『ビル・ゲイツ氏離婚』噂の通訳女性は関係を否定、あのエプスタインが離婚の引き金か?

ビル・ゲイツ離婚「修復不可能」

さてマイクロソフトの創始者ビル・ゲイツ氏の離婚についてです。5月3日にメリンダ夫人との離婚を発表しました。

私たちの関係について熟慮と多くの努力を重ねた後、私たちは婚姻関係を終了することを決断いたしました。過去27年間、私たちは素晴らしい3人の子供達を育て、全ての人々が健康で生産的な生活を送ることができるよう、世界中で活動する財団を設立しました。私たちはこの使命を共有し続け、財団での活動を続けていきますが、これからの人生で夫婦として共に成長していけるとは信じていません。私たちが新しい人生を進むにあたって、家族のプライバシーと居場所を求めます。

-ビル&メリンダ・ゲイツ

メリンダ氏からワシントン州キング郡高等裁判所に提出された離婚申請によると、「この婚姻関係は修復不可能(irretrievably broken)」と記入されてます。

ビル・ゲイツ氏と言えば、1994~2006年まで13年連続でフォーブスの世界長者番付の1位になっている大富豪です。その後も1位と2位を行ったり来たりしています。現在の資産総額は1,300億ドル(14兆円)とも言われており、その財産分与が注目されています。

二人の間に婚前契約は結ばれていなかったようですが、ノースカロライナ州の海岸沿いのコテージで、ビル氏と元ガールフレンドが毎年休暇を過ごす協定を結んでいたと言われてます。これはメリンダ夫人も認めていたとか。

通訳シェリー・ワン氏の噂

この離婚で、通訳のZhe’Shelly ‘Wang(ジャー・シェリー・ワン)氏がゲイツ氏の離婚に関わっているのではないか(つまり愛人)という疑惑がSNSで広まりました。ちなみにワン氏は現在36才と言われてます。

ワン氏はゲイツ夫妻が設立した「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」の通訳として2015年3月頃から従事していたと、LinkedInのプロフィールに書かれていたようです。(現在は削除)

またゲイツ財団での通訳の他に、現在イェール大学経営大学院とハーバード大学ビジネススクールの同時通訳者としても活動しており、英語の他に多言語(中国語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、日本語、北京語)のエンドーズメントを持つマルチリンガルな人物のようです。

さらに以前はユタ州でレストランも経営していたり、デルタ航空の客室乗務員として米国-上海便などで働いていたとか。しかも友人によると、2年前にパイロット免許を取得しようとして第1次選考を通過していたという。

ワン氏は2007年にブリガムヤング大学でビジネス/経営経済学の理学士号を取得し、またピアノを教えたり、中国舞踊の振り付けをするなど、ビジネスだけでなく文化面でも才能を発揮し、幅広く活躍している才媛だそうです。

ワン氏「根も葉もない噂」と否定

5月5日にワン氏は、中国版ツイッターと言われる微博(Weibo)で、「根も葉もない噂」と否定しています。

もともと根拠のないものでそのうち自然消滅すると思っていましたが、まさかこんなにクレイジーなものになるとは思いませんでした。

この24時間、プライベーのメッセージで心配してくれた人や、噂を払拭してくれた友人たちに感謝します。今回の事件が、せっかくの休日の良い雰囲気を壊さないことを願っています。

さらにワン氏の友人というリー・ドングレイ氏はブログで「彼女は私の元同僚で、とてもきれいな女性で尊敬する人です。彼女が他の人の結婚に巻き込まれるとは思えません。」と書いているようです。

エプスタインとの関係が浮上

このようにワン氏との疑惑はすぐに否定されていますが、離婚の原因に関して別の人物の名前が浮上しています。ジェフリー・エプスタインです。

ここで何度も取り上げてきましたが、エプスタインは未成年性的虐待などの罪で逮捕され、ニューヨークの拘留施設内で自殺したとされています。フロリダ州やニューヨーク州の自宅や、カリブ海に所有するプライベート島等で未成年に性的搾取をしていた容疑がありました。現在エプスタインの片腕だったと言われているギレーヌ・マックスウェルが、共謀容疑で拘留されております。裁判が秋から始まります。

そのエプスタイン氏のプライベートジェットの乗客リストに、ビル・ゲイツ氏の名前が載っていたことは有名です。

ビル・ゲイツ氏とエプスタインは、2013年9月にニューヨークにあるエプスタインのマンションで面会したといわれてます。このとき当時のニューヨーク市長マイク・ブルームバーグ氏と一緒に写真を撮ったとのこと。

