの関係を培うために中国共産党と密接に関わっている人々の関心の高まりを示す追加情報も提供している」と述べました。

これらの資金は、バイデン氏が2009年に副大統領に就任した後、息子ハンター・バイデン氏とロブ・ウォーカー氏を含むビジネス仲間が少なくとも15社以上のトンネル会社を設立し、迂回つまりマネーロンダリングさせているという。

設立されたライオン・ホール・グループLLC、オワスコP.C.、ハドソン・ウェストIII LLC、ロビンソン・ウォーカーLLC、ローズモント・セネカ・ブハイLLC、ローズモント・セネカ・パートナーズLLC、セネカ・グローバル・アドバイザーズLLC、スカネアテレスLLC、・・・などこれらのトンネル会社は、5000~300万ドルの海外資金を受け入れたという。

またこれらの20以上の企業が、複雑な構造で意図的に設立されたと報告しました。

そこからバイデン一族に分配される形になっていたようです。

利益を得ていたバイデン一族のリスト

上の迂回会社を通じて、海外から送金を受けたバイデン一族9名も明らかになっています。

1.ハンター・バイデン(息子)
2.ジェームズ・バイデン(弟)
3.サラ・バイデン(ジェームズの妻)
4.ハリー・バイデン(長男ボー・バイデン未亡人)
5.キャスリーン・バイデン(ハンター元妻)
6.メリッサ・バイデン(ハンター現妻)
7.甥もしくは姪A
8.甥もしくは姪B
9.孫

またこれ以外にもいて、全部で12人が利益を受け取っていたとも言われています。この中に入っていない名前とは?

ルーマニアのガブリエル・ポポヴィシウとの取引

新たに提示されたルーマニアの取引は、実業家のガブリエル・ポポヴィシウ氏が絡んでいます。

2015年11月~2017年5月にかけて、ポポヴィシウ氏が運営するブラドン・エンタープライズから、ロビンソン・ウォーカーLLCに300万ドルが送金されているという。

300万ドルのうち、およそ3分の1の103万8627.08ドルが、ハンター・バイデン、ハリー・バイデン、無名のバイデン一族の銀行口座に振り込まれたと報告されています。

送金17回のうち、16回はバイデン氏がまだ副大統領の時に行われました。

しかもこの当時、バイデン副大統領はルーマニアのクラウス・イオハニス大統領をホワイトハウスに招き、腐敗防止について会談していたという。このときバイデン氏は「腐敗は癌であり、民主主義に対する市民の信頼を蝕む癌である」と演説しています。笑。

また監視委員会は、ロビンソン・ウォーカーLLCを使って資金を迂回することにより、「支払元がポポヴィシウ氏であることを隠していたようだ」と報告しました。

ポポヴィシウの見返りは何だったのか

ポポヴィシウ氏はルーマニアで、ピザハット、IKEA、ケンタッキーフライドチキンなどのフランチャイズを運営しており、2003年には少なくとも1億ドルの資産を有する大富豪だったという。

またホテルの経営や、ショッピングモール、オフィス、住宅など幅広い不動産プロジェクトも行っていたとか。

2009年にバネアサの商業施設の開発をめぐって、賄賂を送ったとして起訴されました。この裁判で、ポポヴィシウ氏は顧問弁護士としてハンター・バイデン氏を雇っていたようです。

2021年6月にニューヨークポストは、ハンター氏がポポヴィシウ氏の刑務所入りを回避するため、元FBI長官のルイス・フリー氏に連絡を取った事を示すラップトップの電子メールを報じています。

メールによるとハンター氏は「ポポヴィシウは善人なのに、疑わしいルーマニアの司法制度によって非常にひどい扱いを受けている。時間が重要で、私のクライアントは正義を得るためにどんなコストをかけてでも、どんなチームでも集めることに決して躊躇していません。」と伝えています。

これに対してフリー氏は「親友の元インターポール長官ロン・ノーブルに会う予定だ。彼はおそらくルーマニアのラウラ・コドルタ・コベシ検事のことをよく知っているだろう。彼と話して、状況を改善する可能性を確認するよ」と返信し、協力することを申し出ています。

しかしこの協力もむなしく、ポポヴィシウ氏は懲役7年を言い渡されています。

中国企業との取引

また中国のエネルギー企業CEFCチャイナ・エナジーからは、少なくとも500万ドルの送金を受けたと考えられています。

バイデン氏は2020年10月の大統領選討論会で、「私の息子は、中国からお金を稼いでいない」と発言しています。

しかし報告書では、「2017年だけでも、バイデン大統領の家族とその関連企業が、中国の企業から数百万ドルを受け取ったことが、銀行の記録で明らかになっている」と報告しています。

FBIは召喚状を拒否

この日はもう一つ、バイデン大統領の賄賂疑惑を示すFBIの内部文書「FD-1023フォーム」の提出期限でもありました。

この文書はFBIの複数の内部告発者によってその存在が明かされ、これを受けたコマー議員は5月3日に、FBI長官のクリストファー・レイに召喚状を発行し、「FD-1023フォーム」の提出を求めていました。

しかしFBIは期日までに、この文書の召喚に応じませんでした。やっぱりかという印象ですが。

コマー議員は「監視委員会が召喚した未分類の記録が存在することは、FBIの回答から明らかだが、彼らは委員会に提供することを拒否している」と述べました。

「我々はFBIに対し、この記録を提出するだけでなく、これらの疑惑を調査するために何をしたかを報告するよう求めてきた。FBIはその両方を怠っています」

そして「もしFBIが何らかの理由で我々の召喚に応じない場合は、グラスリー上院議員と私で次のステップを検討します」と述べました。

よく知らないですが議会の召喚状に従わなかった場合、議会侮辱罪に問われる気がしますがどうなんでしょう。

司法省は動くのか

米国では左派メディアでさえこの問題を報じていますが、日本のメディアは現時点でダンマリですね。これほどのスキャンダルなら報じられて然りな気がしますけど。

なにか圧力でもかかっているんでしょうか。そういえば2020年大統領選挙でも、日本のメディアは不思議なくらいバイデンだバイデンだとゴリ押ししていました。何かコントロールでもされているのか、弱みでもあるのかよくわかりませんが。

いずれにしてもこの件は、米国議会が召喚状権限を使って、銀行などから送金記録を提出させた上で、証拠として提示しています。陰謀論などではありません。

ただ、これだけ証拠を揃えても、司法省はスルーする可能性がありますよね。残念ながらそれが分断というものです。

ニューヨーク州選出のバイロン・ドナルズ議員は「司法省がハンター・バイデンをかなり長い間調査しているのは興味深いことだ。しかし、一向に埒が明かない。司法省はどうなっているんだ」と述べました。

サウスカロライナ州選出のナンシー・メイス議員は「司法省はさっさと調査する必要がある。私たちは彼らのために仕事をしたのだから、今さら台無しにすることはできない」と述べています。

まあ展開を見ていくしかないでしょうけど。


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