バイデン銀行記録公開、ロシアとカザフスタンからも賄賂を受け取る――証拠だらけでどうすんのこれ?

U.S. Customs and Border Protection, Public domain, via Wikimedia Commons

下院監視委員会、バイデン銀行記録を公開

現地8月9日に米下院の監視委員会が、バイデンの海外汚職に関する証拠文書を公開しました。

それによるとジョー・バイデンが副大統領時代に、息子ハンター・バイデンやそのビジネス仲間が、ロシアやカザフスタンのオリガルヒから多額の金銭を受け取っていたことが明らかになっています。

ハンターはカザフスタンのオリガルヒから受け取ったお金で、ポルシェを購入しています。

こうした送金を隠すために、ハンターと彼のデボン・アーチャーを含むビジネスパートナーらが、ペーパーカンパニーを使っていたこともわかりました。

またジョー・バイデン大統領は「息子とビジネスのことを話したことはない」と公言していたにもかかわらず、オリガルヒらが参加したディナーに直接出席していたことも明らかになっています。

もし現職の米国副大統領が関わっていたとしたら汚職になると思いますが。

ウクライナ、ロシア、カザフスタンの証拠

19ページからなるこの文書には、銀行記録のスクリーンショットが添付され、

  • ウクライナのエネルギー会社ブリスマ・ホールディングス
  • ロシアの富豪イェレーナ・バトゥリーナ氏
  • カザフスタンの富豪ケネス・ラキシェフ氏

などから数百万ドルの支払いがあったことを明らかにしています。これまでわかっている総額は2000万ドル(現在のレートで28億円)以上に及ぶことになりました。

また文書ではバイデン副大統領が、バトゥリーナ氏、ラキシェフ氏、ブリスマの代表らとのディナーに出席したことを明らかにしています。

「当時バイデン副大統領は、これらの個人またはその代理人と、かなりの期間、直接会っていた。バイデン副大統領は、ハンター・バイデンの外国人ビジネス関係者とスピーカーフォンで約20回電話し、ハンター・バイデンに巨額の報酬を支払う外国人オリガルヒとの夕食会に出席した。ジョー・バイデンという”ブランド”がバイデン夫妻の唯一の売り物だった」。

実際の文書↓
https://oversight.house.gov/wp-content/uploads/2023/08/Third-Bank-Records-Memorandum_Redacted.pdf

ロシアの富豪バトゥリーナ氏からの送金

文書によると、ハンター・バイデンは元ビジネスパートナーのデボン・アーチャーとともに、投資会社ローズモント・セネカ・パートナーズとその関連会社、銀行口座を利用して、外国のオリガルヒから受け取った金を別の口座から送金していたことが記されています。ハンター・バイデンはローズモント・セネカ・パートナーズの会長でした。

2014年2月14日、バトゥリーナ氏はバイデンとアーチャーが関係する会社「ローズモント・セネカ・ソーントン」の銀行口座に350万ドルを送金しました。その口座にはアーチャーとローズモント・セネカ・パートナーズが受取人として記載されています。

その約1ヵ月後に、ローズモント・セネカ・ソーントンはアーチャーに75万ドル、アーチャーとハンターの別の会社「ローズモント・セネカ・ボハイ」の口座に270万ドルを送金しました。

ローズモント・セネカ・ボハイは、バトゥリーナ氏から350万ドルを受け取る前日の2月13日にデラウェア州で開設されているという。

その後の2014年3月25日、別のローズモント・セネカ・ボハイの口座に220万ドルと20万ドルの送金が行われました。

カザフスタンのケネス・ラキシェフ

また文書では、カザフスタンのオリガルヒで当時のカザフスタン首相と密接な関係を持っていたケネス・ラキシェフ氏が、ハンターの14万ドルのポルシェの購入資金を提供したことについて言及しています。

2014年4月22日、ラキシェフ氏は自身のシンガポール法人であるノヴァタス・ホールディングスを使い、ローズモント・セネカ・ボハイの口座に14万2300ドルを送金しました。その翌日に、同額が銀行口座からハンター・バイデンの車のためにニュージャージー州の自動車ディーラーに送金されています。