すでにこのときエプスタインは有罪判決を受けていたため、メリンダ夫人は不快感を知人に伝えており、関わりたくないと言っていたようです。しかも、未だに悩んでいたと2名の友人が語っていると伝えられてます。

何度も会っていた

ニューヨークタイムズによると、ビル・ゲイツ氏は2011年以降、エプスタインに何度も会っていると報じています。(マンハッタンの自宅で少なくとも3回)

またゲイツ財団のスタッフも訪れていたとのことで、財団とJPモルガンチェースの間で、慈善基金について話し合いがもたれたとのこと。エプスタインは新しい慈善基金を売り込もうとしていたようです。これによって、エプスタインには莫大な資金が流れ込む可能性があったもよう。

これに関してはゲイツ氏の報道担当のブリジット・アーノルド氏も認めるコメントをしてます。ただし「ビル・ゲイツはエプスタインと会ったことを後悔している。」と述べています。

エプスタインとゲイツ氏を引き会わせたのは、ゲイツ氏の元アドバイザーのボリス・ニコリック氏と、ゲイツ財団のメラニー・ウォーカー氏と言われてます。不思議なことに、ニコリック氏はエプスタインの遺言の後継執行者に指名されており、ウォーカー氏はエプスタインの科学アドバイザーも務めていたようです。

なおニコリック氏は遺言の後継執行者を辞退しています。

ウォーカー氏については大学を卒業した頃、エプスタインからヴィクトリアズ・シークレットのモデルの仕事を紹介してもらったと語っています。1998年にエプスタインの科学アドバイザーに就任しました。その後シアトルに移り、ビル&メリンダ・ゲイツ財団に採用されています。

ゲイツ氏は否定

エプスタイン報道が加熱していた2019年9月に、ゲイツ氏はエプスタインに関してコメントをしています。

「ニューメキシコ、フロリダ、パームビーチなどには行っていない。私が彼と会っていた会合は、すべて男性との会議だった。パーティーにも参加したともないし、知っている限りでは彼が誰かに寄付していたこともない。」

しかし飛行記録によると、2013年3月にビル・ゲイツ氏はニュージャージー州のテターボロ空港からフロリダ州パームビーチまで、エプスタインのプライベートジェットに搭乗していることになっていました。これに関して前出のアーノルド氏は、それがエプスタイン氏所有の飛行機だとは知らなかった、と述べたようです。

またエプスタイン本人は生前、ビル・ゲイツの税務コンサルタントをしている、と主張していたようです。

日本人も疑惑に絡んでいた

ビル・ゲイツ氏とエプスタインの関係は、ゲイツ氏がMIT(マサチューセッツ工科大)のメディアラボに200万ドルの寄付をした後、2014年の秋頃に途絶えてしまったと伝えられています。

このときメディアラボの所長だった伊藤穰一氏は、リークされた内部メールの中で「エプスタインが寄付を促進した」と書いています。

伊藤穰一氏はこの騒動が元で、メディアラボの所長を辞任することになりました。さらにMITの教授も辞め、ニューヨークタイムズの社外取締役も辞任、ハーバード大学の客員教授も辞任、マッカーサー財団、ナイト財団なども辞任しました。

一人の日本人の輝かしいキャリアが、エプスタインという人物に絡んだことによって、一瞬にして吹っ飛びました。ただしこれはもらい事故ではなく、伊藤氏自ら隠蔽しようとしたことが発覚したことで、自分の首を絞めました。

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最後に

けっきょくエプスタインとゲイツ氏の関係は、2014年あたりを境に冷え込んだようです。

しかしその後も完全にシャットダウンされたわけではなく、少なくとも2名のゲイツ財団スタッフが、2017年後半までエプスタインと連絡を取り合っていたと報じられています。

結局メリンダ夫人はこうしたエプスタインとの不透明な関係を危惧していたということなのでしょうか。当時からエプスタインは、金持ち人脈の間で疑問視されていたと言われています。

ビル・ゲイツ氏はここのところ枠珍だの流行病だのでちょくちょく名前が出てきますが、個人的にはこの人の意図がなんなのかよく分かりません。いろいろ噂はあるようですが。

でも、もともとOS屋さんですよね。コンピューターウィルスならわかるんですけど。

というわけで、この話どうなるんでしょう。

ではこの辺で失礼します。

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