このことは、先ごろ議会の公聴会で証言したハンターの元盟友デボン・アーチャー氏の証言記録にも残っています。

ラキシェフ氏が送金した理由を尋ねられたアーチャー氏は、ハンターが高価な車を買うためだったと答えています。アーチャー氏によれば、ハンター・バイデン氏は最初フィスカーの電気自動車を購入したが、その後ポルシェに乗り換えたという。

またアーチャー氏によると、2014年春に行われた最初のディナーの招待客リストにラキシェフ氏も含まれていたとのこと。

ワシントンDCのカフェ・ミラノで行われたディナーの参加者

ケネス・ラキシェフ氏
当時のカザフスタンの首相カリム・マシモフ氏
エレナ・バトゥリーナ氏
↑の夫の故ユーリー・ルシコフ氏
ハンターのビジネス仲間デボン・アーチャー氏
ハンターのビジネス仲間エリック・シュヴェリン氏
ハンター・バイデン
ジョー・バイデン

このときの写真↓

要点まとめ

今回の文書の要点をまとめると、

  • アーチャーとハンター・バイデンのローズモント・セネカは外国からの支払いを受け、その出所と金額を隠そうとした。
  • ロシアの億万長者イェレーナ・バトゥリーナは、当時のオバマ政権がその年の3月にウラジミール・プーチンにクリミアを占領させるより前の2014年2月に、ペーパーカンパニーであるローズモント・セネカ・ソーントンに350万ドルを送金し、そこから約100万ドルがデボン・アーチャーに送金され、残りは、アーチャーとハンターが海外からの送金を受け取るために新たに設立した会社の口座ローズモント・ボハイの最初の資金として使用された。
  • その後2014年春に、アーチャーとハンターはウクライナのエネルギー企業ブリズマの役員に加わり、毎年100万ドル(毎月83,333ドル)を受け取ることで合意した。
  • ジョー・バイデン副大統領は最初のブリスマの支払いの直後にウクライナを訪問した。
  • 支払いはローズモント・セネカ・ボハイの口座に送金され、ハンターの別の口座に段階的に振り込まれた。
  • 2014年春、ハンターがカザフスタン首相の顧問ケネス・ラキシェフとワシントンDCで会った後、ハンターのポルシェの代金(142,300ドル)がローズモント・ボハイに送金された。ポルシェは翌日、そのままの金額で購入された。
  • 明らかなお金のやり取りの後、ブリズマの取締役アーチャーとハンターは2014年6月にカザフスタン訪問を手配し、ブリズマ、中国国有企業、カザフスタン政府との3者間取引を切り出している。
  • バトゥリーナ、ブリスマ、ラキシェフからそうした送金があった中、ジョー・バイデン副大統領は2014年春と2015年に彼らと食事をした。

バイデンは弾劾訴追されるのか

これまではっきりしていたウクライナ、中国、ルーマニアに加えて、ロシア、カザフスタンからもお金を受け取っていたことがわかりました。

ただこれだけ証拠の記録があるにもかかわらず、ジョー・バイデン本人への送金の証拠が出てきたことはありません。(怪しいものはありましたが)

たぶんそれがバイデン大統領および民主党がシラを切る根拠であり、拠り所でもあるわけです。

いずれにしてもこれだけ証拠が出ているので、下院共和党はバイデン弾劾に動くかどうか。ケビン・マッカーシー下院議長がそれをほのめかしたことがありましたが、その後トーンダウンしています。

マッカーシー下院議長は左派州であるカリフォルニア州選出なので、強気で民主党を攻めてしまうと家族を含め身の回りが危ないかもしれないので、そのあたりが「弱腰だ」と極右の共和党議員から不満が出る要因かもしれません。

いま議会は夏休みに入ったので、弾劾があったとしても秋以降になると予想されますが、もし仮に弾劾訴追したとして、下院で過半数を集めても上院で3分の2はまずムリなので、バイデンを有罪にすることはできないでしょう。

ただ弾劾したという事実は残るので、その意味はかなりあるかと思います。


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